【お見合い結婚体験談 38歳女性】
結婚相談所連盟には、さまざまな年齢、学歴、職業の人が会員として数万人単位で登録されていますので、仲人カウンセラーが「意外な組み合わせ」と思うカップルも誕生します。
しかし、お見合いは当人同士が望まなければ出会えない訳ですから、出会いは偶然ではなく必然なのです。
人生何が起こるかわからないように、お見合いでどんな人と出会えるかもまた未知。縁は異なもの、実際に会ってみることで結ばれる縁も多いのです。
結婚相談所には行きたくないと嫌がっていた女性が母親に連れられて訪ねてきました。話を聞くと母親は、「自分は結婚相談所で結婚して幸せになれたので、娘を入会させたい」という。
入会後、彼女は希望する学歴ランク以外の男性からのお見合い申し込みを「会ってみよう」と承諾しました。
大学の学歴ランクが違っても出会うことができるのが、結婚相談所のお見合いの良さ。どこに男女のご縁があるか予想もつかないから不思議でしょうがない。
埼玉県さいたま市浦和区の結婚相談所 株式会社KMAのお見合い結婚体験談「備忘録ブログ」です。
《相談者》
【五十嵐響子=いがらしきょうこ(仮名) 次女38歳・東京理科大卒・初婚・会社員・埼玉県新座市在住・161cm・52kg・父74歳・大卒・母67歳・短大卒・姉41歳・大卒・既婚】
目次
《妻は仲人名人》
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。
結婚相談所に頼るのは恥ずかしいと思う女性
今回は20年近く前のお話です。母親に連れられて約束の午前10時に現われたのは、可愛いけれど、恐る恐る結婚相談所に来たという感じの女性でした。なにか様子を窺うような目つきで相談所内をながめた。
母親は開口一番、「この子は家の居心地がいいのか、まったく結婚しそうにないものですから気が気じゃないんです、どうにかお助けください」と頭を下げた。
ざっくばらんな性格のようである。
「はい、それが私共のお仕事ですから…」
「いま、出会いがないんですよ、案外!私の若いときのほうが出会いはあったように思いますが」そう言って自分で「うん」とうなずいた。
「ここに来ていうのもなんですが、今までこの子は結婚相談所だけは行きたくないと嫌がっていたんですよ。私は、25歳を過ぎて結婚に焦りだし、結婚相談所の仲人さんにお相手を紹介してもらいました。当時は会員数が少なかったので、初めてお見合いした人と結婚しました。それが今の主人です。結果はたいへん良かったと思っています」
母親は一気に言った。
私は、「良かったですねえ」と思わず言った。
そして、「昔は単に『世話焼きおばさん』と呼ばれる人がボランティア精神でやっていたように思います。今は結婚相談所連盟に加盟する全国の仲人さんがネットワークで結ばれていまして、相談室同士が、自分の会員さんとよその会員さんとを結びつけています。多くの人と出会えるシステムがあるので『自分に合う人』、『相性のいい人』を見つけることが可能です」と私。
すると母親は、「若い頃は、周囲の人から馴れ初めを聞かれたときに『結婚相談所で知り合って結婚しました』と話すのには、さすがに抵抗感がありました。でもそこで出会った主人と結婚できたんですから、それは誇りに思いますよ。そうしてこの子たちが生まれたんですからね」
母親は、ほほ笑みを浮かべた。そして、「この子に合う男性はいらっしゃいますでしょうか」という。
「おります。たくさんおりますが、お嬢さんの好みのタイプとか、学歴の条件とかおありでしょうからその辺は何とも…」
「お相手の大学なんて、どこでもいいんでしょう?」と娘を見て言った。
母親にうなずきながら五十嵐響子さんは「そうですね、それはどこでも」と言ったが、本音はまだ聞こえてこない。
縁は異なもの実際会ってみないとわからない
誰しも自分が相手を好きになる基準(希望条件)を必ず持っているものである。ですから私は、本人が入会する際は「異性のプロフィール」の中から、必ず10名ほど選ばせるようにしている。
それによって本人の意識や、相手への基準(希望条件)や傾向がある程度わかる。
しかし、それが全てではないことも私たちは知っている。結婚が決まって二人であいさつに来た時にそれが顕著にわかる。入会時に示した希望条件から大きく離れている場合が少なくない。
「僕は太っている女性を好きになったことがないんですよ」と言っていた男性が、成婚退会の手続きの時には一緒に来た体重が自分の倍くらいある女性と嬉しそうに席に着く人もいる。まさに「縁は異なもの味なもの」ということができる。
