【お見合い結婚体験談 37歳女性】
成婚退会した姉に連れられて来た妹さんがご入会されて、初めてのお見合いを仲人の立ち合いで行いました。
お相手の素直でまっすぐな男性は、ストレートな愛情表現に恥じらいを覚えながらも、彼女に本気で結婚したい気持ちを伝えるために勇気を出して、積極的にアプローチしてきます。
男性からのストレート愛情表現は、結婚できるか不安を覚える彼女に安心感や信頼感を与えたのでしょう。不器用で真っ直ぐな人は自分に正直。ストレートに好意を伝える男性の言葉は、彼女の心をギュッと掴んだようでした。
そうした男性のストレートなアプローチが二人の絆を強め、結婚につながっていったのです。そんな37歳女性の「婚活ストーリー」をご紹介します。
埼玉県さいたま市浦和区の結婚相談所 株式会社KMAのお見合い結婚体験談「備忘録ブログ」です。
《相談者》
【佐藤ひとみ=さとうひとみ(仮名) 次女・37歳・高卒後専門卒・初婚・会社員・埼玉県川口市在住・162cm・51kg・父65歳・大卒・母64歳・高卒・姉41歳・大卒・既婚】
目次
【妻は仲人名人】
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。
37歳女性が成婚退会した姉に連れられてくる
この話はもう15年以上前のことです。その3年前にうちの相談所で結婚した女性に連れられて妹の佐藤ひとみさんが来社した。
姉のあけみさんには2歳になる子供がおられるいうことであった。今日はお母さまに子供を預けてきたという。
「子供が生まれた」その言葉を聞くだけで本当に良かったと思うのです。うちの相談所で結婚して女性は子供を産み、育てているという当たり前のことが嬉しいのです。
姉はひとしきり当時のことを話した後、「あの時はたいへんお世話になりました」と明るく言って、「実は妹が恋愛に奥手で…」と隣りに座る妹を見た。
妹は私を見てはにかむようにぺこりと頭を下げた。かわいい女性である。だが首に、それほど目立たないが湿疹があった。
「母がこんどは妹のことが心配で、先生のところに連れて行ってちょうだい、というものですから」
いつの間にか私の事を先生と言う。
「それは、わざわざありがとうございます。きっといいお相手が見つかりますよ」と私は二人を交互に見て言った。妹は少し身を乗り出したようであった。
結婚できるか不安を覚える妹の悩み事とは?
そして思いつめたようにして、「私、実はアトピー性皮膚炎なんです。子供の頃からいまだに治らなくって」
「小さい頃よりは幾分よくなってるようですが、やはりずいぶんかゆいようです」と姉。
かつてアトピー性皮膚炎の会員さんを結婚させた経験はある。「お薬もよくなっていると聞きますけれどもねえ」と私。
「一般的な塗り薬で治療していますが、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返しています」と妹。
「そうですか。アトピー性皮膚炎を発症している人の割合は、年をとるにつれて減っていく傾向があるようです。私どもで結婚された女性も、40代になったら症状が軽くなったという方もいらっしゃったわ」
「それとわかってお会いしてくださる男性っておられますでしょうか…」と姉。
「もちろんおられます。これも確率の問題をいえば難しいですが、妹さんのように目に見える症状もあれば、見えない心の問題を抱えている方もいますし、いろいろだと思います。人間完璧な人はいませんので、そこはお互い譲り合って選び選ばれしていくものですよ」
「それって、私がこちらに入会させていただいた時にもお聞きしたように思います」
「たぶんそうだと思います。必ずと言っていいほど申し上げていますから…」
姉は“やっぱりそうだ”と、いった顔をして声を出して笑った。妹もそれにつられてにっこりした。安心したようである。
プロポーズされて迷ったが家族に内緒で断る
「最近“結婚してくれ”って男性からプロポーズされて、私もその方を好ましく思っていましたので返事に迷ったのですが、結局お断わりしました」と妹が言うと、姉はびっくりして思わず妹の顔をみたようであった。
「ひとみ、ホントなの?知らなかった…」
「いま初めて言った」
「ええ、なんで!」
「家では言えないのよ」
「そうなの?水くさいわね」
「これってなかなか言えないの。これ以上家族に心配かけたくないのよ」
「ひとみちゃんそれ違う!ぜんぜん違う、もっと心配かけていいの。何でも言っていいのよ」と姉は言って、妹の二の腕をこぶしで軽く押して涙ぐんだ。
妹は、「わかってる。わかってるけどそうなの…」とこちらも頬に涙が流れて、ハンカチでぬぐう間もなく、それはきれいな唇にも達した。
私はお芝居の愁嘆場をみる思いで胸が熱くなった。
