結婚相談所で出会った40代男性と30代女性の成婚ストーリー

お見合いからのスタートダッシュ

男性会員様は、40代の会社員で、真面目で誠実な方でした。恋愛経験もあまりなく、結婚に対して不安が多かったので、専門家のアドバイスがほしいと思って結婚相談所に入会されました。

しかし、入会後はスタートダッシュもなく、のんびりとした婚活スタイルでした。私は何度も彼にお声がけをして、積極的にお申し込みをするように促しました。

ある時、彼は急にやる気が出たようで、何人かの女性にお申し込みをしました。すると、彼の婚活の流れが変わったのです。

女性からのお申し込みも増えてきて、自分がお申し込みした方からもご承認をもらえて、立て続けに何人かとお見合いをしました。

その中のお一人が、今回のお相手30代女性でした。

仮交際でのコミュニケーションの重要性

お見合い後、お互いに興味を持ち「仮交際」に進みました。仮交際とは、結婚相談所での交際の初期段階で、お互いのことをもっと知りたいと思う時期です。

しかし、このカップルは、お互いのスケジュールが合わず、毎週のデートが難しくて2週間に1回のペースでしか会えませんでした。

さらに、お相手女性がコロナに感染してしまい、もっと会えない日が続きました。

このペースだと、初対面感や久しぶり感が抜けず、どのように接していいか戸惑ってしまいます。

しかもデートはご飯やショッピング、映画などありきたりで時間も短く、会話もたわいもない話ばかりでした。

あっという間に仮交際3カ月が過ぎてしまいました。

結婚相談所のルールでは、仮交際は3カ月間というのが一般的です。

なぜ３カ月かと言うと、結婚相談所に入会する方々は『すぐにでも結婚したい』という『共通の目標』があり、条件やフィーリングの合う方とならすぐに結婚が意識できるからです。

早い方は、お見合いからご自身の条件を提示する方や、1回目や2回目のデートで深い話ができるカップルもいます。

一方で、結婚の話をせずに時間をかけて仲良くなりたいと思う方々もいます。彼らは「仲良くなるのが先決」と考えています。

しかし、この方法には欠点があります。『友達？恋人？』と関係があやふやなままになってしまいます。

そして、お相手との将来が想像できなくなってしまうこともあります。

もちろん、早ければ良いということでもないし、仲良くなればお互いの条件に歩み寄りもできるのでメリットもあるのです。

しかし、様子を見ながら計画的にお話を進めていかないと、ズルズルと時間ばかりたってしまい、お相手から見切られてしまう可能性があります。

今回の男性会員様も、お互いの気持ちがわからないので、踏み込んだ話ができていないのが現状でした。

私は交際が発展しないと思いました。そこで、彼を呼び出しました。彼に状況を詳しく教えてもらいました。

そして、『セミナー第2講』でアドバイスをしました。何が足りなかったのか、これから何をしなければならないのか、などを詳しくお話しました。

この状況で、何をどのように聞けば良いかが分からなかったようです。

私は彼に、次回から積極的に『会話』をしていくようにと念を押して送り出しました。

真剣交際でのプロポーズのタイミング

その後、毎週末にデートができるようになったのですが、男性会員様はまだお相手女性の気持ちが分からないと不安に感じていました。

何度かお電話でも話をしたのですが、実は彼自身が、まだ自分の気持ちに自信が持てずにいたのです。

お相手女性を担当する仲人さんからは「うちの女性は前向きです」と何度かご連絡をいただいていて、私は彼にも伝えていたのですが「会っている時はそんな素振りを見せないから…」と半信半疑でした。

聞き取れなかった時は聞き出すしかないので、私は彼に「あなたが言葉に出して気持ちを伝えないと、相手の気持ちも聞き出せないのよ！」とアドバイスをしていました。

それからさらに2カ月の時が流れましたが、結婚へのお話しも自然にできるようになり、少しずつ実感していくようになりました。

リアルな会話が増え、時間を共有するうちに絆が深まって気持ちが固まっていったようです。

そして、仮交際から7カ月後に「真剣交際」に入りました。真剣交際とは、結婚相談所での交際の最終段階で、お互いに結婚を前提とした関係になる時期です。

条件的な擦り合わせもできていたので、真剣交際に入ったら、プロポーズに向けての『セミナー第3講』を受講するために再び私のところに来てくれました。

私は彼のお気持ちの最終確認と、お互いの確認事項の最終チェックをしました。

彼のお気持ちもしっかりと固まっていて、お相手女性からも指輪の話が自然に出たりしていたそうです。

お見合いから8カ月でのプロポーズ

そして、お見合いから8カ月で、いよいよプロポーズの日がやってきました。

お相手女性のご希望で、ホテルのレストランなどではなく、普通のお店でプロポーズをしました。

彼は「プレゼント」を用意して、お相手女性会員様に「結婚してください」とプロポーズしたそうです。お返事はもちろんOKでしたが、彼はとても緊張したとのことでした。

穏やかな出会いからの成婚退会

『成婚退会』のお手続きにお二人揃って来てくれました。『成婚退会』とは、結婚相談所での交際が成功して、結婚が決まった時に行う退会手続きです。

男性会員様は、とても穏やかなお人柄ですが、お相手も穏やかな女性でした。

最初は緊張されていましたが、「おせっかいオバチャン」恒例の根掘り葉掘りの質問に対して、一生懸命お話してくれました。

お互いにどこが好きか？などを聞きしたら、男性会員様は「穏やかで私の話をよく聞いてくれるし、周りがよく見えている」とのこと。

お相手女性に聞いたら「優しくて穏やかで、自然体でいられた」とのことでした。

プロポーズの時に、男性会員様が用意してプレゼントしたネックレスを見せてくれて「これ、いただいたんです」と、お相手女性の喜ぶお顔が可愛いかったです。

婚約指輪は要らないとのことで、これから大宮に結婚指輪を見に行くとのことでした。

「おせっかいオバチャン」の最後のおせっかいで、これからやらなければならないこと、例えば、お互いの親御様への挨拶や顔合わせなどや、新婚生活での注意事項などのお話もさせていただきました。

今まで、うん十年間全く違う世界で生きてきたお二人が一緒に住むとなると、ささいなことがストレスになってきます。

ケンカにならないように、今からの心構えと解決方法などもお話しさせていただきました。

今回、男性会員様は、『会話』を通じてのコミュニケーションがいかに大事かを学んだと思います。

まずは自分自身を知り、自分らしさを大切にして、お相手に素直に心を開くことが重要で、お相手に対しても理解と尊重が重要です。

新婚生活期間だけではなく、これから一生涯の家族になるので、お二人でコミュニケーションを取りながら、新たなお二人のルールを作っていってください。

いつまでもお幸せに！