お見合い制度の衰退と結婚相談所発祥の歴史

2022年8月25日

埼玉の結婚相談所KMAが歩んできた道

【結婚相談所の婚活ノウハウ】
お見合い結婚と恋愛結婚の推移をみると、戦前にはお見合い結婚が約7割を占めていましたが、その後も一貫して減少を続け、1960年代末に恋愛結婚と比率が逆転しました。

他人にすすめられるお見合い結婚に幸せを感じるよりも、自分の思いどおりに歩く人生に幸福感を覚える人が次第に増えていったことで、生涯未婚率の増加にもつながっていったようです。

そんな、お見合い結婚が衰退していく時期に、「仲人業経営者募集」という雑誌広告を掲載する人が現れます。昔ながらのお見合いスタイルで結婚のお世話をしていた全国の仲人さんを集めて、グループに加盟をさせて結婚相手を紹介する結婚相談所連盟を立ち上げたのです。

結婚相談所KMAの創業は、1979年2月ですから今年で46年です。これは、「結婚相談所の歴史」とともに歩んできたと言っても過言ではありません。

ここでは、日本のお見合い制度が衰退していった背景についての説明と、結婚相談所業界の創成期から今日までの婚活サービスの変遷を振り返りながら、「会社がたどってきた道のり」「現在の結婚相談所のお見合い」「創業者の思い」を皆様にお伝えいたします。

埼玉県さいたま市浦和区の結婚相談所 株式会社KMAの「婚活応援ブログ」です。

お見合い制度は昔から続く日本の慣習

お見合い結婚の制度は世界各国に存在しますが、日本では昔から行われてきた男女の結婚の一様式と言ってもよいと思われます。いわば結婚適齢期の男性と女性が、第三者の仲介(仲人)によって対面する慣習であり、戦前までのお見合いは、親同士の談合(強制結婚)で決められることが多かったのです。

昭和のお見合いする男女

武家政権の統治が始まると武家は良縁を求めて婚姻を結んでいきました。上流階級ほど政治的な趣が強い政略結婚であったようです。その場合、個人の恋愛感情は後回しになったに違いありません。

いずれにしても周りが認めてこその結婚であったから、恋愛結婚ももちろんあるにはあったと思われますが、たとえ結ばれるにしても、結婚(所帯を持つ)となると仲介者(仲人)が必ず間に立って見届ける使者の役目でした。

日本では、第二次世界大戦後のある期間、女性たちは結婚難に直面していた。男性が戦争によって亡くなったことで激減し、未婚の女性や戦争未亡人が世間にあふれていたのだ。女性が独り立ちできることも少なかった事情から、自治体が対策に乗り出した「集団見合い」などの事業も行われていました。

このように近代までの日本では「お見合い制度」が社会に定着していたと言えるでしょう。

戦後になると、結婚の仲介として労を取る人間(仲人、地方によっては俗にお節介とよばれる)は、人の人生を左右する重要な役割を課せられた使命から、お見合い前からお互いの家庭の事情、親族の社会的地位などを勘案して、結婚する際には家柄の釣り合いを重視しました。

お見合いで顔を合わせる前に、お互いの自己紹介書としての「釣書」(関東圏は身上書)を交換したのもそうしたことからでしょう。

ただ、地域の仲人に縁結びを頼んだ場合、個人の知られたくない情報が漏れることがあったり、仲人は仲人でせっかく腐心して縁組させたカップルが破談になったりすると、逆恨みされたりしました。

また仲人は、独身者の情報が少ない中で引き合わせることに血道をあげた結果「仲人ロ」※をたたいてまでお見合いをさせたということもあり、評判が悪くなったりして敬遠され始めました。※仲人が縁談をまとめるため、両方に体よくとりなしていう言葉

お見合いの衰退はライフスタイルの変化

さらに、日本が高度経済成長期に入り、社会生活の行動範囲が広がって女性が独り立ちするようになると、一つの価値観では「縁結び」が成り立たなくなりました。

自立したキャリアウーマン

次第に女性は結婚相手を選ぶようになって、地域や職場にいた、世話焼きおばさん・お見合いおばさんでは、「多様な価値観を持つ人」のお見合い相手を紹介しきれなくなっていったのです。

