お見合い結婚体験談 27歳女性
【あらすじ】
身なりに気を使わない、おしゃれに無頓着な「見た目」の20代女性が、結婚相談所に入会した。
彼女に話を聞くと幼いころ、男子にいじめられたトラウマがあって、恋愛(男性)に臆病になっていることが、おしゃれに無頓着な原因と思われた。
第一印象で判断される、お見合いでは、女性らしい見た目が重要なので、案の定、外見に気を使わない彼女に、男性からは「何か、物足りない女」「女性としての魅力がない」とお断りばかりで交際に進むことができない。
そんな彼女に、素晴らしい出会いを増やすための「自分磨き」を提案する。すると、「外見を磨く」ことで、魅力的な大人っぽい女性に変身。その効果は、自分に自信が持てるようになり、心に余裕ができて「内面を磨く」ことにもつながりました。
外見を磨くメリットで、婚活にも積極的になれて、新しい出会いのチャンスが広がり、結婚相手に巡り会えた「お見合い結婚体験談」を紹介する、埼玉県さいたま市浦和区の結婚相談所 株式会社KMAの「備忘録ブログ」です。
《成婚者 プロフィール》
【川野美紀(仮名)上尾市在住・27歳・東洋大学文学部卒・会社員・初婚】
目次
《妻は仲人名人》
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。
身なりに気を使わない恋愛経験ない女性
時代が前後しますが、仲人業を始めて15年くらいたった頃のお話しです。
きょうの午後は、一週間くらい前に予約があった川野美紀(仮名)さんが面談のソファーに座っています。メガネをかけているが、フレームのふちが黒っぽいのを見ると、ファッションやおしゃれなど、身なりに気を使わない女性のようだ。
髪を後ろの方へひっつめて、ピンクの布で束ねている。どうやら最初輪ゴムで束ねてから、ピンクの布で結んであるようだ。
それはそれでワンポイントのおしゃれになっていると思うが、幼い雰囲気に感じられる。これから結婚相手を探す、大人の女性としては何とかならないものかと思う。
一方的な恋愛ばかりしてきた女性
彼女はしゃべり始めた。「妹は私のことを愚図だって言うんです。たしかにこれまでも、いいなあと思う人が他の女性に取られるということはありました。妹には“いいと思う人がいる”といつもしゃべっていましたから…」
「いいなあと思って、恋愛関係に入るのですか?」私はたずねてみた。
「いいえ、遠くから見ているだけです…」
「恋愛のご経験は?」
「あります」
「どんな?」と聞いてみた。
恋愛経験があると答える人の中には、テレビの中のアイドルを見ていて“いいなあ”と思うのも“恋愛”と考える人もいる。
「まあ、好きになった人はこれまで3人ほどいます、ただこちらが一方的ですけれど…」
やっぱり!と思った。“そんなの恋愛とは思わないで!”とは本人には言えない。彼女は続けた。
「そういう人からお茶を誘われるんですけれど、ついていったことがないんです」
恋愛に自信がない男女が陥る状況は?
それでは恋愛にならない。黙っていると、彼女は「男は…」と言ってから、「あのう、あればかり求めるでしょう?男性は」という。
“あれって?”「あああれか、確かに…」とは思う。たぶん体をすぐ求めるということのようだ。
「でも、好きになってからの期間にもよりますが、あなたも求めないのですか?」思いきって切り出した。こういう話は微妙である。
「求めません」
「応じもしない…」
「しない、です」
「まあ限度問題ですからね」と私。
恋愛に自信がない人は軽い拒絶が理解できない
女とみれば野獣のようになる男もいる。それも程度問題ではある。しかし男女が恋愛関係になれば互いに寄り添うのがしぜんである。そこまで二人の間が成熟しないと許しあえるものではない。
男と女の温度差、時間差みたいなものはあるし、生理的にも違うのだから、嫌いにならない限りそのミゾを埋める努力はしたらいい。
ただ、私が思うには、恋愛に自信がない(自信ある人っているのだろうか)男女が陥りやすいのは、軽い拒絶を理解できなくて、拒絶されたほうは、いとも簡単に交際を放棄する。
これは自信のない男性の特徴に多いような気がする。諦めが早いというより、性急な自分を棚に上げて、かってに“絶望”してしまうらしい。
「私も恋愛関係の大家ではありませんが、あなたの場合、男性との間に許しあえるという関係が構築されないまま自然消滅することが多かったのでは?」
「そうなのです。私、そういうものに少し臆病なんです。男性がそういう雰囲気になると逃げ出しちゃうんです。からだが前へ進まない…」
「失礼ですが、なにかトラウマをかかえていますか?」
「わかりません。おぼえはありません」
単なる経験不足か、とも思える。
幼い頃の恥ずかしい体験がトラウマに?
