お見合いで男性から断られる女性が不倫を告白!仲人が下した決断とは?

2019年11月15日

前野 愛(仮名)さんのお見合い結婚体験談

前野愛さんは職場の上司と“不倫”していました。私はカウンセラーとして泣く泣く退会するよう伝えました。【後編】

埼玉県さいたま市浦和区の結婚相談所 株式会社KMAのお見合い結婚体験談「備忘録ブログ」です。

【あらすじ】
15年くらい前の会員さんで、前野愛さん(仮名)という方が入会していました。

しかし不思議なことに、彼女がお見合い相手に選んだのは全員40代半ばの男性でした。彼女は31歳でしたから、年齢差が大きすぎると思いました。

一緒に来ていた母親から注意されると、彼女はとたんに30代の男性を選び出す。私はその態度に「訳ありの人」の気配を感じていました。

入会して半年くらいは、年齢相応の男性10名くらいと、それは熱心にお見合いをしました。しかし、お見合いの結果は男性からお断りの返事ばかりなのが気になりました。

お見合いで男性から断る理由は?

女性がそれほど男性から断わられるのは珍しいので、お見合いした男性から断る理由を仲人さんを通じて聞きました。

すると、「あの方、お見合いでは緊張感もなく“結婚しても、しなくてもいい”、“母親に無理やり入会させられた”などと言っている」という情報が入ってきた。

そんな男性からのお見合いの断り方に不自然さを感じたので、私はすぐに彼女を呼んで問いただしました。一人できた彼女は、泣いて告白しました。

職場の上司と“不倫関係”にあるというのです。私に心を許して話してくれたのは嬉しいのですが、彼女に退会するよう伝えました。

《成婚者 プロフィール》
【前野愛(仮名)31歳・高卒後専門卒・会社員・さいたま市在住・初婚】

《妻は仲人名人》
昭和から平成の時代にわたり、「仲人おばさん」としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。

仲人名人新聞記事

お見合いで男性から断る理由をお相手仲人さんに聞く

私は前野愛さんがお見合い相手からことごとくお断わりされることに、納得がいかなくて、男性側の仲人さんにお見合いお断りの理由を聞くことにしました。

すると押しなべて彼女のお見合い態度が“投げやり”であることが判明しました。

それまでに10名の男性とお見合いしていた。そしてお見合い後は、彼女の返事を聞く前に、男性側からお断わりの返事が入るのである。

私は最初のうちは彼女が傷つかないようにと、「先方様はなにかフィーリングが合わないというご返事なの。あなたなら必ずご良縁に結びつつくはずですから頑張りましょうね」などと言っていた。

彼女は彼女で、「そうでしたか、はい、ぜんぜん大丈夫です、ありがとうございました。またよろしくお願いいたします」とけなげに返してくれていた。

しかし、そういうことがあまりにも続くとおかしいと思わざるを得ない。ある日曜日を指定して、母親抜きの1人で来るように伝えた。

お見合いする男性の断り方に「訳あり」を見抜いた私

私はある種、彼女が「訳ありの人」であることを想定していた。なぜなら、お見合いした男性の断り方に不自然さを感じたていたからです。

悪い予感が当たらなければいいと思っていた。私はまず、彼女のお見合いでの態度をただした。

「私に入ってきた情報では、あなたのお見合い相手は、押しなべてあなたの態度に、お見合いの緊張感がないと言っています。それはどういうことですか?あなたのような聡明な方が、常識と非常識との区別はつけられるはずですからね」

何も答えない。黙っている。

「何もおっしゃらないのは心当たりがあるのですか?」

私が直視すると、彼女は目線をはずす。私は彼女の「訳ありな人」であることは想定内である。私は彼女のためにも決着をつけたほうがいいと思っている。

「愛さん、あなたはお見合い相手の男性との会話で、“結婚しても、しなくてもいい”とか、“母親に無理やり入会させられた”などとおっしゃったそうですね?それが本当なら、これはもうお見合いじゃありませんよ。たいへん礼を欠くことになるのです。お相手は、結婚するかもしれないあなたとお会いして時間を割いて出向いてきているのですよ」

しゃべっていて自分の顔が険しくなるのが分かった。

仲人が言い渡した退会通告!不倫相手と別れることができるのか?

