婚活悩みと思いきや夫婦関係の悩みを打ち明ける既婚女性の相談者

夫婦関係の悩みに結婚相談所を頼る既婚女性

 

【備忘録ブログ あらすじ】

彼女との出会いは、かれこれ15年以上前です。「男の人がかまってくれないんです」相談室に入るやいなや、石井まり(仮名)さんは言いました。彼女は現在結婚しているとのことですが、旦那さんから夜の生活のお呼びがかからない、自分には女としての魅力がないのではないか、というのがお話の趣旨です。

 

夫婦生活の悩みで相談に来た女性

 

結婚相談所へはこうした夫婦関係の悩み相談がけっこう多いのです。結婚している人の相談ですから、間違っても結婚相談所への入会をすすめることはできません。「では、他のこちらの人はいかが?」というわけにはいかない訳です。そこは営業と切り離して対応しなければなりません。

 

【相談者プロフィール】

【石井まり(仮名)32歳 ・短大卒・ 会社員・さいたま市在住・既婚】

 

目 次
  1. 夫婦生活「2年間で4回です…」と切実な悩み
  2. IT企業に勤める旦那は貯金が趣味
  3. 突然予告もなく求めてくる自分勝手な旦那
  4. 離婚した方がいいのか?相談をひたすら聞いてあげる
  5. カウンセリングで気づかせた後はコーチング
  6. 目的達成へと導くためのシナリオを伝える
  7. 台本どおりに演じたことで幸せをつかむ女性
  8. 夫婦関係の悩み!まとめのアドバイス

 

【妻は仲人名人】

 

昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。

 

仲人名人と創業者の富樫敏夫の埼玉新聞記事

 

夫婦生活「2年間で4回です…」と切実な悩み

 

仲人(カウンセラー)には、いろいろな相談が持ち込まれますが、基本的には多かれ少なかれ性の悩みがほとんどです。今回のお話は、まだ入会していない女性からの訴えかけです。おそらくまわりに相談する人がいないか、いても自分が納得するまでの答えが見つからないまま、ウチに来たのでしょう。

 

私が生まれる前の大昔は、街の仲人がお見合いのお世話をするだけでなく、そのあとの「初夜の心得」や日常の夫婦の営みに関して、未熟な新郎新婦に「伝授」したというのは聞いています。しかしこれは大昔だけの話ではなく、現代にも続いているのです。

 

石井まりさんは切実に訴えかけます。

 

「結婚して、もう2年になりますが、セックスは憶えているだけで4回です!」

 

ふうむ、半年に1回か、と思っていると、

 

「私、今の旦那と結婚する前、違う男性と1年間同棲したことがあるんです。その時も数えるくらいでしたから、なんか私は女性としての資質がないんじゃないかと、最近思うようになったんです」

 

見た目では、彼女はそんなことはない。少しやせぎすでほっそりしているが、それはむしろスタイルがよいというべきで、これといって街で見かける若い女性と変わるものではない。

 

世の中の男性のなかには「太った子がいい」という人もいるが、それは一緒に育った姉妹や、母親や、小さいころ好きだった女の子が太っていたという経験値が左右しているような気がする。彼女は結婚しているわけだし、問題は見た目だけが「かまってくれない」理由ではないと思う。

 

IT企業に勤める旦那は貯金が趣味

 

彼女を見ていて気が付いたのだが、服装などにあまり気をつかわないようである。それをいうと、彼女の可愛いまつげが濡れて、涙目になり、

 

「洋服、買えないんです…」

 

といった。彼女は勤めていないそうであるが、1歳年上の彼から、毎月3万円をもらって「二人の食費」にしているとのこと。それでは洋服は買えないか…?

 

「子供もおられないなら、お勤めにでも出たらいかが?」

 

といってみた。

 

「勤めに出たら絶対ダメ!って言うんです」

 

聞けば、彼女の旦那はIT企業に勤めていて、出社するのは週1日か2日らしい。今でいうテレワークである。したがって、ほとんど3食、彼女が作って食べさせているわけだ。

 

「なんだか食事の世話をしに結婚したみたい…」

 

と彼女は言う。彼の給料の額も、彼女は知らないらしいが、月に40万円は下らないらしい。

 

「貯金が趣味…」

 

だという。それにしても2年も一緒にいて、セックスが半年に1回とはどういう人間だろう、と普通は思う。だが、世の中にはこういう夫婦も案外多くて、42年間結婚相談所を経営してきて、そうした悩み相談は枚挙にいとまはない。いまに始まったことではないのである。

 

3万円では家計が厳しい

 

また、その頃(10年前)は、ちょうどセックスレスの夫婦がトレンドになるほどニュースになった事がある。仲が良いのにセックスはしないという。そういう価値観があることは知っている。