さて、その彼女は入会時に、やはりというか、お相手男性の学歴ランクを早稲田・慶応・明治・立教・法政・上智・東工大・一橋から選んでいる。
しかもお相手男性の身長も170cm以上を選んでいる。選びなさいとなるとそうなる。お見合いは条件の結婚と言えるわけである。
しかし、これが彼女の選んだ学歴ランク以外の男性からお見合いを申し込まれるとなると話は別だ。「会って見ようかな?」となって、会ってみることで結婚まで行くというケースもある。体重が自分のそれより倍くらいある女性と成婚したのもそのケースである。
五十嵐さんは入会してまもなく、彼女が希望する学歴ランク以外の男性からのお申し込みを承諾してお見合いした。
お見合い初対面の相手でも最初から意気投合
《一人目のお相手》
【土田 守=つちだまもる(仮名)次男・40歳・大卒・初婚・造園業経営・埼玉県川口市在住・169cm・70kg・父71歳・高卒・母68歳・高卒・兄43歳・高卒・既婚】
お見合いは例によって、女性の相談室が会場を指定できる(※)ので私の相談所にした。時間は食事の時間をはずしてやるのが通例であった。したがって土曜日の午後2時に実施した。※男性の会員比率が高い時代のルール
男性は5分前に相談所に訪ねてきた。響子さんは10分前に席についている。
「庭師をやっている土田守と言います。よろしくお願いします」と礼儀正しい。服装も背広ネクタイできちんとしている。少し日焼けしている。
彼女も名乗った。私が口をはさんだ。
「造園業ですよね。お父様を継いでおられるのですか」
「いいえ、自分で始めたんです」
「…」
「大学出てから鳩ケ谷市(川口市に編入合併)にある造園業の親方のところで実務経験を積んで1級造園施工管理技士の国家資格を取得しました。大学の同級生の実家です。僕は日大の生産工学部というところを出たんですが、仕事自体は大学の勉強とはかけ離れています」
土田さんはこちらが聞かないのにしゃべっている。五十嵐響子さんはおとなしい性格なので、土田さんのいうことをうなずきながら聞いている。
「あら、お二人とも理系の大学ですね」と私。
「五十嵐さん学部は?」
「理学部なんです…」
「東京理科大なんですよ」と私。
彼女は上場会社の研究所に勤務している。土田さんはそれを聞いて、わざとのようにソファーからずり落ちた。響子さんは口に手を当てて笑った。
「いいですね、じゃあ神楽坂の?でも東京理科大を出た方とお会いできるとは思いませんでした。これが結婚相談所のいいところですよね」
土田さんは感激している。そして明るい。
「そうですか僕は川口から大学のある習志野まで毎日1時間半かけて通いましたよ」
「千葉県ですよね習志野って。川口からそんなにかかりますか」と響子さんは彼につられたように口をはさんだ。
「日中は乗り換えが3回になるときがあります。日暮里から特急に乗れると乗り換えが1回増えるのですが少し早く着くことができます」
このあと楽しそうにお話をしていたが、私は駅前の珈琲館を指定して送りだした。お見合いをした二人はその日中か、その翌日の午前中までに担当の仲人カウンセラーに「交際か否か」の連絡をするようになっている。
結婚相談所の仮交際は他の人とお見合い可能
その日は土田さんの相談室からは「ぜひ五十嵐響子さんと交際したい」との連絡は入っている。彼女からは連絡がないと思っていたら、夜遅くなって電話が入った。
「結局、家に着いたのは8時半頃でした」
「えっ、それじゃ約6時間ご一緒だったの?」
「はい、けっこう楽しくて…」
本当は、初めて(お見合いの日)の時は1~2時間くらいにするように私は指導している。1回目でそんなに二人で長くいると、何かわかり合ってしまって交際に発展しないことが多いものである。
「で?どうします?」
「何がでしょうか」
「交際なさるのかどうか、です」
「あっ、すみません交際したいと思っております、お相手の土田さんはなんて…」
「もうとっくに交際したいとあちらの相談室から連絡が入っています」
「ああよかった!」
これは真剣だわ、と私は思った。
しかし、彼女からお申込みした男性の相談室からお見合い承諾の連絡が入っている。お申込みして14日以内に承諾の返事が来た場合は、お申込みした方はお見合いをしなければならないルールがある。
