お見合いで相手の心を掴む自己表現力と会話のコツ

お見合いは、結婚相手を探すための重要な場です。しかし、お見合いは初対面の相手とのやりとりです。

緊張したり、話題がなくなったり、相手に興味を持ってもらえなかったりする場合もあります。そこで、お見合いで相手に好印象を与えるテクニック「お見合い必勝法」をご紹介します。

お見合いで相手に好かれるコツは、自己表現力を高めることです。自己表現力とは、自分の魅力や考え方、感情などを相手に伝える能力です。

自己表現力が高いと、相手に自分の良さをアピールできるだけでなく、相手の気持ちや感情にも寄り添えるようになります。

自己表現力を高める方法として、視線や表情、身振り手振り、褒め言葉、会話のメリハリなどがあります。これらの方法を使って、お見合いを楽しく盛り上げることができます。

この記事では、お見合い立会いの経験から学んだ、自己表現力を高める方法と相手に楽しい会話をさせるコツを詳しく解説します。

お見合いする男女

お見合い必勝法!相手に好かれるコツは自己表現力を高める

仲人のアドバイス

お見合いが終わった後には、交際するかどうか決めなければなりません。自分は「いいお見合い」だったと思っても、相手がOKしなければ交際は始まりません。

素敵なお相手とお見合いして、交際したいと思っても、相手が断ってきたら悲しいですよね。

だから、お見合いとは、結婚相手にふさわしいかどうか判断する場だけでなく、自分が相手に好かれるかどうかも考えて行かなければなりません。


お見合いは自分の魅力をアピールする自己表現力の場

多くのお見合いに立ち会った経験から言えるのは、自分中心の考え方でお見合いをしてしまって、相手からどう思われているか気にしない人が多いのです。

お見合いでは、初対面の相手に自分をどうアピールするか、自分の魅力をどう理解してもらうか、の自己表現力が必要です。

ここでは、お見合いで会話や表情などから、「初めてお見合いする人」や、「お見合いがうまくいかない人」に、仲人カウンセラーの「お見合い必勝法」をアドバイスしていきます。

