お見合い希望条件と全く違う男性の申し込みが…婚活体験記30代

結婚相談所レポート 婚活体験記39歳女性

【あらすじ】
仲人カウンセラーから私にお見合いの申し込みが届いていると連絡をもらった。お見合いを申し込んでくれた初めての人なので、無条件で会ってみたいと思った。

お相手の婚活プロフィールを尋ねると、「婚活希望条件」と全く違う男性だったが、私のパニック障害を受け入れてお見合いを申し込んでくれていた。

1979年の創業より、埼玉県さいたま市で“成婚にこだわった”サービスを提供し続けている、結婚相談所KMAがレポートする「婚活体験記ブログ」です。

《第5回》

《婚活体験を綴る女性のプロフィール》
【今井よう子（仮名）39歳・大卒・会社員・161cm・50kg・東京板橋在住】

入会した結婚相談所のカウンセラーさんから婚活体験記を書いてくれる？と言われ、そうですか、と引き受けた。何か宿題をやりなさい、と言われた気持ち。確かに自分の行動や考えなどを含めて書くって、誰に見せるわけでもなく、自分のためになる！と思ったので…。

私のお見合い希望条件は、【年齢：30代、年下可、身長：175cm以上、学歴：大卒、年収：700万円以上、住所：都内在住、家族構成：兄弟のいる人】であるように、婚活条件高望みの女性が求める男性像のようである。

妹にいわせると「姉貴、そりやダメよ」になる。以前、仲人カウンセラーにも、そんなニュアンスで何となく言われていたが、譲りに譲っても、私の婚活相手最低条件を満たす男性じゃないと選びたくない。

で、仲人カウンセラーからの連絡で、私にお見合いの申し込みが入った。私が閲覧できる“お見合いシステム”にも申し込みの連絡が入るので、システムを確認すればわかるようにもなっている。

でも私に1番最初にお見合いを申し込んでくれた男性には無条件で会いたいと、気持ちの中でなんとなく決めていたような気がする。私は仲人カウンセラーに男性の婚活プロフィール内容を聞いた。

「大卒、身長166cm、年収470万円、ということですね。あとで“お見合いシステム”のプロフィール欄を詳しく見ようと思いますが、どこのお住まいですか？」

「秩父市です」

「秩父って埼玉県の秩父のことですか？」

「そうですね」

「……、年齢はおいくつですか？」

「46歳です」

「46歳…ですね」

私の婚活最低条件に遠く及ばない。理想と違ったが、平気をよそおった。

「これはまあ、農家ですね、あちらの仲人さんのお話ですと、トマトとかイチゴとか野菜などの栽培を手広くやっておられるようですよ」

私は黙った。仲人カウンセラーは続ける。

「所有しておられる畑の面積は1ha（ヘクタール）というんで、私計算してみたんですが、坪数になおすと3,025坪ということになりますね」

「あのう、ご兄弟は？」

「書いていませんから一人っ子のようです」

私は仲人カウンセラーに確認しなければならないことがある。私の紹介欄に「問い合わせ項目」があって、先方がお見合い相手として選ぶにあたって相談所に質間できることになっている。

私は問い合わせに対して軽い「パニック障害」と答えてもらっているはずである。

「私の病気のこと言ってくださいましたか？」

「もちろん、あちらの結婚相談所の仲人さんからたずねられたのでお答えしておきました」

仲人カウンセラーはむしろ事務的に言った。私はやはり会ってみようと思った。

「どうします？」

「やはりお会いさせていただきます」

「よく決断なさいましたね、ご立派です。あなたが結婚相手に希望する条件の方と、これだけ違うわけですから、お見合いするかどうか関心を持っていたの」

私が黙っていると、彼女は続けた。

「あなたが3,000坪の畑の真ん中で暮らせたら、よう子さん、パニック障害なんて忘れちゃいますよ」と言って「私が言うのもなんですが…」と付け加えた。

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