39歳の慶応義塾大学経済学部卒の男性である。ふつうは38歳の女性に歳の近い男性がお見合いを希望することは少ない。3歳から5歳以上年の離れた男性のことが多い。
あらかじめ彼女にはそうしたルールは言ってあったので、すんなりお見合いすることとなった。もちろん交際に入った一人目の土田さんにいう必要もないし、仮交際中のルールとして認められている。
母親思いの男性?学歴・職業は申し分ないが
《二人目のお相手》
【添田 優=そえだまさる(仮名)長男・39歳・慶応大卒・初婚・上場会社勤務・東京都北区在住・174cm・65kg・父68歳・大卒・母65歳・大卒・妹37歳・大卒・既婚】
例によってウチの相談所で私が立ち会うことになった。お相手の添田さんは赤羽に住んでいるという。お二人とも立て続けに玄関のチャイムを鳴らした。
私が紹介するまでもなく、二人はお互い自己紹介をして話し始めた。
「母に言わせると結婚相談所ほど合理的な結婚のためのサービスを提供する機関はないそうです」添田さんは雄弁である。
彼女は、「…」と黙っている。
「なぜかって、全く知らない人同士が条件を照らし合わせて出会って、良ければ交際、駄目なら仲人さんが体よく断わってくれる。そして昔と違って結婚相談所連盟に加盟する相談所なら、ネットワークで結ばれているので登録されている全ての会員から相手を探すことができるというんです」と言って添田さんは私を見た。
「そのとおりですよ。合理的にできているのですよ。ただ、そのシステムを活用するのは会員さんと、その間に立つ私たち仲人です。お断わりも橋渡しも私におまかせください!」と私は最後に少しおどけた。二人は笑った。
「私も入会してから、10人の女性と立て続けにお見合いをしましたが、結婚相談所ならではの多種多様な人がおられて、いつも感心します」
彼女は唇を少しだけ開けた様子であった。彼がざっくばらん過ぎてあっけに取られているようである。たぶん『10人と…』『立て続けに…』に驚いているのだ。
このあと駅前の喫茶店に送りだしたが、2時間しないうちに彼女は新座市の自宅から電話をしてきた。お見合いをすぐ切り上げたらしい。
「あの方、お母様のご意見をたいへん尊重しておられて、なにかというと母が、母がっておっしゃるんですよ。なんだか私添田さんのお母様とお話しているようで…」
私は彼女が全部言わないうちに、「わかったわ、たしかにうちでお見合いしている時から、母が母がと2~3回くらいおっしゃったかしら」と笑った。
「そうですよね。ご自分の考えをはっきりおっしゃったほうが、相手には伝わると思うのですが…」
彼女は、今日ははっきりものを言う。つまり明らかに交際中の土田守さんとの対比として考えさせられているのである。
結婚しても常に母親優先だったり、母親が全てにおいて関わりを持ちすぎたりして、ことあるごとに母親が出てきては疲れてしまうでしょう。
まとめ|結婚は安心感のある男性が望まれる
土田さんとの交際中、五十嵐響子さんは相談所に訪ねて来て、「あの方といると心が休まるんです…」と言った。
「響子さん、それですよ、結婚相手を選ぶ時はそこが一番大事なことです。長い人生ですから、一緒にいて落ち着く人でないと続きません。そこが好きかどうかわからないときの判断なんですよ」
「母に言ったら、先生と同じこと言われました」
彼女は極まったのかとめどなく涙を頬に流した。
「守さん(土田)はどんなこと言っていますか?」と私はかまわず聞いてみた。
するとハンカチで顔を覆って声をあげて喋ろうとする。私は可哀相になってもらい泣きしてしまった。
落ち着いた彼女が言ったのは、「守さん、『あなたのことは僕が一生守ります』言ってくださいました。そしていま川口駅前に建設中のマンションを、結婚式前に買うから一緒に住んでくれって…」
響子さんはまた泣きだした。
その秋に結婚式を終えて、3LDKの新築マンションに移ったのは言うまでもない。
(この項了)
埼玉県さいたま市浦和区にある成婚第一主義の結婚相談所です。
1979年(昭和54年)創業の実績と豊富なノウハウで、お見合いから成婚までを婚活カウンセラーが親身にサポートします。
無料相談やお見合いパーティーなど、さまざまなサービスを提供しています。
アクセス:JR京浜東北線 北浦和駅西口徒歩3分
埼玉県営北浦和公園(埼玉県立近代美術館)向かい
事業内容:結婚相手紹介サービス・結婚相談所開業支援(会社概要)
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