結婚して自然に治る!言葉がスムーズに出てこない発話障害の男性
お見合い結婚体験談
彼女と二人の「結婚作戦会議」で、再度、彼女の彼に対する気持ちを確認した。私は、少し荒っぽい方法と思ったが、“彼を家にあげて二人の真剣さ、決意の固さを見せる”という提案をした。
途端に彼女は「それでいきます!」とこの提案に飛びついた。その場で、彼に電話して結婚相談所に呼んだ。無言で見つめ合い「結婚の意思」を確かめた二人は、私の相談室を出て彼女の家に向かった。
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第10回 二人は華燭の典をあげる
《20代女性会員のプロフィール》
【上野 美和(仮名)淑徳大学大学院 修士課程 修了・29歳・会社員・さいたま市(旧浦和市)在住】
《お見合い相手の男性》
【伊能 隆(仮名)埼玉大学大学院 博士課程 修了・35歳・会社員(研究所勤務)・さいたま市(旧大宮市)在住】
【妻は仲人名人】
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。
親の言うことは絶対?親から自立する結婚選択
美和の二人目のお見合い相手を帰してから、二人の「結婚作戦会議」が始まった。彼女は未知の世界をのぞき込むかのように顔をこわばらせていた。膝に置いた左右の手もこぶしになっていた。
伊能隆が一日も彼女を忘れたことない、とそのまま伝えただけで頬に涙をこぼした顔も今は緊張している。
「美和さん、あんまり緊張しないで。あのね、お母様とてあなたの幸せを願っているだけなのよ。できればあなたの希望を聞いてあげたいと思っておられるわ」
「そうでしょうか」
「そうですとも、ただ美和さんには男性を見る眼がない、いいえまだ子供だと思っておられるのよ。将来を決める大事な出会いで一生を台無しにしたくないだけ」
「そんな節もあります。まるで信用してない。でも私、母に逆らったことない。いつも結果は母が正しいんです、いつも」
「さあて、どうしますか。もう一度確認しますが、彼をあきらめられないのね」
彼女はそれを言われただけで、ものも言えず涙ぐみ、こっくりするだけだった。
「そうしたら、それをお母様に分かっていただく努力をすることよ。手段はいろいろあるわ」
たとえば、少し荒っぽいけれど家に彼をあげて二人で決意の固さを見せる。という提案をした途端に、彼女は、
「それでいきます!」
と言下に言った。この子大胆!とばかりに私はびっくりして彼女を見た。本当にやりそうな真剣なまなざしだ。私はその場で伊能隆に電話をした。彼は待っていたかのように自分で電話に出た。
「いまね、美和さんここにいらっしゃるの」
というと、口が重くなくてもびっくりして言葉がスムーズに出てこない状態になると思うのに、彼は
「本当ですか!」
と、“どもる”ことなくすんなり応えた。
結婚の意思を確かめ合うように無言で見つめ合う
彼が玄関から入り、すぐの応接間に入った時の二人の表情は、もう20数年経った今でも忘れない。
二人は固まったようにしばらく無言で見つめ合った。私はお茶の用意などそっちのけで二人を見比べた。彼女はすでに涙が止めどなく流れているし、彼も一瞬声をたてて涙を流した。
すると彼女は、
「ごめんなさい…」
心配かけてとばかりに、泣き顔のままゆっくり歩み寄り、彼の胸に顔を持っていった。
彼は彼女の両肩に両手をそっと置いた。彼の口は「ありがとう…」と言ったように見えた。
二人は、私の相談室を出て彼女の家に向かったのは言うまでもない。
「二人の真剣さには参りましたよ。あんなに人を好きになれるものなんでしょうかねえ。うらやましく思いました」
翌日の午後、美和の母親からの電話であった。
しばらくして二人は華燭の典(結婚式)をあげた。私も披露宴に招かれたが、仲人は原則出席しないという不文律もあり欠席した。
その後、女の子を一人もうけて、しばらくはその女の子の成長ごとの写真を絵葉書にして送ってくれた。途中の手紙で、「うちのひと、“どもり”が自然と治っているんです、いつの間にか。先生、あれは何だったんでしょうね」
二人は一人娘の成人式まで記録を送ってくれた。その後は年賀状だけになった。
(この項、完)
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