彼女の涙の告白

彼女はため息を一つついて私をじっと見たが、すぐにその目からあふれるように涙がこぼれ出た。

そして泣き顔は両手で隠して見せなかったが、肩を震わせていた。私は黙って彼女が言い出すのを待った。

泣き顔を両手で隠す女性

ひとしきり泣いた後、前野愛さんは語りだした。それは、

・現在、ある男性と恋愛関係にある
・相手は職場の上司で3年続いている
・年齢も彼女より一回り上の、しかも妻子持ちとのこと

そう、“不倫”なのである。

彼女は、最初は一点を見つめたまま放心の体であったが、私に話して少し気持ちが楽になったのか、「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

これからは本気で婚活を取り組みます」と言って、ほほ笑んだような表情であった。

仲人の厳しい忠告

私は彼女に聞いた。「今まだ、彼を好きなのでしょう?」彼女はうなずいた。

思い起こせば、この仕事を始めたころ同じ事件?があった。その時は、女性にそのまま在籍させてお見合いをさせたが、結果としてはうまくいかず(ぎくしゃくして)結婚しないまま退会していった。

私はそうした体験談を話して、退会するよう伝えた。

「このままうちに在籍してお見合いをしたところで、その男性に気持ちを残したままでは決してうまくいかないわ。第一、お見合い相手に失礼になりますから、いったん退会手続きをしてください。登録事務費はお返しできませんが、入会金はそっくりお返ししますから、一応退会して、その彼ときっぱり別れてからまたいらっしゃい」

私は泣く泣くそういう決断をして彼女に申し渡した。

彼女の別れの苦悩

すると前野愛さんは、つぶやくように、「別れられるかな…」と言った。なにか可哀そうになったが、こればかりは譲れない。

そこで、「もしですよ、愛さんがよければ、別れ話は、私が中に入りましょうか?」お節介焼きの気分がむらむらと湧いて言ってみた。

彼女は一度同意するかのようにうなずいたが、すぐに、「いえいえ、とんでもありません。自分でやります」

「そうね、ご自分でなさったほうがいいわ。でも彼の家庭は壊したくはない、あなたとは切れたくはない、ということだと思うの。それほど身勝手な話はありませんよ」

「わかっているんです、最近は。彼も私を遠ざけ始めた気がするのです」

「ああそれじゃかえって好都合だわ。追いかけちゃだめよ、ぐっと我慢してね?きっぱりとしたあなたのお別れ宣言をなさったらいいわ。なにか手に負えないことがあったらご相談にのるわ」

するとまた、彼女の瞳から大粒の涙がこぼれた。

「うちには言わないでほしいんです!自分ではっきりさせますから…」

「わかりました。あなたならできるわ。頑張りましょうね」

「ありがとうござ…」

言葉にならなくてまた新しい涙がこぼれた。

不倫からの奇跡の復活劇!お見合いで運命の相手と出会う

退会処理をせずに彼女を待つ

結局、退会したようにしたが、実際はそのままにした。彼女にお見合いの申し込みがあっても放置すればよかったからだ。

申し込みがあっても意思表示しなければ、14日たつと自然消滅するという「結婚相談所業界のルール」になっている。彼女からは月会費をもらわないだけである。

笑顔で帰ってきた彼女

その半年後、前野愛さんは、相談室へ入ってくるなり、「先生、ただいま帰りました!」などとひょうきんに打ち解けて、満面の笑顔になっていた。

その明るい表情は、彼女本来のものであったのだと思う。いつの間にか私を“先生”と言っている。

彼女の別れ話とけじめ

後日談があって、彼女が別れ話をすると、ほどなく彼は地方の支社へ配転になったそうであるが、その際「これまでありがとう」とばかりに分厚い封筒をポンとおいて出ていったという。

不倫相手からけじめの200万円

封筒には200万円が入っていた。

彼女は情けなくて、少し迷ったが、これが彼の“けじめ”のつけ方なんだと理解して受け取ってあげたという。あるいは、それは彼女にとっても“けじめ”となったのだろうか。

彼女の幸せな結婚

その後、前野愛さんは真剣に活動を取り組み、3人目のお見合いの相手と交際に入り、めでたく結婚を決めたのは、言うまでもない。

まとめ:心ここにあらずでは結婚できない

前野愛さんに限らず、気持ちに重いものを背負ったり、前を向けないものがあったりすると結婚どころではないということです。

そういう意味で、私が取った処置は結果的には正しかったのだと思います。

あそこで、いったん退会させるという“けじめ”をつけさせたことで、彼女も“実らない恋”に終止符を打てたのだと思います。
(この巻、了)

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