結婚相談所KMAの婚活体験記ブログ
【あらすじ】
私は39歳の独身女性。結婚相談所KMAに入会して、お見合いを始めました。そこで出会った男性は、半年で20回もお見合いをしていると言いました。
その理由は、女性経験が少ないからだと言います。私は彼の言葉に驚きましたが、彼の人柄に惹かれていきました。
しかし、私は彼に話さなければならないことがありました。私はパニック障害を持っているのです。彼は私をどう思うのでしょうか?
この記事では、私が結婚相談所KMAで体験したお見合いの話をシェアします。
結婚相談所KMAは、1979年の創業以来、埼玉県さいたま市で“成婚にこだわった”サービスを提供しています。
私は、この結婚相談所のカウンセラーさんに頼まれて、婚活体験記を書くことにしました。私の話が、結婚相談所に興味がある方や、婚活中の方の参考になれば嬉しいです。
《第8回》
《婚活体験を綴る女性のプロフィール》
【今井よう子(仮名)39歳・大卒・会社員・161cm・50kg・東京板橋在住】
お見合いは回数じゃないと思います
「お見合いは、回数じゃないと思います」私はつい声を出してしまいました。
お見合いの相手の男性が、半年で20回もお見合いをしていると言ったからです。私は、それが多いのか少ないのか分かりませんが、とにかく驚きました。
お見合い会場は、ホテルメトロポリタン池袋のティーラウンジでした。
私は、結婚相談所KMAのカウンセラーさんがお見合いをセッティングしてくれた、お相手の大野さんと初めて会いました。
大野さんは46歳で農家をされています。優しそうな笑顔と、落ち着いた雰囲気が印象的でした。私は、彼に親近感を感じました。
「たしかに、ふつうに言えばお見合いは回数じゃないのですが、女性経験が少ない僕にとっては回数も必要ですね。なぜって、お見合いをすることによって、女性と接することに慣れる経験が積めるんです」
と大野さんは、頭をかくように右手を動かしました。苦笑いは自嘲したようにも見えました。
「なるほど、そうかもしれない」と私は同意せざるを得ませんでした。私自身もお見合い経験をしてみたいと思っていたからです。
私は彼からお見合いの回数を聞いて、お見合いの質問ではタブーとなっている婚活体験談を聞きたくなりました。
「その20回のお見合いのお相手のことお聞きしていいですか?」と聞きました。返事を待たずに、「何歳くらいの人が多かったですか?」と続けました。
大野さんは、何だか初めて会った気がしない感じがしました。兄がいたらこんな人かもしれないなんて勝手なことを考えてしまうほど、彼に親しみを感じました。
だから、お見合いタブーなことにでも遠慮を欠くのか、な?
46歳でも一回り以上年下の女性とお見合い
「そうですね、一番若くて32歳、年の人で45歳ですかね」と大野さんは答えました。
「へえー、大野さん46歳でしょ、ずいぶん若い人ともお見合いできるんですね」と私は感心しました。
「本当なんです。最初は、頬っぺたをつねりましたよ、15歳も若い人から申し込みが入った時は」と彼は言ってから、「でも、僕は特に若い人でなければならない、とは思っていません」と付け加えました。
「フィーリングですか?」と私は聞きました。
「そうですね、相性と言いますか」と彼は答えました。
「その若い女性とは交際までいかなかったんですか?」と私はさらに聞きました。自分でも不思議なくらい、いつもより羽目をはずすように何でも質問の言葉が出ました。
「高齢のご両親と一緒に嫁にもらってくれと言われましてね。いやあそれだけならOKかなあと思いましたが、男の子が8歳と5歳の二人おられましてね。僕は結婚したことがないので子供を育てたことがない、それに聞きましたら、お子さんたちもご本人も都会育ちですし、あちらはぜひにということでしたが、さすがに、どうも勇気がなくて…」
と大野さんは、はにかむようにして言いました。
私は、彼の気持ちを理解できました。私も、子供がいる人とお見合いするとしたら、不安になると思いました。
パニック障害の私に申し込みした理由は?
「ところで、私を選んでくださったのは、どういう理由ですか?」と私は聞きました。
私は、彼に自分のことを知ってほしかったのです。私はパニック障害を持っているのです。それを知っても、彼は私とお付き合いしたいと思ってくれるのでしょうか?
「それはまず今井さんがお綺麗だからです。写真を見てあっ、この人だと思いました」と大野さんは答えました。
私は、彼の言葉に嬉しくなりましたが、それだけではないでしょうと思いました。
「でもプロフィールの注意事項の内容をそちらの結婚相談所からお聞きでしょ、私のこと」と私は言いました。
「ああ、パニック障害のことですか?そんなこと気にしていませんよ」と彼はあっさり言ってから、「人間って、誰でも、何か障害を持っていますよ、それが目に見えるか見えないか、の問題であって、それらを克服しながらみんな生きているんじゃないですか?」と言いました。
あらかじめ準備していた言葉とも思えないほど、彼の言葉は自然でした。私は、この人は【お釈迦様】か【イエスキリスト】の再来か、と思いました。
「ごめんなさい、実はお見合いが決まってからネットをみたり、医学書を買ってパニック障害について調べてみたりしました」と彼はまた、はにかんで言いました。
「あなたとなら上手くやっていけると思いました。お会いして、ますますそう思いました」と言ってくれましたが、私は大野さんの、その賢明で謙虚な人柄に魅かれていく思いがしました。
考えてみると、私は自分の意志というものを彼に伝えていなかったことに気づきました。
臆病にも、健康そうな彼を見ていて、病気持ちというコンプレックスが頭をもたげていた、と言ったほうがいいかもしれません。
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