お見合いにも必勝術がある

お見合いをすれば必ずその後に、交際するのか、今日限りの出会いにしてしまうのか、いずかの決断をしなければなりません。

もちろん、いくら自分一人が希望しても、相手がOKしてくれなければ交際は成り立たないのです。

 

せっかく千載一遇といえるぐらいの素晴らしい相手とお見合いし、こちらは交際を希望しながら、その相手に断られるくらい情けないことはありません。

 

そういう意味からいうと、お見合いは自分の交際の判断材料を見付ける場と考える以上に、自分を相手にいかに気に入らせるか、ということもしっかり考えて臨まなければなりません。

お見合いに臨む方に仲人がアドバイス

私はこれまで多くのお見合いに立ち会った経験から、失敗を繰り返している人たちにアドバイスしたいことは、お見合いを自分中心に見てしまい、相手が自分をどう見ているかということに無頓着な人がいかに多いかということです。

 

お見合いは、自分をどうPRするか、白分の魅力をどのように理解してもらうかという自己表現の場でもあるのです。

 

ここではそういった面から、これからお見合いに臨もうという方、あるいはお見合いがうまくいかない方に仲人なりのアドバイスをしたいと思います。

【目次】仲人からの4つのお見合いアドバイス

1.容姿に自信のない方でも好かれる視線と表情術

お見合いに立ち会っていて二人の目の表情を見ていると、その後、その二人が交際を希望するのか断るのか、ほぼ分かります。

出会った瞬間、相手が気に入らないと途端に目が曇ってしまう人がいます。

お見合いをしている本人にとっても、相手の目が曇っていたら、それだけで話す気も起こらなくなるでしょう。

 

その点、見込みのあるお見合いは、二人の目の表情がいきいきしています。相手のことが知りたい、自分のことを分かってほしいという感情が目に現れるのです。

それにいい視線の人は美しくも見えます。容姿がワンランクアップします。

 

それではどんな視線が相手に気に入られるのか、ご紹介しましょう。

お見合い相手の顔に視線を送る女性

まず、話し始めるときは相手の目をしっかり見るということです。

これができない人が案外多いのです。

もちろん相手が話し始めたら、こちらも相手の目を見ることです。

あまり長く見つめ合うのも負担を感じるでしょう。

そのときは視線を外してもいいですが、なるべく柔らかく外します。

できれば斜め上に視線を移すか、お茶でも飲んで外します。

目の細い人は、相手にとってみれば表情がつかみにくいところがあります。

そんな人は、瞬きや黒目を大きく動かすことによって表情がいきいきしてきます。

また顔をよく動かして、視線をはっきりさせることも大切です。

 

マスコミから流し目王子と呼ばれる俳優の早乙女太一さんの流し目は魅力的ですが、こういった視線の動きが人の魅力をどれだけ左右するか、芸能人を手本にみてみるとよく分かります。

こういったことが女性の心を刺激するのです。

 

容姿に自信のない人は、それを視線と表情がカバーしてくれます。

いきいきした笑顔はだれが見てもかわいく見えます。

 

いきいきした表情に見せるにはちょっとコツがあります。

自分の表情を相手の表情に合わせてみるということです。

相手が微笑んでくれば自分も微笑み返す、相手が何か真剣な話を始めたら自分も真剣な顔をする、これは相手をしっかり見ていないとできません。

それだけで相手が受ける印象は格段に違うのです。

ほんとうにこれだけは、だまされたと思ってやってみてください。

 

視線と表情、これだけ気を付けるだけでも、あなたの容貌は数段高く評価され、相手に好印象を与えるでしょう。

2.口といっしょに体でも話そう

視線と表情の大切さがお分かりいただければ、今度は手振りや体の動きにも気を遣ってほしいものです。

 

たとえば映画やテレビで面白い場面を迎えると、だれでも身を乗り出すでしょう。

お見合いの席でも相手への関心が高いと身を乗り出し、嫌な場合はイスにもたれたりして姿勢が悪くなったります。

 