それまで女性は自立できないから、相手(男性)を探さなければ生活できません。したがって「食べていくために」仲人の言いなりに結婚していった女性も多かったという話です。

昔からの仲人はよく「女性が素直な時代だった。仲人のすすめる男性といとも簡単に結婚してくれた」と述懐する方がいますが、女性の真実の声は違っていたかもしれません。

ところが女性が自立できるような時代がくると、仲人のいう事を聞いてくれなくなるわけです。女性の男性を選ぶ目が肥えてきて、地域の仲人が知り得る限りの独身者だけでは縁談がまとまらなくなっていくのです。

社会一般では、プライバシー尊重にもとづく個人情報保護の取り組みが進んだことや、個人主義の浸透(他人との関わりを避ける)により、地域のつながりが希薄化したことも、「結婚のお節介」がしづらくなった環境に拍車をかけます。

令和の現在では、地域や職場の世話焼きおばさん・お見合いおばさん的な「仲人」は居なくなり、昔ながらの「お見合い結婚」は消えてしまったと言ってよいでしょう。

    結婚年次別に恋愛結婚・見合い結婚の推移をみると、戦前には見合い結婚が約7割を占めていたが、その後一貫して減少を続け、1960年代末に恋愛結婚と比率が逆転した。その後も見合い結婚は20世紀を通じて減少傾向にあり、1990年代半ばに全体の1割を切って以降は低い水準で推移し、2010~2014年には5.5%にとどまっている。

出典:第15回出生動向基本調査(2)出会いのきっかけ

お見合い相手を自分で探せる結婚相談所

それでも日本に、お見合い結婚がなくなったわけではありません。ここ数年、お見合いの合理性が再び認められるようになっているようです。

少子化の流れを変えるために、政府援助のもとAI(人工知能)を使った出会い(お見合い)の機会を提供する結婚支援サービスに取り組む自治体が増加していることも、その理由の一つではないでしょうか。

また、自由恋愛をベースにした婚活パーティーや結婚相談所でもお見合いは盛んに行われています。

結婚相談所のお見合いは、プロのカウンセラーが仲人となり、出会いの機会(お見合い)の提供から交際、成婚までをフルサポートするスタイルが多いです。

仲人の婚活サポート

そんなプロの仲人カウンセラーの皆さんが募集して、日本結婚相談所連盟(IBJ)に登録する会員さんの内、2021年は14,671名※が「お見合い結婚」で成婚退会されています。

※出典:IBJの会員データを公開

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仲人経営者募集の雑誌広告に集まる仲人

話を少し戻しますが、若い人たちのライフスタイルの変化により、お見合いが衰退していった時期に、「仲人業経営者募集」という雑誌広告を掲載して、地域や職場の世話焼きおばさん・お見合いおばさんを集めてグループに加盟をさせて、結婚相手を紹介するサービスをする連盟を作る人が現れます。

全国から集まった連盟に加盟する人たち(仲人)に情報網を張り巡らすことで、各自が持っている独身男女の情報を組織の中で共有させたのです。

結婚相手を紹介する仲人のグループ、結婚相談所連盟の誕生です。

プロの仲人カウンセラーのスキルを学ぶ研修講座の開催や共通のお見合いルールも出来上がり、一つの結婚相談所へ入会した会員さんは「幅広い範囲」からお見合い相手の紹介を受けることができるようになりました。

とは言え、創業者が結婚相談所(仲人)の組織に加盟した時は、仲人業が職業として成り立たない時代でありました。まだ、地域社会で活躍する仲人がいて、年頃になった独身の男女を見つけては、お見合い相手の紹介をしていたからです。

また、仲人にお見合いで異性を紹介してもらっても、金銭が介在することはなかったのです。好意(善意)で行われていたからです。

創業者が仲人業を始めたころは「えっお金がかかるんですか?」というお客様が一般的でした。したがって入会金などはもらいにくかったのです。

しかし、結婚をしたくても出会いがない、相手がいないという世間の声はたくさんありました。

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週刊住宅情報の結婚相談所版を発行する

住宅情報の結婚相談所版

そこで一人の知恵者が登場します。彼は、当時リクルートが出版する「週刊住宅情報」、学生援護会(当時)が発行する「日刊アルバイトニュース」『結婚相談所版』を作ったのです。

