「婿養子になってくれる人なんて、本当にいるの?」
地方出身で、将来的に家業を継ぐ可能性がある女性にとって、婚活は“一般的な条件”だけでは語れない現実があります。居住地の選択、価値観のすり合わせ、そして家族の想い——それらすべてを受け止めてくれる相手に出会えるのか、不安を抱えながら活動を続けている方も少なくありません。
そんな中、今回ご紹介するのは、「家業継承」や「婿養子」という繊細なテーマに真剣に向き合い、女性とそのご家族の信頼を得た男性との成婚ストーリーです。部署異動やすれ違いなど、婚活中に起こりがちな葛藤も乗り越えながら、ふたりは穏やかで温かい未来へと歩みを進めました。

婿養子も覚悟の“実家を継ぎたい”宣言に、女性が心動かされた理由
30代婚活では、年齢差や価値観だけでなく、「家族との関係性」や「将来の暮らし方」も重要な判断軸です。特に地方出身の女性にとっては、「実家の継承」や「婿養子」というテーマが避けて通れない現実です。
今回ご紹介するのは、地方で果樹園を営む実家を持つ30代女性と、埼玉県出身の男性との成婚ストーリー。ご縁は、男性からのお申込みで始まりました。
お見合いの場で男性は、「農業に興味があるので、実家を継いでも構いません」と真剣な眼差しで語りました。女性は驚きつつも、その誠実さと覚悟に心を動かされ、仮交際へと進むことに。
「地方に居住」「婿養子」という言葉は、婚活の現場ではなかなか聞かれない覚悟ある提案です。家業継承という繊細なテーマに、初対面から向き合ってくれた姿勢は、女性だけでなくご両親の信頼にもつながりました。
30代女性の婚活では、こうした条件がネックになることもありますが、最初から向き合ってくれる男性の存在は、まさに希望の光です。
30代婚活で築いた“信頼関係”が結婚の決め手に
仮交際が始まってからのお二人は、ゆっくりとしたペースで関係を深めていきました。デートでは趣味や将来の暮らし方についても自然に話題が広がり、特に「家庭を大切にしたい」という男性の考え方に、女性は強く共感されたそうです。
趣味は似ているけれど、まったく同じではない——その“ちょうどいい距離感”が心地よく、お互いに無理なく過ごせたとのこと。女性は恋愛感情よりも、信頼関係を築けるかどうかを重視するタイプ。だからこそ、男性の誠実さや一生懸命な姿勢に、少しずつ心を開いていかれました。
不器用な面もある男性ですが、気を使わずに本音を言い合える関係性は、女性にとって結婚を意識する大きなきっかけになったようです。
部署異動が転機に。“地元に戻る”選択が結婚につながった理由
30代の婚活では、仕事や暮らしの変化が将来の選択に影響することが少なくありません。
仮交際が続く中、女性は突然、これまでのキャリアとはまったく異なる部署に異動となりました。仕事内容に違和感を覚え、転職も視野に入れるように。一方、男性は変わらず「農業に携わりたい」「実家を継ぐことに前向き」と語っており、その一貫した姿勢が女性の心に響いていました。
環境の変化は、将来の暮らし方を見直すきっかけになります。女性の中で「地元に戻る」という選択肢が少しずつ現実味を帯びてきたのは、男性の誠実な言葉と、柔軟な思考が重なったからこそ。ふたりの将来像は、自然と同じ方向へと形づくられていきました。

柔軟な思考とタイミングの重なりが、ご縁を引き寄せる。そんな一歩が、あなたにも訪れるかもしれません。
“婿養子OK”の男性に両家が大賛成した理由とは?家業継承が結婚の決め手に
仮交際が進み、結婚を意識し始めた頃、女性は「婿養子になるなら、まずはご両親の了承が必要」と考えていました。そこで男性がご自身のご両親に相談したところ、驚くほどすんなりと女性の家業を継ぐことに賛成してくれたそうです。
実は、男性のお母様のご実家も農家だったことから、幼い頃から農業に親しみがあり、遊びに行った際には自然とお手伝いもしていたとのこと。そんな原体験が、農業への興味や家業継承への前向きな姿勢につながっていたのです。
女性側のご両親も「そんな方が現れるなんて」と大喜び。家業継承や婿養子というテーマは婚活では敬遠されがちですが、今回は両家ともに前向きな反応だったことで、女性も「これは巡り合わせかもしれない」と感じたそうです。
婚活では、家族の理解と応援が大きな後押しになります。特に婿養子婚やUターン婚など、家族との関係性が深く関わるケースでは、両家の価値観が近いことが結婚後の安心感にもつながります。
なお、婿養子婚活の成功例・失敗例については、仲人が語る裏話と秘訣をまとめた「 婿取り婚活の成功例と失敗例!結婚相談所の仲人が明かす裏話と秘訣」も参考にしてください。
プロポーズを急ぐ男性に女性が感じた違和感と、信頼を築いた乗り越え方
真剣交際が始まり、順調に話が進んでいたお二人。しかし、男性が「早くプロポーズしたい」と焦り始めたことで、少し波風が立ちました。やるべきことや確認事項が“ミッション”のようになり、女性は違和感を覚えるように。相談なしで物事を進めてしまい、女性が怒る場面もあったそうです。
真剣交際中のすれ違いや価値観のすり合わせは、どのカップルにも起こり得るものです。
交際中に確認すべきポイントやプロポーズの準備については、真剣交際でやること完全ガイド|結婚観のすり合わせからプロポーズ準備までをご覧ください。
そんな時、女性から相談を受けた仲人が、先方の仲人に連絡を取り、女性の気持ちを丁寧に男性へ伝えてくれました。男性も真摯に受け止め、意図を誤解されていたことに気づき、問題は無事に解決。不器用ながらも一生懸命な姿勢に、女性は改めて信頼を感じたそうです。
婚活では、順調な時こそ丁寧なコミュニケーションが欠かせません。お互いの歩幅を合わせることで、安心して成婚へと進むことができます。すれ違いは誰にでも起こるものですが、放置せず向き合うことで、信頼は深まっていくのです。
仲人の存在は、冷静な橋渡し役として、感情の行き違いを整える大きな力になるのです。婚活中の不安や違和感は、ひとりで抱え込まず、信頼できる第三者に相談することが、幸せへの近道かもしれません。
成婚退会へ…男性の誠実さが光った瞬間