お見合いは視線と表情で相手に好印象を与える

コロナ禍でお見合いをするときはマスクをする必要があります。マスクをすると「目の表情」が大切になります。

「目は口ほどに物を言う」と言われますが、今のお見合いではマスク越しの「目の表情」でコミュニケーションをとる必要があります。

目の表情には相手の気持ちや感情が表れる

お見合いに立ち会って二人の目の表情を見ていると、その後、その二人が交際したいかどうかほぼ分かります。「目の表情」には、その人の気持ちや感情が表れるからです。

出会った瞬間、相手が気に入らないと急に冷めた眼差しになる人がいます。お見合いをしている本人も、相手の目に輝きがなく白けた目をしていたら、話す気もなくなります。

「目は心の窓・心の鏡」という「ことわざ」がありますが、相手に嫌悪感を持てば、目にもその人の心が映ります。目の表情は、気持ちや感情の変化を正確に映すのです。

お見合い相手の目を見て魅力をアピールする

お見合いで交際が成立するカップルは、二人の目の表情が生き生きと輝いています。相手に興味があると、自然と目を見つめます。

相手の話を聞きたい、自分の話を聞いてほしいという気持ちや感情が、目の表情に現れるのです。

人は、好きな人や気になる人には、無意識に目を向ける傾向があります。好意の視線を受けると、人は美しく綺麗になります。

人は相手から見られることで魅力的になります。自分がどう見えているか意識することで、自分の魅力度がワンランクアップするのです。

目の表情でお見合い相手に興味を示す

じっと見つめる女性

お見合いでは、話し始めるときや相手が話しているときに、相手の目を見ることが大切です。これは、相手に興味があるサインになります。

相手の目を見ることで、自分の気持ちや感情を伝えることができます。ただし、目を見すぎると相手に不快感を与えるかもしれません。

そんなときは、視線を優しく外します。お茶を飲むなどして、自然に視線を切り替えるといいでしょう。

目の細い人は、目の表情が分かりにくいと感じられることがあります。

そんな人は、瞬きや黒目の動きで視線を活発にします。顔全体を使って、視線をはっきりさせることも効果的です。

目の表情は人の魅力に大きく影響します。流し目王子と呼ばれる早乙女太一さんのように、視線の使い方で相手の心をつかむことができます。

目の表情で相手に興味を示すことが、お見合いで好印象を与えるためのテクニックなのです。


お見合い相手の表情に合わせて笑顔を見せる

容姿に自信がなくても、視線と表情で魅力をアピールできます。笑顔は誰にでも似合います。笑顔で相手に気持ちを伝えるには、相手の表情に合わせることがコツです。

相手が微笑んだら、自分も微笑み返します。相手が真剣な話をしたら、自分も真剣に聞きます。これは、相手を見ていることを示す方法です。

相手の表情に合わせることで、相手には親近感や信頼感が生まれます。これはとても簡単なことですが、効果は大きいです。

視線と表情に気を付けるだけで、あなたの容姿はより魅力的に見えます。相手に好印象を与えるために、笑顔を見せることを忘れないでください。

お見合いの会話に身振り手振りを交えて好印象を与える

視線と表情の大切さはお伝えしましたが、身振り手振りや体の動きも忘れないでください。身振り手振りは、相手の目を引きやすく、話に力や感情が加わります。

また、自分の意思や考えを正確に伝えたいときは、言葉だけでは足りないニュアンスが補えます。

お見合いで身を乗り出すことの意味と効果

映画やテレビで面白い場面を見ると、だれでも身を乗り出しますよね。お見合いの席でも、相手に興味があるとよく見たり聞いたりしようとして身を乗り出します。

嫌な場合は、椅子にもたれかかって姿勢が悪くなります。お見合いでは綺麗な姿勢で座るのが基本です。

さらに前に前にと身を乗り出すと、相手の気持ちを引き寄せます。男性が女性に近づきすぎると警戒されるかもしれませんが、女性が身を乗り出せば、男性は嬉しく感じます。

特に相手が一生懸命話しているときは、身を乗り出して聞くことをおすすめします。相手に好印象を与えるのは間違いありません。

お見合いで手振りや仕草で魅力をアピールする方法

身振り手振りを交えて話す

体の動きも大切です。手振りは無意識に出ますが、これをうまく使うと相手の目の動きをコントロールし、話に集中させることができます。男性の手振りは元気な印象を与えます。

女性の手の動きは、顔の表情よりも色気や可愛さを出します。たとえば、頬に手を添えたり髪の毛をかき分けたりする仕種は、男性に魅力を感じさせます。逆に、髪の毛を触りすぎたりいじったりする仕種は逆効果です。

手振りだけでなく、首や肩や胸、座り方や足など、体全体の動きがあなたの印象を生き生きとさせます。一度、鏡の前で自分の姿勢をチェックしてみましょう。鏡で見ると、自分の姿勢の良し悪しがよく分かります。


お見合いではさりげなく褒めて相手に好印象を与える

お見合いで相手に好印象を与える方法の一つは、会話の中でさりげなく相手を褒めることです。しかし、多くの人は自分を売り込もうとして自己PRにばかり力を入れてしまいます。