お見合いをする以上、きれいな姿勢をとらねばならないことは当然です。

その上でさらに前へ前へ行く体勢は、相手の気持ちを喚起します。

あまり男性が女性に近づくと女性のなかには警戒する人もいるかもしれませんが、女性が男性に身を乗り出せば、嬉しくない男性はいません。

特に相手が一生懸命話しているときは、こちらも身を乗り出して聞くようにしましょう。

必ず相手にいい印象を与えます。

エネルギッシュな印象の男性の手振り

それから体の動きも大切です。

手振りは無意識に出ることが多いですが、これをうまく利用すると相手の視線の動きを誘導し、話に集中させるという効果があります。

男性の手振りはエネルギッシュな印象を与えます。

女性の手の動きは、顔の表情以上に色っぽさやかわいさを与えます。

たとえば、頬に手を添えたり髪の毛をかき分けたりする仕種に、男性は意外に魅力を感じているものです。

逆に、枝毛探しでもするかのように髪の毛をいじり出すような仕種は逆効果です。

 

手振りだけでなく、首、肩や胸、座り方、足、そういう体すべての動きがあなたにいきいきした印象を演出します。

一度、鏡の前で自分の姿勢がどう映っているのか、魅力ある体の動きとはどういうことなのか、やってみるといいでしょう。

鏡で見ると、自分の姿勢のどこが悪いか、よく分かります。

3.褒められてうれしくない人はいない

相手に自分への良い印象を与える間接的方法として意外に効果が高いのは、上手に相手を褒めるということです。

 

多くの人は、自分を売り込もうと自己PRばかりに躍起になりがちです。

しかし自分はこれだけ優れているんだ、自分のこんなところがいいところなんだと自慢するわけですからやり過ぎると嫌みに感じさせ、返ってその人の評価を落とす危険があります。

男性に褒められてうれしそうな女性

その点、相手を褒める方法は、相手を喜ばせ、結果として自分の評価を高める絶妙のテクニックなのです。

 

ただ褒めるといっても、それこそ見え見えの取って付けたような褒め言葉を連発すれば逆効果にもなりかねません。

そこで、ここでは自分の評価を高める効果的な褒め方のテクニックをご紹介しましょう。

周辺からゆっくり攻める

いきなり「あなたはとても美しい」と褒められても、女性は嬉しい反面、当惑してしまいます。

ストレートな褒め言葉の効果を高めるにはそのための伏線が必要です。

そうしないと歯の浮いたようなおだてにしかなりません。

そこでテクニックとして覚えておいてほしいのが、脇から中心へ誉めていくという方法です。

 

たとえば、いきなりその人の身体などを褒めずに、最初は持ち物だとか服だとかアクセサリーなどその人に付随する「もの」を褒めるというやり方です。

「その服よくお似合いですね」「いいバッグですね」「かわいいアクセサリーですね」……。

 

これらの褒め言葉は「もの」のことをいっているのですが、実はその人のセンスを褒めているのです。

褒められたほうもそれほど当惑することなく、意外なところで自分を評価してくれたと喜びを感じるものです。

この人とは価値観やセンスが合うなとも思わせ、一気に心理的境界線が縮まります。

「もの」の次に褒めるのは、その人の態度や行動です。「とても活動的ですね」「男らしいですね」「しっかりしていますね」などの褒め言葉です。

 

こういった抽象的な褒め方はいきなりいってもピントがぼけてしまいますので、相づちとして利用するのが効果的です。

うまく利用するには、ある程度ボキャブラリーとしていくつかのパターンを持っていなければなりません。

 

最後に、表情や身体、精神といったその人の中心部分を褒めます。

「あなたの笑顔はとても素敵ですね」「とても表情がいきいきしていますね」などの表情、あるいは「きれいな瞳ですね。とても輝いている」といった目鼻立ちや顔のパーツなどへの具体的な褒め方のほうが、「あなたは美しい」という漠然とした褒め言葉よりうれしいものです。

 

また、相手の精神や心を誉めるということも忘れてはなりません。

「あなたはとても尊敬できるお方のようです」「とても大きな広いお心に感激しました」などの褒め言葉などは、自分の感じた印象をさりげなく表現するいい方で、比較的抵抗なくいえるし、相手への印象もいいものです。

