「親離れできない」ことは、けっして恥ずかしいことではありません。
大切なのは、自分の人生を自分で選び取る力を少しずつ育てていくこと。
本記事では、親離れできない状態を乗り越えるための習慣、考え方、結婚相談所でできる実践的アクションをわかりやすく解説します。

1.はじめに|親離れとは何か?
「親離れ」と聞いて、実家を出て一人暮らしをすることを思い浮かべる方は多いでしょう。ですが本質的には、それだけでは不十分です。親と物理的に距離を置いていても、精神的に依存している状態では“真の親離れ”とは言えません。
親離れとは、精神的な自立を意味します。
自分の意思で人生の選択を行い、責任を持ってその決断を受け止める力。そして、親の期待や価値観に左右されすぎることなく、「自分自身の生き方」を描いていける状態です。
30~40代になっても親離れできない男性は少なくありません。結婚を考え始めたタイミングで、「なぜ自分は決断できないのか」「親の同意がないと不安になる」といった思いに気づき、葛藤することが多く見られます。
それは決して「ダメなこと」ではなく、ごく自然な感情の一つ。ただし、そのまま立ち止まってしまえば、結婚も人生の進展も難しくなってしまいます。
このブログでは、そんな親離れできない男性たちの心理的背景や特徴、原因に迫り、結婚への一歩となる“自立”のヒントをお届けします。
2.親離れできない男の特徴とは?
親離れできない男性には、いくつか共通する傾向があります。もちろん一人ひとり異なる背景や環境があるものの、婚活現場でもよく見かける特徴として次のようなものが挙げられます。
決断に時間がかかる、または避けがち
仕事や生活の場面で「決められない」「誰かに決めてほしい」と感じる方は、親離れできていない可能性があります。何かを決断する際、無意識に親の反応や承認を求めてしまうことで、自分の選択を後回しにする傾向があります。
親の価値観に過度に影響される
「親がこう言ったから」「親の考えと違うと心配されるかも」といった思考が強く働く場合、価値観の“自分軸”を築きづらくなります。これは恋愛や結婚において、パートナーとの価値観のすり合わせが困難になる大きな要因です。
実家暮らしを“合理的”に正当化している
経済的な理由や家族思いという観点から、実家暮らしを続けている方も多いでしょう。ただ、それが「親といた方が楽だから」「面倒を見てくれるから」という精神的依存に基づいている場合は、問題が表面化しづらい分、結婚後のトラブルにつながる可能性があります。
これらの特徴は、決して本人の“欠点”ではありません。むしろ、長年の親子関係の中で培われたものなので自然な部分とも言えます。ですが、結婚を現実的に考えるなら、まずはこうした自分の傾向に気づき、少しずつ「自分で選び、自分で進む」意識を育てていくことが大切です。
3.原因を深掘り|なぜ親離れできないのか?
「親離れできない」と感じる理由は、人によってさまざまです。ただ、その根底には共通する心理的・環境的な要因が潜んでいます。以下では、特に婚活中の30~40代男性に多く見られる主な原因について解説します。
親子関係の“依存構造”
親と子の間に、長年続いた密接な関係性があると、自立に向けた一歩を踏み出すのが難しくなります。
「何でも親が決めてくれていた」「親の意向に逆らいづらい」という過去があると、精神的な独立を拒む感情が芽生えがちです。
過保護な育ちによる影響
小さい頃から親がすべて先回りしてくれた環境では、自分で選択し、行動する経験が不足しがちです。「失敗=悪」と捉えがちになり、何かを始めるときの“怖さ”が先に立ってしまいます。
失敗や孤独への強い恐れ
親の存在が“安心の基地”になっているケースでは、「一人になったらどうしよう」「自分だけで何かを決めるのが不安」といった恐怖がつきまとうことがあります。婚活という未知のフィールドに踏み出せない一因でもあります。
経済的不安による判断回避
「実家暮らしなら生活費も抑えられる」「親が面倒を見てくれる」という安心感が、自立を遅らせる要因となることも。特に収入に不安がある場合は、経済面を理由に“今はまだ親離れできない”と判断してしまいがちです。
こうした要因は、単なる性格や甘えではなく、これまでの家庭環境や経験に根差した“育ちの背景”でもあります。
4.親離れできないことで起きる婚活の壁
結婚を真剣に考えたとき、「親離れできない」状態が婚活の大きなハードルになることがあります。本人としては悪気もなく、家族との良好な関係を望んでいるだけかもしれません。けれども、その“親への依存”が恋愛や結婚に影響を与える場面は意外に多くあります。
自分で決められず、相手に依存してしまう
結婚は「人生の選択」の連続です。どんな人と付き合うのか、どんな生活を送りたいのか――これらを自分で考えて選び取ることが必要です。