つまり地域の仲人を加盟金無料で募り、それぞれの仲人が把握している独身者の情報(会員プロフィール情報)を月刊誌として発行し、仲人同士で「共有」することに成功したのです。

当時1ページに15名のプロフィール写真(モノクロ)付の会員情報が各仲人の相談室(おおむね自宅)に配布され、そこに入会した会員さんがお見合い相手の異性を選びに足を運んだわけです。

これは今日の結婚相談所業界のいわば「礎(いしずえ)」になったのです。

会員情報誌を自宅へ送って成婚率アップ

会員情報誌ウエディングニュース

しかし、世の中がバブル期を迎え、それぞれ仕事や生活が忙しくなり、会員さんの婚活がおろそかになってきました。

ただでさえ異性に苦手意識を持っている会員さんたちは、月に1回たりとも、お見合い相手を選びに仲人の相談室に来なくなる傾向が続きました。

そこで結婚相談所KMAの創業者は、結婚相談所連盟の代表者に依頼して、毎月発行される会員情報誌の刷り増しをしてもらい、「会員の自宅」に直接送ることにしたのです。

個人情報保護法(2003年5月公布)が全面施行される随分前の話です。会員さんの成婚率が飛躍的に伸びたのはその頃からでした。

このアイデアも今日のネット時代の幕開けに少なからず貢献していると思います。

こうして、昔から続く伝統的な「お見合い制度」のすばらしさを残し、多くの出会いの機会(お見合い)を提供して「成婚まで導く」という会員さんのニーズにぴったりの結婚相談所のシステムが出来上がったのです。

スマーフォンアプリでお見合い申し込み

スマーフォンアプリでお見合い申し込み

現在、結婚相談所KMAに入会した会員さんは、インターネットを使って、仲人型の結婚相談所連盟が提供する「お見合いシステムアプリ」から会員情報が得られます。

IBJ、BIU、NNRの結婚相談所連盟に加盟していますので、登録会員数合計184,935名(2022年8月時点)の会員の中から「理想のお相手探し」ができるのです。

しかも、行政が指導する各種証明書を提出して入会している、身元のしっかりした、安心・安全な会員さんの中から「お相手探し」ができるようになっています。まさに今昔の感があります。

大手資本参入結婚相談所が市民権を得る

新宿の超高層ビル

結婚相談所が、今日のように比較的開かれるようになるまでには時間がかかりました。それまでは、

  • 結婚相談所を利用するくらいならー生独身でいい
  • 結婚相談所にはダサい人・モテない人しか入会していないのでは?
  • お金だけとって結婚できないのでは?

世間一般のこうした誤解や偏見が結婚相談所への入会をさまたげていたような気がします。

しかし、昭和50年代には当時の西ドイツから「アルトマン」という資本がやってきて、新宿の当時の高層ビルの「京王プラザホテル」にデータマッチング型の結婚相談所をかまえ、大々的に新聞広告を始めました。

後に社屋を超高層ビルに移して、われわれ一個人の仲人がとても手の届かない圧倒的な広告費で宣伝を続けたのでした。宣伝力の大きさの信頼度は取りも直さず、結婚相談所に対する世間の目が大きく変わってきたような気がします。

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その後、私たちが現在「大手」と呼ぶ、結婚情報サービスの提供を目的としたデータマッチング型の結婚相談所がぞくぞくでき、株式に上場されたりして全国規模で支社をもうけたことも、同時に私たち仲人の市民権を得る一翼を担ったと考えられます。

それでも悪評の結婚相談所は依然としてありました。そうした結婚相談所がこんにち影をひそめてきたのは、私たちの業界が経済産業省の管轄する「特商法の指定業者」になったことで、悪徳業者が淘汰されてきたのだと考えられます。それは「特別商取引法」「個人情報保護法」の遵守が義務付けられたことに尽きると思います。