自尊心をくすぐる

褒め方のポイントとして、その人が最初から自分はここが優れているんだと思っている点を、さらに褒め上げるという方法があります。

 

最初から資料やプロフィールで分かっているものは、そういうポイントから攻めるのもいいでしょう。

身長が高い人には、「背が高くてかっこいい。うらやましい」というような具合です。

しかし、そういったことだけではなかなか話が続きません。

大切なことは、お見合いの会話のなかで、自尊心を持っている具体的内容を相手から引き出すことです。

人間誰だって、思わぬところにそういったことを持っているものです。

 

たとえばスポーツ競技、ゲームや趣味の世界などで、その人の得意なものがあったとします。

仮にそれがあなたには興味のないものであっても、話をさせてうまく褒めるのです。

その人は将棋が得意であれば、「将棋がお得意な方は頭がいいと聞きました。とてもうらやましい、素敵ですね」といわれれば喜びます。

「羽生さんはすごいですね」とこちらから話を振っていけば、羽生さんがどんなにすごい人か熱心に話してくれることでしょう。

そこで「また今度、教えてくださいね」といっておけば、あなたの印象は格段に上がります。

会話が途切れたときが案外効果的

会話が弾んでいても、お見合いの最中には何度か突然途切れるときもあるでしょう。

そんなときは何かを話さなければいけないと焦ってしまい、つまらない話題を出して、ひんしゅくを買ってしまうということがあります。

 

しかし、会話が途切れたときこそ、褒め言葉を出すチャンスなんだということを知っておいてください。

途切れたときに「さっきから感じていたんですが、とても素敵な香水の香りですね」といわれた女性は、この人はこんなことを感じてくれていたんだと男性のことを感心するでしょう。

それは相づちのなかの褒め言葉より、何倍も効果的です。

そのためには、お見合いのなかで相手のどんな点が褒める材料になるかをよく観察し、いくつかストックしておきましょう。そうすれば突然の会話の途切れも、こわくはありません。

お見合い中に最低三回は褒める

褒めることは、少々度が過ぎても構いません。

よほどピント外れでない限り、褒められることはうれしいのです。

そのためにも、最低お見合いの最中に三回以上は褒めてほしいものです。

一、二回ではお世辞程度にしか感じず、あなたの評価を高めるところまではいきません。

しっかり相手に自分が褒められたと感じさせるには繰り返しも必要ですが、いろいろな切り口から褒めるということも大切です。

 

とにかくお互い褒め合うお見合いは円滑に進んでいくものです。

やたら褒め合うなんてばかばかしい、陳腐だなんて考えている人は、やはりお見合いに失敗しています。

そんな人は相手から断られています。

 

会った瞬間は気に入らないと思っていた相手でも、褒めよう、褒めようとその人のいい点を探し始めると、どんどん評価が高くなっていくものです。

「相手のいいところ探し」、これこそがほんとうのお見合いなのです。

4.ここが違う!楽しい会話としらけた会話

お見合いの場にいくつも立ち会っていると、会ってまもなく楽しい会話、弾む会話をし始めるカップルもいますし、その逆にまったく会話がなく、しらけた雰囲気になる場合があります。

 

会話が弾まない時というのは、相手が気に入らないからそうなってしまう場合もありますし、恥ずかしがり屋や口下手といった性格的なものもあります。

会話が弾み楽しい雰囲気のお見合い

しかしお見合いを希望する限り、その時間にしっかり会話を続けることができるだけの話題を持って臨む、というのが最低限の準備だと私は思っています。

しらけるお見合いのほとんどはもともと会話上手でない人が、さらに準備不足なのです。

それはその人の怠慢です。

 

まずお見合いを前に、最低限自己PRする内容、聞きたいことをまとめておくことです。

お見合いという場は、仕事、趣味、おいたち、家庭環境、両親家族、人生観、結婚観など自分のプロフィールや考え方を、しっかり相手に理解してもらうことが目的です。

しかし特に若い男性に多いのですが、相手から結婚観を尋ねられて「温かい家庭を築きたい」といったありきたりの答えしかできないような人ばかりです。

相手からどういう切り口で質問が来ても、自分の意見をしっかりといえるだけの準備はすべきでしょう。

 