自分はこんなに優れている、こんな実績があると自慢話をするだけでは、相手は居心地が悪く感じてしまいます。それどころか、自分の評価を下げる可能性もあります。

褒められて喜ぶ女性

それに比べて、会話の中でさりげなく相手を褒める方法は、相手を喜ばせて自分の評価も高まる、優れた会話テクニックです。

ただし、褒めるといっても、見え見えのお世辞を繰り返すと逆効果になります。ここでは、自分の評価を高める効果的な褒め方のコツを紹介します。


お見合いで相手を遠回しに褒める方法と効果

「あなたはとても美しい」といきなり褒めてしまっても、女性は嬉しさとともに戸惑います。

ストレートな褒め言葉の効果を高めるには、その前に伏線が必要です。そうでないと、浮かないセリフになってしまいます。

そのために覚えておきたい会話のテクニックは、嘘やお世辞に聞こえない程度に遠回しに褒める方法です。

たとえば、最初は相手の顔などの特定のパーツではなく、持ち物や服やアクセサリーなど、その人が「身につけている物」を褒めます。

「その服、とてもお似合いですね」、「いいバッグですね」、「可愛いアクセサリーですね」などです。

これらの褒め言葉は「身につけている物」に対して言っているようですが、実はその人のセンスを褒めているのです。

褒めてもらった人は、意外なところで自分を評価してくれたと感じて喜びます。

この人とは価値観やセンスが合うかもしれないと思わせて、心の距離を近づけることができます。

「身につけている物」を褒めたあとは、相手の態度や行動を褒めます。「とても活動的ですね」、「男らしいですね」、「しっかりしていますね」などです。

こういった抽象的な褒め方は、相槌として使うと効果的です。ただし、いろいろなパターンを覚えておく必要があります。

お見合いで相手の内面を褒める方法と効果

最後に、相手の内面を褒めます。表情や身体、精神などです。

「あなたの笑顔はとても素敵ですね」、「とても表情が生き生きとしていますね」や「きれいな瞳ですね。とても輝いている」などの気持ちが表れた表情の具体的な褒め方は、「あなたは美しい」的な、漠然とした褒め言葉よりもうれしいはずです。

また、相手の精神や心を褒めてあげるのも大切です。

「あなたはとても尊敬できる人のようです」、「とても大きな広い心に感激しました」などは、自分の感じた印象をさりげなく伝える言い方で、相手に好印象を与えます。

お見合いで相手の自尊心をくすぐる褒め方と効果

褒め方のコツは、相手が自分の長所だと思っているところを、さらに褒めてあげるのです。

プロフィール情報で分かっている事柄から話を始めるといいでしょう。身長が高い人には、「背が高くてかっこいい。羨ましい」と褒めてあげるのです。

でも、そんな褒め言葉だけでは会話は続きません。大切なのは、相手の話を聞いて、話を広げたり、深くしたりして、自尊心をくすぐる言葉を引き出すのです。

誰でも、思わぬところに自慢できるポイントがあります。たえば、スポーツやゲームや趣味などで、相手が得意な分野があったとします。

それが自分にとって興味のない分野でも、自尊心をくすぐるポイントをズバリ褒めてあげましょう。

相手が将棋が得意なら、「将棋が強い人は頭がいいと聞きました。とてもうらやましい、素敵ですね」と言ってあげれば喜びます。

「藤井聡太八冠はすごいですね」と話を振ってあげれば、藤井聡太竜王のすごさを熱く語ってくれるでしょう。

そこで「また今度、教えてくださいね」と言っておけば、あなたの印象はぐっと上がります。

お見合いの気まずい沈黙は褒め言葉で乗り切る

会話が盛り上がっても、お見合いでは話題が途切れるときがあります。そんなときは何か話さなきゃと焦ると、つまらない話をして相手に嫌われるかもしれません。

でも、話が途切れたときは、褒め言葉を使うチャンスです。

話が途切れたときに「さっきから感じていたんですが、とても素敵な香水の香りですね」と言われた女性は、この人はこんな感性があるんだと男性に興味を持ってくれます。

相槌の中の褒め言葉よりも、ずっと効果的です。そのためには、お見合いで相手の褒める材料になる点を観察し、いくつか覚えておきましょう。そうすれば話が途切れても怖くないです。

お見合いは相手の心を掴むために3回は褒める

褒め言葉は、少し大げさ過ぎても大丈夫です。ひどく外れてなければ、褒めてもらえるのはうれしいのです。だから、お見合いで相手を3回以上は褒めてください。

1、2回ではお世辞だと思われて、あなたの評価は上がりません。相手に褒めてもらえたと感じさせるには繰り返しも必要です。

さらに、いろいろな角度から褒めて上げるのが大切です。

お互いに褒め合うお見合いはうまくいきます。褒め合うなんてばかばかしい、陳腐だと思っている人は、お見合いがうまくいきません。そんな人は相手からお断りされてしまいます。

最初は気に入らないと思っていた相手でも、褒めようとその人のいい点を探すと、どんどん好きになります。「相手のいいところ探し」、「人のいいところを見つける」これが「お見合い」です。

お見合いを楽しい会話にするためのコツ

カフェで談笑するカップル

お見合いでは、会話が弾むときもあれば、話題がなくなってしらけるときもあります。会話が弾まないのは、相手が気に入らないからかもしれませんし、恥ずかしがり屋や口下手だからかもしれません。