国民生活センターへのトラブル相談件数

出典:結婚相手紹介サービス 国民生活センター

そして、行政指導による「結婚相手紹介サービス概要書面」「結婚相手紹介サービス入会申込契約書」の取り交わしを会員さんの入会時に義務付けられたことが、結婚相談所の信頼に寄与していると考えられます。

もちろん私たち自身も身元のしっかりした会員の入会を徹底しました。独身証明書、学歴証明書、収人証明書、身分証明書、各種国家資格証明書などの提出の遵守です。

たしかにそれによって、良からぬ考えを持った悪徳業者は影をひそめました。しかし確かに、個人の結婚相談所は、何百何千と集まり、結婚相談所連盟として組織化し、多くの会員情報を共有してはいますが、依然として「大手」と言われる結婚相談所の信頼度については、その社会的な安心、安全との側面から言ってその比ではありません。

成婚までサポートで婚活アプリと差別化

結婚式

大手結婚情報サービス(データマッチング型)の会社が提供する婚活システムは、異性の情報を一定の条件に基づき、会員さんに披瀝していますが、会員さんの目的はその先の結婚にあるはずです。その条件を満たしているかという観点から、私たち仲人の集団の婚活システムとの違いを指摘することができます。

私たち仲人は、出会いから成婚(婚約)までお世話をして「成婚料」という成功報酬をいただきます。

それは支払う側といただく側の違いはあっても、こと「結婚」という点で完全に一致しています。

大手結婚情報サービス(データマッチング型)の会社とは、その点で意を異にします。結婚情報サービス(データマッチング型)の会社は、お見合い相手の情報を提供するだけです。

現在は、リーズナブルな料金で気軽に利用できる、ネット系婚活サービス(婚活アプリ・マッチングアプリ)が結婚情報サービスに取って代わるようになっています。

そのため、結婚情報サービス(データマッチング型)の大手結婚相談所ツヴァイ(ZWEI)やNOZZE.(ノッツェ.)は、私たちのような仲人型結婚相談所のシステムを取り入れることで、結婚相談所連盟(IBJ)のグループ会社になったり、結婚相談所連盟(BIU)と業務提携を結んだりしています。

そして私たち仲人には約半世紀、古きよき時代を含めると、一世紀と言っても過言ではない結婚(男女を結びつける)のノウハウがえいえいと受け継がれています。

結婚したい会員さんは、人それぞれに持っている条件(学歴、職業、地域、収人、身長、体重、家族構成etc)、相手へのご希望、趣味、趣向、お顔の好みなどがあります。

私たちはそこを考えます。お相手の情報をただただ、切り売りすることだけはしません。

それは成婚を考えた入会のさせ方をしているからです。

創業46年結婚相談所KMA創業者の思い

手を取り合う幸せな夫婦

その一:結婚相談所の社会的な完全なる市民権の確立。

その一:永く続いた仲人の伝統とシステムの確立・誰にでも対応可能な仲人自身のオープンな人柄とカウンセリングの完成。

その一:私どもで結婚した方々の恒久的な人生の幸せ。

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この記事を書いた人

清水 泰治
1960年生まれ、埼玉県さいたま市(旧浦和市)出身。結婚相談所の経営とサッカーコーチの仕事に取り組む、パラレルキャリアを実践しています。JLCA ライフデザインカウンセラー講座修了。

結婚相談 株式会社KMA

埼玉県さいたま市浦和区にある成婚第一主義の結婚相談所です。
1979年(昭和54年)創業の実績と豊富なノウハウで、お見合いから成婚までを婚活カウンセラーが親身にサポートします。
結婚相談所連盟のBIU、NNR、IBJ正規加盟店。
婚活無料相談や婚活セミナー、お見合いパーティーなど、さまざまなサービスを提供しています。

アクセス:JR京浜東北線 北浦和駅西口徒歩3分
埼玉県営北浦和公園(埼玉県立近代美術館)と埼大通りを挟んだ向かい側
事業内容:結婚相手紹介サービス・結婚相談所開業支援(会社概要

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