「それっていつ頃のことですか?」少し落ち着いたところで私は聞いた。これは今後彼女が交際に入った時の参考になるのである。
結婚に至らなかった男性との過去の恋愛体験
妹は話し始めた。それはこうである。
その男性M氏とひとみさんは、歳は2つ違いだが新卒同期入社で、男女10人ほどの仲間による月一で開催する飲み会で親交を深めていた。
M氏は営業職の中でも群をぬいて好成績をあげるトップセールスマン。彼は当時から彼女に好意を寄せていた。それは彼女自身感じていた。
再三再四にわたり食事に誘われて口説かれたが、彼女は決して首を縦に振らなかった。それはアトピー性皮膚炎がひどい時の見た目に負い目を感じてしまい、彼に会うことが苦痛だったためと彼女は言う。
そのうち彼は出世コース乗った配置転換となり、地方の支店で活躍した。そして彼が結婚し、やがて子供が出来たことはうわさで知った。その彼が2年前に若くして課長に抜てきされて本社に戻ってきた。
ところが妻子と別れていた。10数年を経て、彼女がまだ本社にいることを知って、また誘ってきた。“僕にはやっぱり君しかいないんだ”と言ったとか。
「ばかねえ、そんなに好かれていたのにひとみちゃん、彼を好きになれなかったの?」と姉は口をはさんだ。
「どうしてもためらう気持ちが強くて…。そのうち子会社や取引先の女性とのうわさが立ってきたし、ますます結婚に踏み切れなくなって…」
「でもそれなら仕方ないわね」
「いまでも月1で電話があるわ」
「え、まだ付き合っているの?」
「まさか、もうとっくに気持ちが離れているわ」
「そうか、安心、安心」と姉は私を見た。
「そうね、エリートの彼をほっとく女性はいないでしょうから、あちらはあちらで幸せになっていただくのね」と私。
私だけを見てくれる人と幸せな結婚をした姉
「でもね、もう一人男性がいるの…」
「ひとみちゃん…?」
「大丈夫、10歳上のウチの課の課長がやっぱり奥さまと別居していて、よく食事に誘ってくるの。一度も行ってない」
「ひとみったらもう。でもまあよくモテること。私なんか独身時代はぜんぜんモテなかったわ。今の旦那は優しいけど、会社と家を往復するだけの仕事で1日の生活が終わる、趣味もなくつまらない人よ」
「そんなこと言って、実家へ来たときは“とっても幸せ”って顔してるくせに」
「家族の前ではもちろんだわよ。でもね、亭主の浮気で苦労する奥さまが多い中で、私は幸せかもね。贅沢は言えないわ。かわいい男の子を授かって、これ以上贅沢を言ったらバチが当たるわね」と、姉は言う。
続けて、「それもこれもこちらに入会させていただいたからなんです。ですから、私だけを見てくれる人と出会えて結婚できたんです。先生には本当に感謝しています。今日は妹をお願いしに来ましたが、ホントはそれも言いたくて同行しました」
「あらあら、そんなにまで言われたら面はゆいこと。でもね、人間の出会いって本当に尊いのですよ。うちの相談所で出会うか、ふつうの生活のなかで出会うか、どちらも同じです」
二人は神妙に聞いていた。
結婚相談所の婚活メリットをガイダンスする
「ただ、ふつうの生活のなかで出会う場合、最初はお互いに結婚するかしないかがわかりません。恋愛に発展してから結婚相手として意識するので、時間がかかりますよね」
二人は“ふんふん”とうなずく。
「結婚相談所へ入会なされば、全員が“真剣に結婚を考えている”人たちとの出会いがあります。さらに、うちの相談所は3つの結婚相談所連盟に加盟していますから、多くの会員から希望条件に合ったお相手探しが可能です。そのため成婚するまでのスピードが速いのです」
私の話は完全にガイダンスかオリエンテーションになっている。
「そうなの。そういう意味ではすごく効率がいいのよ」と姉が妹に言った。
「その効率という面では、入会の時に公的機関が発行している各種証明書の提出が必須なので、お相手の身元がしっかりしています。そして家族構成の欄には両親、兄弟姉妹の年齢、最終学歴、既婚未婚など記入してありますから、個人情報保護を保ちつつ、ご自分とご自分のご家族との釣り合いなどが一目瞭然とわかるようになっています」
「よくわからないのですが、ここの相談所にそんなに大勢の会員さんがおられるのですか?」
すると姉がその質問に対して、「ごめんね。ひとみちゃんには詳しく教えてなかったけど、こちらは日本最大級の結婚相談所ネットワークに加盟する相談所なの。お見合いシステムを使って、何千という加盟相談所の会員同士が自由にお見合いを組むことができるのよ」
妹は目を丸くした。
「まあ、それだけに会員さんを結婚させるには、加盟する相談所の仲人が互いに協力し合うということが前提になるのですが…」と私。
姉も実践して成婚!1年以内に結婚する方法
「多くの異性の中からプロフィール情報を参考にして、ご自分に合った相手を探して出会うわけですが、肝心なのは出会ってからの交際の仕方ですね」
