男性が苦手な美人看護師とのお見合い、彼女の男性不信を克服できるか？

美人看護師のミカさんと初めて会ったときの衝撃

僕たちは新宿の京王プラザホテルの「樹林」というダイニングルームにいた。看護師の田辺ミカさんと4人掛けのテーブルの席に着いていた。

彼女が、最初は別の世界の人に思えた。まるでドラマのように、京王プラザホテルに入る前の外の階段から、3階に行くエスカレーターまで彼女のナイスバディーのジーパン姿を後ろから見せつけられていた。

また彼女の薄紅色のくちびると、時折見せる白い歯並びが清潔感を放ってまぶしく、恋愛経験の少ない僕を臆病にしていた。

でも話しているうちに彼女の気さくな物腰が、誰にも媚びない自分らしくサバサバとしているところが、むしろ中性的に思えて、少し気楽になった。

そうこうしているうちに、やっと彼女の黒い瞳を見つめることができるようになった。しかし見つめ返されると、すぐ視線をはずした。

美人看護師のミカさんが結婚相談所を利用する理由

「田辺さんのような方なら、結婚しようと思えば、いつでもできると思いますが、どうして結婚相談所なんですか？」と僕は質問した。

「その…のような方って言うのがわからないですが、まず出会いがないんです」と答えた。

次に、「その前に…」と少しうなってから、「私、男性が苦手なんです。自分が意識した異性としての男性はダメなんです。病院に来る男性は異性ではないんです」と言った。

美人看護師のミカさんの男性に対しての苦手意識

「わかります」と僕は強めに言った。

「中学、高校と女子校でしたし、看護学校も90％は女子だったこともありますが、男性を異性として好きになったことないんです。女の子にはモテました、先輩にも後輩にも」と言って彼女は自嘲したようだった。

「タカラヅカ状態ですね」と言ったが、お見合いの場の雰囲気に合ったのかどうかを、すぐ考えてしまう。

「そんな感じですね」と彼女は微笑んで、「男役が似合うのかもしれませんね？」というからつい、「男役は…、実際美人が多いですよね」と言っていた。

「ミカさん、だからあなたも美人ですよ」とは言えないが、それでも「きょうは口が滑らかだ」と内心驚いている。

患者に好かれる美人看護師のミカさん

「いつも親切・ていねいに接することを看護師として常に心掛けているので、患者さんから好かれていると感じることはあります」と言ってから、「病院では入院病棟にいるのですが、おじさんの患者さんに好かれるんです」と笑った。

話しかけやすい雰囲気作りがうまく、気配り上手な彼女だから、患者に好かれる看護師なのだろうと思った。「ところでミカってどう書くんですか？」と質問した。