真剣交際を経て、いよいよ成婚退会の手続きへ。お二人そろって来社された際には、「どのタイミングで結婚を意識したのか?」など、根掘り葉掘りお話を伺いました。
女性から事前に聞いていた通り、男性はとても真面目で誠実。一生懸命に話す姿が印象的で、私たちスタッフも思わず引き込まれるほどでした。
新婚生活の準備や、親御様へのご挨拶、両家顔合わせ、引っ越しのタイミングなど、具体的なアドバイスもさせていただきました。中でも印象的だったのは、男性が自ら「家業を継ぎたい」「婿養子でも構わない」と申し出てくれたこと。これは当相談所でも稀なケースで、女性も最初は驚かれていました。
しかし今では、彼は女性にとっても、ご両親にとっても欠かせない存在に。誠実さは言葉よりも行動に表れるもの。成婚退会の場で見せた真摯な姿勢が、女性の安心感と信頼につながったのです。
お二人の新しい生活が、自然の中で穏やかに育まれていくことを、心より願っています。
家業継承を選んだ男性と築く、30代婚活の幸せな未来
今回のご縁は、女性にとってもご両親にとっても、まさに“思いがけない幸運”だったのではないでしょうか。自ら「家業を継ぎたい」「婿養子でも構わない」と申し出てくれた男性は、当相談所でも稀なケース。最初は驚きがあったものの、今ではかけがえのない存在になりました。
自然豊かな環境で子育てができることも、女性にとっては大きな魅力のひとつ。さらに、両家のご両親が安心して見守れる関係性が築けたことで、家族みんなが笑顔になれる未来が、少しずつ形になってきました。
婚活では、条件の一致だけでなく“信頼関係”が築けるかどうかが何より大切です。お二人のように、価値観と覚悟が重なったご縁は、きっと穏やかで温かい家庭を育んでいくことでしょう。
末永くお幸せに──そんな願いを込めて、私たちも心から応援しています。
婿養子や家業継承を含む婚活のかたちはさまざまです。
他にも多彩なご成婚エピソードを知りたい方は、成婚事例一覧をご覧ください。
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このコラムを書いた人
埼玉県さいたま市の結婚相談所KMA・株式会社KMA婚活カウンセラー 清水小百里
メッセージ

埼玉県さいたま市に根差した結婚相談所・婚活サポートを提供する株式会社KMAの取締役であり、JLCA認定婚活カウンセラーの清水小百里は、1971年生まれの地元出身者として、地域社会に貢献しています。結婚を真剣に考える男女に対し、婚活を通じて幸せな結婚生活を実現するためのサポートを行っており、その専門知識と経験は、多くの成婚エピソードに反映されています。
また、「結婚したければ選ばれる男になりなさい」という婚活本の著者でもあり、ダイバーシティ研修認定講師としても活動しており、多様な価値観を尊重する社会の実現に貢献しています。KMAの理念に基づき、すべての方が自分の魅力に気づき、自信を持って幸せになれるよう、縁の下の力持ちとして支援を続けています。
資格
- 「内閣総理大臣認証NPOコミュニケーション能力開発機構」認定『心理カウンセリング1級』『コーチング1級』資格
- 「一般社団法人 日本仲人婚活支援協会」仲人婚活エキスパート資格
- 「一般社団法人 日本LGBTサポート協会」ダイバーシティ研修認定講師資格
- 「特定非営利活動法人日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)」結婚相談所マル適マークCMS 取得
- 「JLCA認定婚活カウンセラー」 取得
所属連盟・協会
- 株式会社IBJ
- 株式会社BIU
- 日本仲人連盟(NNR)
- 一般社団法人 日本仲人婚活支援協会
- 一般社団法人 結婚相談業サポート協会(MCSA)
- 特定非営利活動法人 日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)
- SAITAMA出会いサポートセンター運営協議会
- 一般社団法人日本LGBTサポート協会
出版・著書情報
- アマゾンで発売中
- 清水小百里 著『結婚したければ選ばれる男になりなさい』発売中
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