でも、お見合いをするなら、自分の基本情報や相手を知るための質問が話せるだけの準備をするのがマナーです。

会話が弾まないのは、会話の苦手な人が準備不足だからです。それはその人の怠慢です。ここでは、お見合いで会話を楽しむためのコツを紹介します。


お見合いを楽しい会話にする準備と声のトーン

お見合いの前には、自己紹介する内容や相手を知る質問をまとめておきましょう。

お見合いでは、仕事や趣味、生い立ちや家庭環境や両親家族、人生観や結婚観など、自分のプロフィールや考え方を相手に理解してもらうのが目的です。

でも、特に若い男性は、結婚観を聞かれても「温かい家庭を築きたい」とか、ありきたりな答えしかできない人が多いです。

相手からどんな質問が来ても、自分の意見をしっかり言える、事前準備をしておきましょう。

コロナ禍でお見合いをするときはマスクをする必要があります。マスクをすると「声が聞こえにくい」と言われるかもしれません。お見合いで大切なのは、「声のトーン」です。

お見合いでハキハキ話すコツと男性心理をくすぐる話し方

いい結果が出るお見合いでは、二人の声に張りがあります。丁寧な言葉遣いをしながらも、心が通じ合っている雰囲気を感じます。

誰でもボソボソ話す人より、聞き取りやすい声でハキハキ話す人の方が好印象です。

相手が口下手でボソボソ話す人でも、自分もボソボソ話すのではなく、相手に関係なく自分はしっかり話す気持ちを持ちましょう。

話すスピードも大切です。最近は速く話そうとする人が多いですが、速い話は説得力がない感じを与えてしまいます。

普段より少しゆっくりと、おなかから声を出して話しましょう。

女性の場合、かわいい話し方や甘えた話し方は、男性の心をくすぐります。

無理にそんな話し方をする必要はありませんが、つっけんどんな話し方をする人は、会話に可愛さを入れると、あなたの印象が上がります。

男性に媚びるのではなく、男性心理を掴むことはお見合いでは大切です。

恥ずかしそうにうつむいたり、ぶりっ子したり、かまととぶったりするのも、会話のアクセントです。

お見合いで喋りすぎないで聞き上手になる

お見合いで会話を盛り上げようと、喋りすぎる人がいます。でも、そんなお見合いは、うまくいきません。

喋りすぎると相手は、自分の話を聞いてくれない、仕事の話ばかりでつまらないと不満になります。

人は会話で意思疎通するだけでなく、ストレスを発散したり、気分を晴らしたりします。

悩みごとなどは、相手に話すだけで、スッキリします。お見合いで会話が続かないと、ストレスになっている場合もあります。

いい結果が出るお見合いでは、お互いに会話しています。

つまり、自分だけ話さないで相手にも話す機会を与えて、相手が話しているときは、聞き上手になる必要があります。

相談ごとを話して、相手の話を引き出すやり方も効果的です。

お見合いの会話にメリハリをつける

お見合いでは、話さなければならないこと、聞かなければならないことがあります。これらはお見合いの理性的な側面です。

一方、話していて楽しい、相手を知りたい、自分のいいところを見せたい、などの心理的な側面もあります。

デートなら楽しいだけでいいですが、お見合いではそうはいきません。

そこで、「理」と「情」の話題を、メリハリよく話せれば、相手の興味を惹きます。堅苦しい話が続いたら、軽い話に変える気配りもしましょう。

声のトーンの使い分けをするには、普段から練習が必要です。同僚や友人や上司との会話で、いろいろな声のトーンを試してみましょう。

まとめ|お見合い立会いの経験から学んだこと

昔は結婚相談所に入会する女性が少なくて、男女比の割合が約7対3でした(昭和~平成の初め)。

そのときは、お見合いは「女性の指定する場所に男性が行く」のが結婚相談所間のルールでした。

今と違って、シティホテルのカフェラウンジでお見合いは珍しくて、自社の相談室で「お見合い引き合わせ」をするのが普通でした。

KMAでは、女性会員が多かったので、「お見合い立ち合い」の機会もたくさんありました。

仲人カウンセラーとして、さまざまな局面のお見合いに立ち会った豊富な経験からのアドバイスがあります。

お見合いをするときに考えてほしいのは、自分の希望する条件が相手に全部あって、100%自分を受け入れてくれる人はいないのです。

そして、相手にも自分と同じく、希望する条件があるのです。それを忘れないでください。

自分自身をわきまえて、適度に謙虚で、素直で、熱心な人ほど、よい縁に早く恵まれて成婚退会されています。