しかし、親離れできていない場合、「どっちがいい?」と相手に決断を委ねがちになり、パートナー側に“頼りなさ”や“責任の押しつけ”を感じさせてしまうことがあります。
同棲・結婚への意思が持てない
親の反応が気になりすぎて、「親が心配しそう」「同棲したら悲しむかも」といった理由で、具体的な交際ステップに進めなくなるケースも少なくありません。
特に結婚相談所では、一定期間での意思決定が求められる場面もあるため、迷い続ける姿勢が“結婚への意欲がない人”と誤解されるリスクもあります。
親の意向が交際に影響を及ぼす
「母が○○な人にしなさいといっているので」「いずれは実家に戻らないと…」といった、親の価値観や希望がそのまま相手選びや関係性に反映されてしまうこともあります。
このようなケースでは、パートナーに“親の存在が重たい”と感じさせてしまい、関係の進展が難しくなる可能性があります。
婚活は、自分の人生を自分で選び取る力が試される場面でもあります。
親との絆を大切にすることは素晴らしいことですが、それと同時に“自分軸”を持つことも欠かせません。
5.自立の第一歩|親との“距離感”の見直し方
「親離れできない」と感じている方にとって、自立への第一歩は“距離”との向き合い方にあります。ここでいう距離とは、単に実家を出ることではなく、精神面での距離感の整理が重要です。
精神的・物理的な距離の確保
同じ家に住んでいても、自分の価値観や判断軸を育てることはできます。逆に別々に暮らしていても、親の意見が生活や恋愛の中心になっているなら、それは親離れできていない状態。
物理的な距離と並行して、「自分で考え、行動する時間」を持つことが、自立に繋がる第一歩です。
対話の質を見直すことで、関係を再構築できる
親との対話が“報告”や“確認”ばかりになっていないか、振り返ってみましょう。「こうしたい」と自分の意思を伝える習慣を持つことで、親との関係も自然と大人同士のものへと変化します。
言い方ひとつで、納得も不安も減らせます。ポイントは、「結婚や自立は、あなたを否定するものではない」という姿勢を示すことです。
反発ではなく、尊重をベースにした距離感づくり
親離れ=親との決別と思われがちですが、実際には“関係の再定義”とも言えます。大切なのは、「親を気にしすぎない自分」「親に頼らなくても選べる自分」になること。
そのためには、感情的にならず、まずは「ありがとう」と「心配してくれていることへの理解」をベースに対話するのが効果的です。
“親離れできない”ことに気づくこと自体が、すでに第一歩なのです。
6.親離れを促す習慣とマインドセット
親離れできないと感じていても、いきなり大きく変わろうとする必要はありません。大切なのは、小さな習慣と考え方の積み重ね。その一つひとつが、精神的自立と婚活の成功につながっていきます。
自分で意思決定を重ねる「選択の練習」
まずは日常のちょっとした場面で、「自分で決める」ことを意識しましょう。
たとえば、休日の過ごし方、買い物、仕事の選択肢など…。小さなことでも「親に相談しない」「迷っても自分で選ぶ」ことで、“自分軸”が少しずつ育ちます。
その結果、「親がどう思うか」よりも「自分がどうありたいか」が判断の中心になり、婚活におけるパートナー選びや将来設計にもポジティブな影響を与えます。
親への感謝と、自分の選択の両立
親離れとは、親への感謝を手放すことではありません。むしろ、「育ててくれてありがとう」と伝えたうえで、「これからは自分の道を選びたい」と素直に意思表示することが大切です。
感謝と自立は両立できます。そしてこの両立が、親との関係を壊さずに距離感を整える最大のポイントです。
結婚相手への伝え方も“優しさ×意志”を
婚活において、「親離れできていないかもしれない」という不安は、隠すよりも開示することで信頼に変わります。
「まだ親の影響を受ける部分もあります。でも、それを乗り越えようとしています」といった伝え方をすれば、相手も安心して関係を築きやすくなります。
強がる必要はありません。自立に向かう姿勢を見せることが、むしろ誠実さとして伝わるのです。
“親離れできない”と感じる人こそ、日常の中に“自立のヒント”がたくさんあります。
7.結婚に向けた行動|相談所でできること
「親離れできない」と感じている方にとって、婚活を始めることは、自立への大きなきっかけになるでしょう。特に結婚相談所では、自分の価値観や家族との関係性を客観的に見つめ直すチャンスが多くあります。ここでは、相談所でできる具体的な行動をご紹介します。
プロフィールの段階で“親との距離感”を整理する
プロフィール作成時には、自分のライフスタイルや価値観、家族との関係について整理する機会があります。
このタイミングで「どこまで親と関わっているか」「将来的にどう考えているか」などを、自分自身で言語化しておくことはとても有効です。
親との関係をポジティブに捉えながらも、結婚後はパートナーとの生活を優先したいという意志があれば、それをきちんとプロフィールに反映させましょう。