「幼稚園、小学生のころ男の子と手をつないだりしましたよね」
「したと思います」
「いつ頃から男の子にふれたりしなくなりました?」
「さあ、中学生の頃でしょうか。でも小学生って男だの女だのってことありますか?」
「あります、幼稚園児だって芽生えていますよ。よく初恋は小さい頃っていうじゃありませんか」
「そっかあ」
パンツを下げられた小学生時代
彼女は「そういえば」と言って、「トラウマかどうかわかりませんが、小学生の時、男の子たちにスカートの中のパンツを下げられたりして、恥ずかしい思いをした経験があります、毎日のように…」
彼女は顔を曇らせた。
「毎日泣いて帰りました」
「ご両親にそのこと訴えましたか?」
「いいえ、言うと父などは大げさに学校に怒鳴り込んだりするものですから、それも恥ずかしくて言えませんでした」
「ふうん、それかな」と私。
人間はいろいろな経験のなかから自分に適応するものを見つけ、約束事のように心の奥で納得させ、知識というバネに換えていくことが多いと思うのだが、川野美紀さんには“恐れ”だけを残したということか。
仲人のカウンセリングが心の不安取り除く
こちらにとって小さい、過ぎたこととして片づけてしまうことも、本人にとっては心に残してしまうのかもしれない。なんだか私は彼女の一生懸命さが可愛い、とさえ思えてきた。
「いろいろですね。私などはあなたよりもっと恥ずかしいことを経験して、でも克服してきたつもりです」と言った。
当時40歳で、男の子を二人育て、主人もいるし、自信に満ちていて何も怖いものがなかった。また恥ずかしい経験などしてもいなかった。
すると、「どんなことですか?」ストレートにきいてきた。彼女にとっては興味津々なのか。
「いろいろね…」と言うにとどめた。
仕事を通じてカウンセラーに必要な能力が身につく
この仕事をしていると、私自身が経験しない、人に言えないことをいや応なしに疑似体験してしまうことを、入会した会員さんたちは教えてくれる。楽しく素晴らしいことならよいのだが、過半数が哀しく引きずっていることが多い。
そういう体験談を聞いているうち、あたかも自分が経験したかのように、男と女の世界を“俯瞰的”に見られるようになる。まるで読書量が増えるように“再体験”させられている感じである。
「とにかく、あなたにとって今のことは、ひょっとしてトラウマなのかもしれません。ですが、恥ずかしい経験というのは、人間だれしもあることとしてとらえるしかありませんよ。犬猫ではそれはないはずでしょ?
その男の子たちも、何か決まりきった日常から、面白い変化をすごく望んだ結果、あなたのパンツに行きついたのですよ。そんなのこちらから忘れてやることです。事実、あなたのパンツを下げた当時の男の子たちは、今はもう忘れているでしょ?」
「・・・・・・・・」
少し沈黙があった。
「そうではありませんか…」
「そうかもしれませんね!」
心なしか彼女の顔から不安が消えたような気がした。
そのあと、川野美紀さんはすっかり打ち解けて、私のいうことにいちいち頷(うなず)いて入会のためのガイダンスを聞いていた。
お見合い後お断りの理由を相手の仲人に聞く
ひと月後、彼女の写真付のプロフィール紙面が結婚相談所連盟に加盟する各相談室に行きついたころ(当時はインターネットでの閲覧はできなかった)男性からお見合いの申し込みが入り始めた。
入会時に彼女が選んでいた男性からの承諾の返事も入り、忙しくなった。45日間くらいで4人ほどの男性とお見合いをして、こちらから断ったり、あちらから断わられたりした。
お見合いをした4人のうち、彼女がいいと思って交際を希望したのは2人だが、やはり草食系(※)の男性であった。そのころ私は、そういう男性を人畜無害などと表現していたように思う。(※)この言葉は当時ほとんど使われない時代であったが、ニュアンスとしては存在していた。
男性から断られる理由を解決する道が見つかる
しかし彼女が希望しても相手は断ってくる。あちらの相談所の仲人さんは、そんな時の断り文句は決まって“フィーリングが合わないようです”と言ってくる。
私は断る男性の気持ちを、もっとざっくばらんに聞きたかった。そこで男性が所属している相談所に深く尋ねるようにしている。
ひとりは、「何か物足りない女って感じ、っていうんですよねえ、まったく自分のことを棚にあげてね」と自分のほうの男性を卑下した。
もう一人は、「女性としての魅力がないって、まあうちの坊やもどんなお殿様なのか、ねえ」
仲人たちは、当該の会員の付き合いだけではなく、仲人同士は今後も永く付き合うので、これからもよろしく、という趣もある。
いずれにしても、二人の仲人(というより男性の)の感想を聞いて、自分が感じていたことと一致したことが、今後彼女が婚活をしていく上での収穫であった。
外見を磨く方法と内面磨きの大切さを説く
私は川野美紀さんを相談室に呼んだ。作戦を企てようとした。
