お見合い非常識な人の行動 突然のプロポーズ！婚活体験記30代女性

結婚相談所レポート 婚活体験記38歳女性

【あらすじ】
お見合いでは自分の話しかしなかったり、お相手に次々と質問をしたりして回答を求めるような自分本位な態度や行為はマナー違反ですが、彼には何故かそれが分かっていないようです。

彼のお見合いで非常識な唐突すぎる発言、「突然のプロポーズ」には、はっきりと「お断りします」と返事をした。

お見合いは、お相手の趣味などのプロフィールを頭に入れて、話題を豊富にしておきましょうとアドバイスする、1979年の創業より、埼玉県さいたま市で“成婚にこだわった”サービスを提供し続けている、結婚相談所KMAがレポートする「婚活体験記ブログ」です。

《第4回》

《婚活体験を綴る女性のプロフィール》
【黒田沙里さん（仮名）38歳・高卒・会社員・埼玉・川口市在住・158cm・55kg】

「婚活体験記」なるものを書いてみなさいと担任カウンセラーに言われて、まず「書ける？」と思ったけれど、実名は伏せるという条件だったのと、面白い、と思ったので引き受けました。

「こういう僕でもよかったら結婚していただきたい」と、お見合い相手の池田智也さんが突然切り出しました。

私は唖然としました。

これってプロポーズ？なんだか話のついでに、ポロっと出てきた言葉に思えるし、だいいち私はプロポーズなど一度もされたことがないし、などの感想はともかく、彼は私の返事を待っている様子だった。

「お断りします」

はっきり言った。断るも何も答えるシチュエーションでもないと思った。

「突然すみません。なんだか口をついて出てしまったんです」

それはわかります、私にもそういう経験がありますから、でも‥。

「でも、あまりにも唐突すぎますよね」と彼。

「きょう会ったばかりの人に、それってプロポーズのおつもり？」

私は自分が無表情なのが分かった。

「でもほんとうにそう思ったんです、あなたと結婚したいと。自分でも不思議ですが」

「私のほうが不思議です」

でも彼の「あなたと結婚したい」というフレーズはドキドキする。

「そうでしようね、ごめんなさい」

素直に謝ってくる。

「非常識きわまりないやつだと思われたでしよう？」

「思いました」

「実は僕にはこういう“非常識極まりない”ところがあり、直観を大事にするようなところがあって、思考回路がたいへん短絡的になって常識を超えてしまいました」

それって単細胞？とは言いませんでしたが、彼の言っていることもわからないではない。でもそれを非常識と言わずにどれを言う。と私は思いました。

ラウンジでのお茶の間中、池田智也さんは私の職場のこと、趣味のことなど遠慮がちに聞いてきました。

そのしゃべり方は恐縮しきっていて「これ以上失礼があってはいけない」という様子でした。私はもう普通に戻って、笑顔でお見合いの会話をしていた。

話しながら「この人と結婚したらどうなる？」などと考えた。唐突なあのプロポーズ発言のおかげで、なんだか彼に急接近しそうな気配。

かといって“プロポーズを受ける”というお話にはならないことはわかっていた。

それでも彼のおかげで？このお見合いの結果（答え）を導くのが早くなった気がした。

彼はその間、「コーヒーもう1杯いかがですか？」「ケーキなどいかがですか？」などと勧めてきた。

帰りがけに混雑した駅の改札口で、彼は「プロポーズ発言」を詫びながら、「ぜひ交際してください」

「よかったら携帯番号教えてもらえませんか？」と立て続けにマナー違反になる発言をした。

私は仲人カウンセラーの言葉を思い出していた。

「お見合いの後のお返事は相談室からお伝えします。電話番号の交換も相談室を通じて行います、それがルールですからとおっしゃい」

その旨彼に言った。

「そうでしたね、ではお返事よろしくお願いします」と頭を下げた。

私は彼の上げた顔がニコニコしていたので、なんだか哀れに感じてしまい

「かわいそう…」と思った。

駅の改札を入って、私は埼京線、彼は山手線のホームにそれぞれ別れた。

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