「そうなの、私もずいぶん先生から交際についてのアドバイス受けましたね」と姉は言った。
「自分とつり合いが取れている条件の相手とお互い納得して会うんだけど、会ってみるとまったく人格が違ったり、感性も違ったりするので戸惑いがあったわ」
妹はそれで?と目で言った。
「あけみさんには可能なかぎり、デートのたびごと私に報告していただいたの」
「そう、ただ報告するだけでいいとおっしゃるから、交際している彼がこう言った、私はこう応えた、彼のこんな言い方はおかしいと思う、私はこう思うけど、なんてね」
「そんなことを二人でお話しすることで、おつきあいしている男性の人となりが浮き彫りになってきたり、こちらがお相手を理解できたりするようになるのね」
「そうなの。いまの旦那は交際3人目の人なの。だから2人目の方までは、本番前のリハーサルみたいだったわね」と姉が笑ったら、妹はほほえんだ。
「あけみさんは入会して何カ月で成婚なさったんでしたか?」
「ちょうど5カ月目に入って、こちらへ彼を連れて挨拶に来ました。その2カ月後に婚姻届を提出しましたから、正味4カ月で結婚を決めたことになりますね」
「そうね。日曜日にいまのお義兄さんがうちへ挨拶に来て、こんにちはと言って食事をして帰ったのね。“何しに来たんだろう”ってあとで家族が大笑いしたわ」
「そうなのよ。彼はもううちの実家へ挨拶に来るだけでよかったのよ」と姉は言って笑った。
初お見合いで出会った素直でまっすぐな男性
妹のひとみさんが入会手続きをして、例によってお見合いを希望する15人ほどの男性を選んで帰ってから、10日ほどたって、その中のひとりから会いたい旨の連絡を受けた。彼は次の略歴の持ち主であった。
《お見合い相手》
【田中要=たなか よう(仮名)長男・43歳・高卒後専門卒・初婚・会社員・年収700万円・埼玉県蕨市在住・172cm・67kg・父75歳・高卒・母72歳・高卒・妹41歳・高卒・既婚】
うちに入会している女性がお見合いするときは、うちの相談所で行うのが通例である。土曜日の午後、お相手の男性が予定より早く相談室に入った。彼女は定刻どおり入った。
「私は食品会社の工場で課長を仰せつかっております。いまのところとどこおりなく勤めております。女性の扱いにはなれておりませんが、お嫁さんになっていただければ大事にしていきたいと思っております」と田中さんは開口一番そうしゃべった。
お見合い服装の定番であるスーツにネクタイが窮屈そうである。
私はお茶を出しながら、ストレートに言う男性の挨拶を聞いて、「あらまあ、田中さんのお嫁さんになる方はお幸せね」と言った。
彼女を見ると積極的にアプローチする男性に対して、あんまりくつろげないようで緊張しているのがわかった。
「うちの佐藤さん、緊張していますよ」と私が言うと、彼は、「ボクも緊張しています。実はお見合いは今日が初めてなんです」
「あら佐藤さんも初めてですよ」と、私が彼に伝えると、彼女は会話を弾ませるために何か話さなきゃと思ったのか「ご自宅は蕨ですか?」と話を振った。
「そうなんです。北浦和は3つ目の駅なんで近かったです。佐藤さんのお住まいは川口市のようですが、最寄り駅はどちらですか?」
「西川口駅なんです」
「あれ隣りの駅なんですね」
などと話しているうち、彼女は自分が一番気にしているアトピー性皮膚炎のことを話し始めた。
ストレートに気持ちを伝える男性に惹かれる
「誰でも気になることを抱えて生きています。そんなこと私はいっさい気にしていません。問題は気持ちだと思います。今後、ご縁があってお会いすることがあっても、私の前ではありのままの自分でいてください」
「……」
彼女は彼のあまりにもあけっぴろげで、ストレートな物言いにあっけにとられた様子であった。
それに加えて彼は、「私はいままで、こんな綺麗な方とお会いしたのは初めてです」とストレートに褒める。
彼女はそれを聞いてますますお見合いでの緊張の度合いを増したようであった。ストレートに好意を伝える男性の言葉は、彼女の心をギュッと掴んだようであった。
その秋に結婚式を挙げたのは言うまでもない。
(この項了)
埼玉県さいたま市浦和区にある成婚第一主義の結婚相談所です。
1979年(昭和54年)創業の実績と豊富なノウハウで、お見合いから成婚までを婚活カウンセラーが親身にサポートします。
無料相談やお見合いパーティーなど、さまざまなサービスを提供しています。
アクセス:JR京浜東北線 北浦和駅西口徒歩3分
埼玉県営北浦和公園(埼玉県立近代美術館)向かい
事業内容:結婚相手紹介サービス・結婚相談所開業支援(会社概要)
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