 

しかし、私の少女時代には「プラトニック・ラブ」という言葉がはやったことがあった。これは肉体を伴わない「恋愛」のことである。これは少女であるからには結婚できない、結婚しないのだから肉体関係を結べないとしたものであった。

 

しかし、それとて肉体的な欲望はあるはずで、社会的な倫理規定などで押さえつけているだけだと思う。

 

突然予告もなく求めてくる自分勝手な旦那

 

「抱かれたい、と思ったことはありますか…?」

 

私は「抱かれたい」を少し強調して言ってみた。

 

「もちろんあります!」

 

彼女は言下に言った。

 

「それで、それを言わないまでも態度で分かってもらおうとしていますか…?」

 

「分かってもらおうという態度は意識してはいません」

 

2年間のその4回程度の、セックスをする時のきっかけはどんなもの…」

 

「彼が突然なんの予告もなく襲ってくるんです」

 

「おそってくる…」

 

まるでレイプだ、とは言わなかった。

 

「それであなたは当然受けるわけですよね」

 

彼女はちょっとためらうように、

 

「受けるんです…」

 

と言った。

 

「いつも、と言っても数は少ないのですが、そうなんですか?」

 

1回だけ、してほしいという時来てくれましたのでよかったです」

 

そう言って目を伏せた彼女を見て、いとおしいとさえ思えた。おそらく全4回分の情景が、彼女の脳裏には鮮明にきざまれているはずだ。

 

「でも、変な言い方ですが、2年間730日のあいだに4回ですよね、あとの726日は何もないんですよね」

 

「やはりおかしいですよね」

 

「おかしい、というより異常という言葉がふさわしいかもしれないわ。でもこればかりはご夫婦の問題なのでどうしようもありませんね」

 

離婚した方がいいのか?相談をひたすら聞いてあげる

 

「この前、それで言い合いになったんです」

 

「セックスのことで?」

 

「そればかりじゃないのですが…」

 

「それで?」

 

「おしまいには、ほかの男を見つけて結婚しろ!っていうんです」

 

「それは、売り言葉に買い言葉ってやつね」

 

「それもあると思いますが、私、言われっぱなしだなって思うんです」

 

私はどう言ってあげようか、と思うより、この会話に付き合う義務はあるのかいなや、を考えてしまった。たぶん彼女の夫は草食系に違いない。そしてこれは私の持論なんだが、彼は「性欲が薄い」のだ。そういう男性はいっぱいいる。沈黙が少しあった。すると、

 

「別れたほうがいいでしょうか…?」

 

と彼女。

 

「ううむ…」と間を置いた。彼女は待っている。

 

「あなたと今日お会いしたばかりなのですが、なよっとしたところがないわね?私それって個人的には好きなんだけれどね、オンナがいつもなよっとしてばかりじゃ厭らしいけれどね」

 

「母親にも言われます、あなた、もう少しオンナらしくしたらって」

 

「お母さんが?まあおもしろいお母様なこと。そのお母様に相談なさったの?」

 

「したんです。そうしたら“あなたが幸せだと思うほうを選んだらいいのよ”とだけ言うんです、いつも…」

 

そうかもしれない、と私は思った。私も母親ならそういうに違いない。しかし職業意識が邪魔してそうもいかない。

 

カウンセラーはいろいろ聞いてあげなくてはいけない。相談者から聞いて、ひたすら聞く。相談者は自分が言ったことを自分の耳で聞いているものだから、話すことで、いやそれだけで解決できることがほとんどであると言っても過言ではない。

 

そのため、目の前の彼女に“そんな男と別れてしまいなさい、世の中には、もっとましな出会いがいっぱいありますよ”とは口が裂けても言わない。石井まりさん自身の「気づき」が大事だからである。

 

カウンセリング実践の基本教本

 

カウンセリングで気づかせた後はコーチング

 

これがカウンセリングの基本ではあるが、結婚相談所の場合、気づかせた後、スムーズに“目的を達成するためのワザ”が必要である。それがコーチングである。コーチングの学説も、ほんの30年ほど前からアメリカから伝わったものである。

 

大昔の仲人の手法(話法)は、おおむねカウンセリングとコーチングとの合作のようなものであった。ただ、それは“お節介”の域を出ないにもかかわらず、“気づき”“目的を達成するためのワザ”は、学説を伴わない仲人個人の説得力としか言いようがなかった。

 

要するに、アメリカの二つの学説をないまぜにした手法が、すぐれた結婚相談所には存在していたのである。しかし私は教室に通い、コーチングの技法を学んだ。私はそれを、目の前にいる石井まりさんに伝授した。

 

関連記事

 
まず、

 

