仲人おばさんの結婚相談所開業物語~25歳で始めた縁結びから40年~

はじめに

こんにちは、仲人おばさんです。私は40年以上にわたって結婚相談所の仲人として活動してきました。

今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、当時を思い出すままブログに書きます。

仲人業界にのめり込んだきっかけ

この世界(仲人業界)に、のめり込んだきっかけは、25歳の時(すでに結婚していました)私の大学時代の同級生と、職場の同僚男性を「縁結び」したことが始まりでした。

二人は私の紹介で出会い、すぐに意気投合して交際を始めました。半年後には結婚式を挙げて、幸せそうにしている二人を見るにつけ「いいことをした」と心から思いました。

自然の流れとして「人の喜びが自分の喜び」に感じられる職業として「結婚相談所の仲人」を選んだのでした。

ブログの目的と内容

このブログでは、私が仲人として経験したさまざまなエピソードをご紹介します。仲人業は、人と人との出会いをサポートする素晴らしい仕事ですが、同時にいろいろな苦労や困難もあります。

私は、昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。

その中から、面白かったり、感動したり、驚いたりした話をピックアップして、ブログに綴っていきたいと思います。仲人業の裏側や、結婚相談所の歴史や変遷などもお伝えできればと思います。

このブログを読んで、仲人業に興味を持っていただいたり、結婚相談所に入会してみたいと思っていただけたら嬉しいです。

仲人おばさんの埼玉新聞記事【妻は仲人名人】

結婚相談所のグループに加盟した理由

私が結婚相談所を開業する時に考えたのは「一人を入会させてもお見合い相手の異性を見つけるのが大変」という問題でした。

会員さんに「お見合い相手が見つかるまで待って」というようでは仕事として成り立ちません。

探したら、それを解決する方法がありました。要するに結婚相談所のグループを見つけたのです。

結婚相談所連盟加盟店募集の広告

一人から入会させるのが難しい問題

結婚相談所は、人と人との出会いを提供するサービスです。しかし、その出会いは、自分の好みや条件に合った人でなければ意味がありません。

仲人一人の手持ちの情報では、お見合い相手を紹介することもできません。また、会員さんの数が少なければ、マッチングの確率も低くなります。

結婚相談所を始めたばかりの私にとって、会員さんを増やすことは最優先の課題でした。

グループの特徴とメリット

そこで、私が見つけたのが、結婚相談所のグループでした。雑誌の広告に「仲人業経営者募集」とあって、さっそく本部事務所へお邪魔すると、そのグループの特徴とメリットを教えてくれました。

そのグループの特徴は、首都圏、あるいは全国の相談室500~1,000カ所に入会登録されている会員データを、それぞれの相談室が共有できるということでした。

そのため、婚活希望者を「一人から入会させられる」わけです。

また、そのグループのメリットは、本部からのサポートや研修、広告や宣伝などのノウハウを提供してくれるということでした。

「これは仕事になる」と思いました。それは現在の結婚相談所連盟の原型を成していたわけです。

加盟金を払って契約したエピソード

私は、そのグループに加盟することを決めました。しかし、そのためには「加盟金」が必要でした。

40年以上前のことですけれども、冬のボーナスを全部はたいて加盟契約したことを覚えています。それだけの価値はあると思いました。

加盟金を払って契約した日は、私にとって忘れられない日でした。私は、仲人としての新しい一歩を踏み出したのです。

独立開業と会員集めの苦労

私は、結婚相談所のグループに加盟した後、独立開業することを決めました。しかし、それは簡単なことではありませんでした。会社をやめて個人事業主になるという決断は、家族や友人からも反対されました。

また、結婚相談所の事務所をかまえるほど余裕はなかったので、マンションの応接間を相談室兼事務所代わりにしました。

広告チラシを配って歩いたこと

私は、応接間で仲人業を始めましたが、創業時は会員さん集めがたいへんでした。仲人業の経験も知名度もありませんでした。

私は、どうやって会員さんを増やすかと考えました。見よう見まねで住所・電話番号を書いた「広告チラシ」を作り、そのチラシをポスティングしながら配りました。

会員募集の広告チラシ

最寄駅から下りの駅を中心に配りました。東京都内に通勤で通う人が途中下車しやすいと考えたからです。

毎日、朝から晩までチラシを配りました。暑い盛りのポスティングは脱水症状をきたしました。

チラシを配っても、なかなか反応がありませんでしたが、チラシを配ることで、仲人業の存在を知ってもらうことができました。

会員第1号と成婚第1号のお医者さん

私が仲人業を始めて、最初に入会してくれたのは男性医師でした。彼は、私の会員第1号でもあり、同時に「お見合い結婚」で結ばれた成婚第1号もそのお医者さんです。

これがすったもんだの婚活で、成婚まではけわしい道のりでした。入会前に説明を聞きに来たそのお医者さんの母親への対応が大変でした。

次号より、【高島竜彦(仮名)31歳・富山医科薬科大卒・医師・さいたま市在住】の「お見合い結婚体験談」をブログでご紹介します。

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