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吉田紗枝(仮名)結婚への道|結婚相談所エピソード

 

《相談者》

【吉田紗枝(仮名)高卒後アメリカの大学3年中退、30歳、会社員、158cm71kg、さいたま市(旧大宮市)在住、父60歳、高卒後専門卒、元会社員、母55歳、短大卒、兄32歳、大卒、既婚、会社員】

 

今は息子の嫁にあとを継がせていますが、少し時間ができましたので、私の仲人おばさんとしての、成婚エピソードを書き留めた備忘録としてのノートを取り出して、人生の集大成のつもりで書きます。時代はとびとびですが、思い出すままブログに書きます。

 

この世界にのめり込んだきっかけは、25歳の時(すでに結婚していました)私の大学時代の同級生と職場の同僚の男性を結び付けたことが始まりでした。

 

目次
 

 

《美人の母と娘が結婚相談に来る》

 

時代が前後しますが、仲人業を始めて10年くらい経った頃のことです。私は5歳と3歳の男の子を育てながらの時代でした。

ある日曜日の午後、5日前に予約をいただいていた相談者が、旧大宮市から訪ねてきました。母と娘です。

 

結婚相談に来た母と娘

 

玄関を入る時から、大柄な(体重が)娘さんのほうは物おじするふうもなく堂々と部屋に入ってきました。その陰に隠れるようにお母様があとに従った形。

 

娘さんは体重はあるが美形である。それよりもお母様のほうがほっそりしていて美人である。若いころはもっと綺麗であったに違いない。「どちらが相談者か?」とおかしかった。私は、

 

「お嬢様のご相談ですね」

 

と言った。すると母親は、

 

「この子が広く大勢の中からたった一人のハズバンドを見つけたいというものですから、それでは結婚相談所がいいわね、と」

 

「今は世間的にも、自由恋愛が多いとは言いながら、なかなかご自分の結婚となりますと、周りにはいない、とよくおっしゃる方がいますね、いいところにいらっしゃいました」

 

私が言うと、二人は声を出して笑った。そして、

 

「毎月千人単位で入会者がありますから、想像しうる限りの人々がいますので、ふつう周りの限られた範囲の比ではありません。ただこればかりは、お相手があってのことですから、大勢がいるとわかっても全員が会ってはくれません」

 

二人はごもっともというふうに、同時に頷いた。私はお嬢さんの体重が気になった。

 

《女性の体重を気にする男性が多かった》

 

今はそれほどでもないが、そのころは女性の体重を気にする(というより嫌う)男性が多かった。今は男女会員の比率が46で女性の会員が若干多いが、そのころは73で男性が圧倒的に多かった時代である。にもかかわらず太っている女性は、自分がいいと思う男性は会ってくれる確率が低かった。

 

そのあとアンケート用紙を出してご本人に書き込んでもらった。3年ほどアメリカの大学(ジョージタウン大?)に通ったとある。

 

「英語はペラペラでいらっしゃる?」

 

「ほぼ日常会話は大丈夫です」

 

とお嬢さん。

 

TOEIC945なんです」

 

と母親。

 

「それはすごい!」

 

と私。本人は私を正視してほほ笑んでいた。なるほど部屋に入るのも、TOEICスコア945のことを言われても堂々としているのは、アメリカ生活が身についているのか、と思った。それを当時は「アメリカナイズ」と平気で言ったが今はあまり使わない傾向にある。

 

「私は“田舎”に住んでいる男性がいいんです」

 

と、吉田紗枝さんはアンケート用紙に書き込みながら、ふっと私を見て言った。私は彼女が自分の体重を何kgと書くかが気になっていた。

 

「確かに大宮は田舎ではないですね、するとどの辺の方がいいんですか?」

 

「北海道でも九州でもどこでもいいんです」

 

「あなた、北海道だって九州だって都会はあるでしょ?」

 

と母親。

 

「ううん、だから都会的な便利さのごく少ないところ」

 

「子育ては田舎がいいと思います」と娘。

 

「じゃ大宮だって浦和だっていいじゃない?少し行けば田んぼはあるし、小川だって流れているし」

 

「ううん、そうねぇ東京からできるだけ遠ければいいなあ。子育てするのは田舎に限ると思うのよね」

 

親子の会話である。

 

「そういう方はいっぱいおられますよ。うちは全国の異性が登録していますから」

 

と私。

 

「よかった!お母さん入会しよう」

 

体重計に乗る女性

 

母親は笑っている。娘は「体重」のところでボールペンが止まった。

 

「体重って正確に書かなければいけませんか?」

 

「まあできればそうしていただけると…」

 

「むうん、困ったなあ、最近体重計で計ったことないので…」

 

「ありますよ、体重計」

 

と言ってみた。彼女は目で笑ってにらんだ。

 

60kgでどうでしょう」

 

と彼女。すると母親は、

 

「だめよ、そんなこと。こちらと交渉する内容ではないでしょ?正直に書かなければいけません」

 

美しい顔をして、母親は厳しい。彼女は頬を膨らませて「69kg」と書いた。

 

「嘘…」

 

と母親は笑っていない。娘は、その上を二本線で消して「75kg」と書き直した。私はその数字は正確であろうと思った。

 

「毎朝計っているでしょ?」

 

娘は「もう、裏切って!」という顔で母親をにらんだ。私は吉田紗枝さんを登録するとき「71kg」と書いた。

 

《男性側の返事は全員交際したいであったが…》

 

当時はまだ今のようなネットで利用する「お見合いシステム」はなく、ペーパーの掲載誌だったので、掲載されるまでに20日間ほど時間を要した。その間”うちうちで”と言って、手持ちの異性がいれば引き合わせたりした。