ここでは、楽しい会話に持っていくためのいくつかの注意点をご紹介しましょう。

張りのある話し方と声のトーンも大切

いいお見合いの会話を聞いていると、二人の声に張りがあります。

そして丁寧な言葉遣いをしていながらも、心が通じ合うような雰囲気を持っています。

だれしもぼそぼそと話す人より、大きな声で明瞭に話す人のほうがいい印象を持つでしょう。

たとえ相手が口下手でぼそぼそ話す人であっても、それにつられて自分もぼそぼそ話すのではなく、相手はどうあれ自分はしっかりひたむきに話すんだ、という気持ちを持つことです。

 

話すスピードも大切です。特に最近は速く話そうという傾向がみられますが、速い会話は上滑りで説得力がないと感じさせる場合があります。少しふだんよりゆっくりと、しっかりお腹から声を出して話すようにしてください。

 

また女性の場合、かわいい話し方やちょっと甘えた話し方は、男性の心をくすぐるようです。

無理してそんな話し方をする必要はありませんが、つっけんどんな話し方をしがちだと自覚している人は、会話の瞬間瞬間にかわいさを織り込むことによって、あなたの印象を数段アップさせることでしょう。

男性にこびるのではなく、うまく男性心理をつかむことはお見合いという席では大切なことです。

恥ずかしそうにうつむいてみたり、ぶりっこしてみたり、カマトトぶるといったことも、ちょっとした会話のアクセントです。

聞き上手になることが好かれる秘訣

お見合いを盛り上げようと、やたらしゃべりまくる人がいます。

ところがそんなお見合いは、ほとんどうまくいっていません。

しゃべりまくられた相手のほうは、私の話は全然聞いてくれなかった、仕事の話ばかりでつまらなかったという不満を感じています。

 

人間にとってしゃべるという行動は、意思を伝えるという側面と同時に、ストレスを発散し、精神的な浄化作用を持っているということをご存じでしょうか。

 

悩みごとなどは、回答がなくても話せることだけで、すっきりすることがあります。

お見合いの最中、何も話せないということは、たいへんなストレスになることもあるのです。

その点いいお見合いは、お互いにしっかり話しています。

つまり、自分ばかり話さないで相手にも十分話す機会を与え、相手が話しているときは、しっかりと聞き上手になることです。

 

ちょっと簡単な相談ごとを話して、相手の話を誘うなどのやり方も案外効果的です。

会話には相手の名前を入れよう

会話のなかに相手の名前を入れる、相手を名前で呼びかける、こういったことは相手の関心を高める効果をします。

姓より名のほうが、さらに親しみを与えます。

 

いきなり名前を呼ばれるのも当惑するでしょうから、最初は姓で呼んでおいて、さりげなく名前の由来などを聞いて、しだいに「名」で呼ぶといったテクニックを使います。

ニックネームを聞いてみるのもいいでしょう。

相手から、ニックネームで呼んでも構いませんよ、といってもらえたら、そのお見合いはほぼ成功です。

硬い話のあとは柔らかい話を

お見合いにはどうしても話さなければならないこと、聞かなければならないことがあります。

これらはお見合いにおける理性的な側面といえます。

一方、話していて楽しい、相手を知る期待感、自分のいい印象を相手に知ってもらいたいといった気分的な側面もあります。

恋人たちのデートなら楽しいだけでいいのですが、お見合いとなるとそうともいきません。

 

そういった「理」と「情」の話題の部分を、メリハリよく緩急自在に話し合えることが理想的なお見合いです。

ちょっと硬い話が続いたら、たわいない会話に変えるなど、そんな気配りもしてみてください。

こうしたトーンの変更を臨機にやっていくには、ふだんから多少の訓練も必要です。

同僚や友人との会話、上司との応対などで随時実践してみることです。