「あなたはもうじゅうぶん大人な女です」というと、彼女は目を白黒させて私を見た。そして、次の言葉を待っているようであった。
「ねえ、二人で“恋愛作戦”を立ててみない?」ここは“お見合い作戦”と言ってもよかったのだが、少ししゃれて言ってみた。
最初、なにを言っているのかわからなかったようであるが、「外見を磨くメリット」を、彼女は理解したらしく首を縦に何回も振った。次第に顔を紅潮させて、なにか感激した面持ちであった。
美容室やコスメで外見を変えるアドバイス
私はまず、彼女に美容室に行くことをすすめてお店を紹介した。眉毛もあまり(というよりほとんど)いじっていないと思われる。いわゆるお化粧の仕方をおぼえてほしいと思ったからである。視力があまり良くないようであったが、黒縁のメガネフレームも替えるようにアドバイスした。
自分に似合った服を選びおしゃれを楽しむ提案
彼女は太ってはいないし、パンツルックも似合うが、いつも同じ服装であったし、それももう少し体の線が出るくらいにフィットさせたほうがいい。そしてドレスアップするなりして、おしゃれを楽しむことを提案した。
魅力的な人は必ず内面が磨かれている人
しかし、私は彼女に言ったのは「心、面にあらわる」ということであった。
心の内面は必ず顔に出るものであるから、心持ちを明るく、健やかでないと人には好かれるどころか疎んじられるという「内面磨き」の大切さについて話した。
外見を磨くメリット婚活モテる女性に変身
2週間ほどして川野美紀さんは相談室の玄関に立った。別人かと思うほど変身した。まずメガネは掛けていない。コンタクトにしている。眉が修正されてすっきりしている。つけまつげが程よく目元が涼やかである。
髪はパーマが適当にウェーブしてきれいだ。服装も花柄のワンピースで、腰のくびれをそれとなく印象づけて、彼女の小さくない胸元も強調させている。口紅もつけていないみたいにナチュラルである。
「給料の半分、はたきました…」彼女は誇らしそうに私を見て言った。
「思いきりましたね」私は彼女の努力に敬意を表した。
女の磨き方次第ではどこまでも美しくなる、という実感であった。これほど変わるものかと驚いた。同性からみても、27歳ということもあるが、可愛く、ちょっと触れてみたくなったほどである。
自信に満ちた女性の姿に感動する
川野美紀さんは、心なしか、これまでの何かを拒絶するかのような、不安な面持ちなどはみじんも感じられない。自信に満ちている。
「私、先生のお話しを聞いて、力をいただいたのです」私を先生と言った。
「いままでこだわっていたものが自分でも、いまだにはっきりしませんが、そんなことどうでもいいじゃないか、自分の考えを受け入れてくださる人間と交わっていければいいじゃないかって、思えてきたんです。ありがとうございます」
言い終わるころには、彼女の頬に涙がこぼれ始めた。私ももらい泣きしながら、「まあ、二人とも馬鹿ですね…」と言って笑った。
彼女も笑顔に変わって、「先生、こころ面(おも)にあらわる、ですね!」というと、少し真顔になって、「肝に銘じます!」と、いきいきとして末来を見つめるように言った表情は、ひとりの大人な女性としての魅力をたたえていた。
その後、川野美紀さんがお見合いをして、交際を重ね、ついに結婚式を挙げたのは言うまでもない。
(この項、了)
- 埼玉県さいたま市浦和にある成婚第一主義の結婚相談所です。
- 1979年(昭和54年)創業の実績と豊富なノウハウで、お見合いから成婚までを仲人カウンセラーが親身にサポートします。
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まとめ
この「お見合い結婚体験談」では、身なりに気を使わない女性が婚活に成功するまでのストーリーを紹介しました。
彼女は仲人のカウンセリングやアドバイスを受けて、自分の心の問題や恋愛の不安を克服していきました。また、外見や内面を磨く方法やメリットも学びました。
彼女は自信に満ちた女性に変身し、お見合いや交際を楽しみながら、結婚相手を見つけることができました。
身なりに気を使わない女性は恋愛に不器用なのか?という疑問に対して、答えはノーです。彼女は恋愛に不器用ではなく、恋愛に対する姿勢や考え方が未熟だったのです。
しかし、仲人のサポートや自分の努力で、恋愛に対する姿勢や考え方を成熟させることができました。そして、恋愛に対する自信や魅力も高まりました。
身なりに気を使わない女性でも、婚活に成功することは可能です。大切なのは、自分の心の問題や恋愛の不安を解決することと、外見や内面を磨くことです。
仲人のカウンセリングやアドバイスを活用して、自分を変えてみましょう。婚活モテる女性に変身するチャンスは誰にでもあります。
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