 

土日ごとに来る大卒の男性に紗枝さんの写真や履歴を見せたが、押しなべて婉曲に体重のことで断った。一人だけ慶応義塾大卒の大商社に勤める男性が「会いたいです」と言った。彼は海外勤務があるらしく、吉田紗枝さんのTOEICスコア945に惹かれたようであった。彼女を呼んで見せたが、

 

「大学や大きい会社にお勤めというのは申し分ないのですが、ちょっとタイプではないような…」

 

そう言って彼女は私に控えめに断った。男性の背もあまり高くないのだが、体重を見ると55kgとある。「ふむふむこの辺か」と思った。体重のバランスのようだ。

 

そうこうしているうちに吉田紗枝さんは掲載されたので、彼女が入会時に選んであった約10名ほどの男性が所属する相談室に申し込んだ。男性は背が高く、有名大卒の人ばかりであった。10日経っても返事がなかった。彼女に申し込んでくるのは、彼女が希望していない学歴、会社員、身長の人ばかりであった。

 

でも、彼女の偉いところは、申し込みしてくれた5名ほどの全員に会ったことであった。お見合いを何回しても無料なので、それができる。なににしてもお見合いの数をこなすことで、かなり学習をすることになるので、勉強になることは確かであった。

 

当時は女性の所属する相談室の一室で仲人立ち合いでお見合いすることが多かったので、私はお見合いの一部始終を見た。吉田紗枝さんは男性の扱いにそつがない。会話も軽妙で、異性慣れしていない男性にとっては魅力的な女性に映るはずであった。

 

案の定、翌日の返事は男性側は全員「交際したい」であった。だが、彼女のほうは全員「お断わり」であった。中には相談室を通じて「もう一度だけ会っていただけないか」という申し出もあった。

 

会話が面白いし、少しグラマラスで魅力的な女性であった。母親似で美形だから、体重が60kgくらいであったら、引く手あまたであったであろう。

 

《娘は自己管理ができてない》

 

入会して3カ月くらいすると、吉田紗枝さんは自分の思うとおりの男性に会えないことに気づいた。

 

「体重があの子の条件を悪くしていることがわかったみたい」

 

とは母親からの電話で分かった。

 

「自己管理ができていないのですよ」

 

母親は厳しい。

 

「彼女は知っているんですよ、アメリカでは太っている人は管理職に就けないって」

 

と言ってから、

 

「アメリカから帰ってきてから太り始めましたのですよ。あんなに太ってなかったんですよ」

 

母親は言った。

 

アスレチックジムに通う女性

 

「北浦和にあるアスレチックジムに入会したようですよ。目覚めたんですよ」

 

と彼女は言ってほほえましそうに電話の向こうで笑った。

 

それからというもの、お相手から申し込みをもらえばお見合いをしたが、こちらからは申し込んでいない。夜10時すぎに駅近くで、アスレチックジムから帰る吉田紗枝さんを見かけることがよくあった。相当真剣なまなざしで駅の階段を登って行くのだ。

 

8カ月過ぎたころ、吉田紗枝さんが相談室に現れた時は飛び上がった。美しいのである。

 

見違えったとはこのことである。紗枝さんのお母様がもう一人いるという感じです。体重を減らすと、こんなふうになるのかと驚きます。

 

《実現するまでやめない努力が実を結ぶ》

 

「紗枝さんどうしたの?」

 

と私は思わず言っていました。

 

8カ月毎日、会社帰りジムヘ通いました」

 

「ときどき見ましたよ、ジム帰り、頑張りましたね」

 

そういったら、私の頬から涙がこぼれました。

 

「先生泣かないで!」

 

と彼女に慰められた。

 

「私、自分の、選んだ人、選んだ人から返事が来なくて、すごいショツクでした。考えてみたら、まず太った人より普通の人を選びますよね。とっかかりはそうですよね」と、わかったようである。でも、この人はそれからがすごい。実現するまでやめないことである。

 

「何キロになりました?」

 

「今のところ59kgになりました。あと10kgやせます」

 

と自信満々である。

 

「でもあまり無理なさらないで」

 

と私。

 

私はさっそく掲載をし直す手続きをした。再掲載されてからの吉田紗枝さんへのお見合いの申し込みは、まさに殺到と言っていいぐらいの申し込みである。女性はやせていないと駄目なのか、と改めて分かった。会えば女性の魅力も発揮できるが、会わないうちは写真で判断されるからである。

 

《結婚相談所ならではのメリット》

 

何十人の申し込みの中から彼女が選んでお見合いをしたのは、群馬県渋川市の男性である。県職員である。体の大きい、少し小太りの男性で、特に有名大卒でもなく、顔もハンサム(イケメン)でなく、ふつうの男性である。たぶん、申し込みをしてくれた男性とお見合いをした経験の中でつかんだ彼女なりの選択の方法であったのであろう。

 

しかし、何よりそれができるのは「結婚相談所」ならではである。

 

成婚の挨拶に来たカップル

 

交際が始まって3カ月後には「ご成婚」の挨拶に来た。それから半年もしないうちに「幸せそうな」二人の写真入り葉書で「来年子供が生まれます」とある。私は驚いたが、吉田紗枝さんらしいと思った。そしてまさに彼女の理想とする「子育て」をするに違いない、と確信した。

 

彼女は、目標に向かってひたすら歩んでいる。そうして幸せをつかんだ。

私は、まさに、それを確認できる瞬間に、この場所に自分がいることの幸せを感じるのであった。

 

(この巻完了)

 

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