男性から殺到するお見合い申し込みに驚く！私の結婚相談所体験記

結婚相談所で申し込み殺到 結婚できるかも

お見合いシステムに、私の婚活プロフィールが掲載されたので、ID・ パスワードを使って、インターネットネット上のWEBサイトを開けると、なんと30名近い男性から、お見合い申し込みが入っていた。入会3日目である。

仲人カウンセラーは、“殺到したわね”と言っていた。ちょっと驚いた。結婚できるかも、って思った。

結婚相談所ではあるが、聞きしに勝ることであった。この結婚相談所は、欲張りにも3つの結婚相談所連盟に加盟しているから、会員情報も多いのだと思う。

しかも相手からの申し込みは、こちらが承諾すれば“お見合い成立”になるということであった。間違えばこの30名ほどの男性の誰かと私は結婚するかもしれないのだ。

慎重に選ばなければいけないと思った。

そして「男」に対して、あまり、というよりほとんど免疫性がない私が、どんな顔をして会えばいいのだろう。

｢大丈夫！みんな目的は一つですし、愛すべき優しい人たちばかりよ｣と、仲人カウンセラーが電話口で言った言葉で、なにか“うるっ”としたのは、仲人カウンセラーに、母親の胸に飛び込んだような安心感をいだいたからであろうか。

私はこの仲人カウンセラーを頼ってみようと、あらためて思った。

お見合いイケメン選んでおいて自分で驚く

【37歳初婚・大卒会社員（営業職と書いてある）・175cm・70kg・年収450万円・鴻巣市在住、両親　妹（31歳未婚）】

男性からのお見合い申し込みで、承諾した一人である。ちょっとイケメンかもしれない。選んでおいて自分で驚いている。“面食いなのか？”

私は背が高くないので、選ぶとしたら高い人になる。体重の70kgは重いのか軽いのかわからない。

婚活条件で気になったのは大学、どこなのだろうということだが、その都度こちらから聞くほどでもないと思った。

年収も自分と同じくらいだからいいか、と思った。なぜいいと思ったかわからない。自分の勤める出版社では同じ37歳なら550万円くらいは取っているかな、と思った。でもそれは問題ではない。

お見合い場所は大宮駅東口高島屋の喫茶店

仲人カウンセラーが電話で伝えてきたように、大宮駅東口の高島屋の7階の喫茶店に入った。席を予約してあるという。仲人カウンセラー同士で、男女二人の希望の日時を聞いて、中間地点の駅を選ぶという。彼は鴻巣だから、私より遠い。

お見合いというから、仲人が付き添って、あれこれと間に入って、やいのやいのとやるのかと思っていたが、どちらの仲人カウンセラーも立ち会わないという。

「本日はありがとうございます！」と挨拶をした。

背が高い。私は「こちらこそ」と言ったつもりだが、どうやら声にならなかったようである。「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」とウェートレスが去った。二人は座った。

「一ノ瀬といいます。一と瀬の間にカタカナのノが入ります」と丁寧だ。

「私は山内と申します。山と内の間にはノは入りません」

彼と同じノリで言った。自分でもよく言えたと思った。しかし、彼はくすりともしなかった。

一ノ瀬さんは、暑いのにスーツを着て汗を拭いていた。“お見合いの服装はスーツかジャケットよ”と仲人さんから言われているらしい。

「あの、スーツは脱がれたらいかがですか？」と私。

「あっいいですか？」と言うか言わないうちに、彼はスーツを脱いで、清々した顔になった。よく見ると一ノ瀬さんは、やはりイケメンであった。