婚活カウンセラーとの相談で“親との関係性”を正直に伝える
結婚相談所の婚活カウンセラーは、家族との距離感や価値観の悩みにも寄り添ってくれる存在です。「親の影響が大きい」「自分で決めることに不安がある」といった本音は、隠さず伝えることで、適切なサポートを受けやすくなります。
実際に親離れに悩む方の中には、婚活カウンセラーとの対話を通して「少しずつ自分の言葉で意思表示できるようになった」という変化を実感する方も多くいます。
成婚に向けた“自立アクション”を少しずつ進める
活動を通じて親との関係性を見直し、「自分で決める」習慣が身についてくると、成婚に向けての具体的な行動も取りやすくなります。
- お相手と話す時に「親の反応を気にしないで答える」
- 将来の生活について、「自分の意志で話す」
- 親に対しても「自分の決断として報告する」など
結婚とは、ただ誰かと一緒になることではなく、「自分で選び、自分の責任で歩む」人生のステージです。相談所のサポートを受けながら、自立に向けた小さな一歩を積み重ねていくことが、何よりも大切です。
8.まとめ|親離れできない自分とどう向き合うか
「親離れできない」という悩みは、誰にも言いづらく、なかなか解決の糸口が見えにくいもの。でも、それに気づき、自分自身と向き合うことができたら、すでに一歩前進していると言えます。
親との関係は人生においてとても大切なもの。だからこそ、葛藤が生まれるのは自然なことです。
結婚を考え始めたとき、「このままじゃいけない」と感じる瞬間があるかもしれません。でもそれは、自分の未来や相手との関係を本気で考えている証でもあります。
大切なのは、「親を否定すること=自立」ではないという理解です。
親への感謝の気持ちを持ちながら、自分で選び、責任を持って歩む人生を描くこと。それが本当の意味での“親離れ”であり、“大人になる”ということではないでしょうか。
ここまでのステップを振り返りながら、
- 小さな決断を自分で重ねる
- 親との距離感を見直す
- 自分の意思をパートナーに伝える
こうした積み重ねが、必ずあなたの婚活に、そして人生全体に前向きな変化をもたらしてくれます。
婚活においても、精神的な自立は重要なステップです。
その歩みはゆっくりでも、自分の意志で進めていくことで、信頼できるパートナーとの未来がぐっと近づいてきます。
親離れできないことに悩む今の自分を、否定する必要はありません。
大切なのは、その悩みに気づき、少しずつ前に進もうとする姿勢です。
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このコラムを書いた人
埼玉県さいたま市の結婚相談所KMA・株式会社KMA婚活カウンセラー 清水小百里
メッセージ

埼玉県さいたま市に根差した結婚相談所・婚活サポートを提供する株式会社KMAの取締役であり、JLCA認定婚活カウンセラーの清水小百里は、1971年生まれの地元出身者として、地域社会に貢献しています。結婚を真剣に考える男女に対し、婚活を通じて幸せな結婚生活を実現するためのサポートを行っており、その専門知識と経験は、多くの成婚エピソードに反映されています。
また、「結婚したければ選ばれる男になりなさい」という婚活本の著者でもあり、ダイバーシティ研修認定講師としても活動しており、多様な価値観を尊重する社会の実現に貢献しています。KMAの理念に基づき、すべての方が自分の魅力に気づき、自信を持って幸せになれるよう、縁の下の力持ちとして支援を続けています。
資格
- 「内閣総理大臣認証NPOコミュニケーション能力開発機構」認定『心理カウンセリング1級』『コーチング1級』資格
- 「一般社団法人 日本仲人婚活支援協会」仲人婚活エキスパート資格
- 「一般社団法人 日本LGBTサポート協会」ダイバーシティ研修認定講師資格
- 「特定非営利活動法人日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)」結婚相談所マル適マークCMS 取得
- 「JLCA認定婚活カウンセラー」 取得
所属連盟・協会
- 株式会社IBJ
- 株式会社BIU
- 日本仲人連盟(NNR)
- 一般社団法人 日本仲人婚活支援協会
- 一般社団法人 結婚相談業サポート協会(MCSA)
- 特定非営利活動法人 日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)
- SAITAMA出会いサポートセンター運営協議会
- 一般社団法人日本LGBTサポート協会
出版・著書情報
- アマゾンで発売中
- 清水小百里 著『結婚したければ選ばれる男になりなさい』発売中
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