「あなたはきょう、見ず知らずの私に縷々(るる)ご自分の置かれている境遇を話しました。それで相当客観的に“気づいた”と思います」

 

と言った。すると、彼女は今度は目に一杯涙をためて、

 

「うん、うん…」

 

と言葉にならない。

 

「問題はここからです。ご主人は一筋縄ではいかない人のようですから、まずひとつずつあなたの思うように変えていく必要があります。いっぺんに変えようとしない事よ」

 

彼女はうなずく。

 

目的達成へと導くためのシナリオを伝える

 

「真っ先に、パートでいいのでお勤めに出ることを宣言なさい。それで離婚する、と言ったら離婚届の用紙を区役所からもらってくること。それで彼は届けにハンコは押しません。あなたのように便利な女は他にいないからです」

 

「そうでしょうか…?」

 

「口に出すからには実行する覚悟で臨まなくてはいけませんよ」

 

彼女は「はい」と真剣な面持ちで私を見た。

 

「ここからが大事よ。離婚届にハンを押さなければ、もうあなたの勝ちなのよ。そこですかさず提案するの。“パートに出るのにろくな洋服がないので恥ずかしい”から“買って”ってあなたが甘えるの。できるわね」

 

「う~ん…、はい、やってみます」

 

彼女は少し考えてから言った。

 

「まだ続きがあります」

 

「ええ!」

 

と、彼女は少し大げさに驚いて見せた。だんだん芝居がかってきた。

 

「洋服買うために、彼に付き合わせるのよ」

 

「ええ来るかなあ」

 

「そこなの、なにも特にシナをつくる必要はないのよ、真面目に“ついて来てほしい”って言えばいいの、どうせあなたは、なよって、できないんでしょ?」

 

彼女に微笑みが出てきて、

 

「たしかに!」

 

と言った。私は続けて、

 

「彼のような、武骨で自分本位なヤツは、オンナの買い物に付き合うという非日常的な案件に興味を示すに決まってる!」

 

と私はすこし乱暴にものを言った。すると彼女は無言で“そうだ、そうだ”とばかりに両手のコブシを握り、力をこめた。

 

彼女は帰りぎわ、

 

「ごめんなさい、最初にお出しするのを忘れていました」

 

と言って、駅前ベーカリーのケーキの小さな包みを手提げごと置いた。なんだかすっきりした、吹っ切れたという面持ちで玄関まで行き、私の先ほどに言葉をまるで反芻するようにして帰っていった。

 

私は“あ~あ、これも仕事のうちか…、何かをつかんでくれて帰ったならいいわよ”と独りごちた。

 

台本どおりに演じたことで幸せをつかむ女性

 

ころが、その石井まりさんが約半年後に再び訪ねてきた。こんどは駅前ベーカリーのケーキの手提げ袋は相当大きくなっている。そしてこぎれいで可愛げな洋服に変身していた。相談室のドアの前へケーキの袋を少し乱暴に落として、

 

「先生!」

 

私のことをそう呼んで、抱きついてきた。耳元で、

 

「私幸せです、いま幸せです!」

 

幸せをつかんだ女性が仲人に抱き着く

 

彼女の涙が首筋に落ちたようであった。私は彼女が半年前とは人が変わったように豊かな感情を表に出して、開放的な人柄に変貌しているのが信じられなかった。

 

「あなた、ほんとうに石井まりさん?」

 

と、わざと言ってみた。

 

「まりです、石井まりです」

 

彼女はソファーに掛けても次から次とこぼれてくる涙をふくのに忙しかった。感情が抑えきれないまま、彼女がとぎれとぎれに話すのをまとめると、要するに、私の授けた“台本”どおりに演じたら、彼がすごく優しく変貌を遂げたということである。

 

「でも、先生の台本はよくできていましたが、演じるときの私の緊張感は半端じゃなかったです」

 

「そう偉いわ、結果が分からず演じるんですものね、本当のお芝居ならやり直せるけれど、実生活ではそうはいかないわよね」

 

というと、彼女はまた新たな涙が頬をこぼれた。

 

夫婦関係の悩み!まとめのアドバイス

 

石井まりさんのように、パートナーの強い意思に影響され過ぎて、自分の意見も述べられないようでは、夫婦としての生活そのものが成り立たないと思う。

 

相手の価値観を大事にするあまり、自分の考え、生き方が生かされていないようでは、自分のためばかりか、相手のためにもならない。

 

今回の事例では、彼女のご主人の、その後の言動は語られてはいないが、容易に想像がつきます。彼女の提案を、それはバツが悪そうに、最初は受け入れていったのではないか。そして彼にとって非日常的な事柄が徐々に楽しい日常に変わっていったことは想像にかたくない。

 

大事なのは「心のキャッチボール」でしょうか。

(この巻、了)
 

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