仲人は昔からお節介焼きと相場が決まっている!母親を説得に訪問
お見合い結婚体験談
懸念していたことが現実となった。男性医師が帰った後すぐ母親から電話が入った。勝手なことをするのなら、結婚相談所を退会するという。
ただそのあとすぐ彼からの電話で、「私はお見合いしますから、先様によろしくお伝えください」とのこと。私は後悔した。出しゃばって余計なお世話をしなくても、この医者なら時間の問題で結婚はできるはずである。
私は男性医師の家に行って母親に謝ることにした。玄関先で母親からにらまれた。私は応接のソファーに掛けるなり、頭を深々と下げた。
これはもうすでに先方に承諾の返事をし、お見合いが成立してしまっていることなので、断るという前提でとにかく一度お会いしてくださいと説得した。
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第6回 お節介で成立させたお見合いの説得
《成婚者プロフィール》
【高島竜彦(仮名)31歳・富山医科薬科大卒・医師・さいたま市在住】
【妻は仲人名人】
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。
余計なお節介で決めたお見合いを後悔する
わが相談室の入会者第1号が医者であることに、私は少々力んでいたような気がする。
なにしろまだ26歳の主婦で、自営業など初めてのことであった。
男性医師に申し込みが10人ほど入ったのだが、母親がさっそく出かけてきて、
「全部お断りしてください」
と言われ、9人は断った。しかし、次の女性だけはキープしてしまった。
「学習院大卒・27歳・会社員・160cm・50kg・水戸市在住・初婚」
私の思い込みではあったが、こんな素晴らしいカップルはないと、自分で決めつけていた。
また、医師本人も相談所へ訪ねてきて「この女性に会わせてください」という。ただ、母親と私とのやり取りについては、
「あなたが断わった後、再度先方からお申し込みがあったことにしましょう、そういうことって有りなんでしょう?たぶん?それをきょう私が見て返事をした、ということに」
と提案してくれたので、お見合い日を決めた。
しかし懸念していたことが現実となった。
彼が帰った後すぐ母親から電話が入った。勝手なことをするのなら、結婚相談所を退会するという。
ただそのあとすぐ男性医師からの電話で、
「私はお見合いしますから、先様によろしくお伝えください」
とのこと。電話の向こうで親子のやり取りが聞こえた。「結婚するのは僕だよ」の声。
私は後悔した。余計なことをしなくても、この医者なら時間の問題で結婚はできるはずである。
ただ、女性の親の経済力など、いろいろ勘案したことは確かである。いつまでも勤務医で我慢できるのだろうか。
いずれ医院を経営したくなるのではないのか、と思ってしまった。事実、私の伯父は60を過ぎても、いまだ小さな医院で勤務医をしている。
男性医師の母親へお見合い成立を説得に訪問
しかし、それこそお節介であった。私は頭を抱えた。「どうしたものか…」
私は男性医師の家に行って母親に謝ることにした。いや説得にいくと言ったほうがよい。
男性医師は意思が固い、「お見合いに行く」と言い切っているからだ。
北浦和公園をぐるりと回った、閑静な住宅街であった。二階建ての普通の木造家屋であった。「高島」という表札がかかっていた。
玄関先で母親からにらまれた。私は応接のソファーに掛けるなり、頭を深々と下げた。
「申し訳ございません」
そうして、これはもうすでに先方に承諾の返事をし、お見合いが成立してしまっていることなので、とにかく一度お会いしていただいて「その後お断りの場合は私がいたしますから、今回はともかく」と説得した。
「竜彦がお見合いをすると、何か意地を張っていますから、会うだけ合わせますよ。そのあとはお断りください」
そこまでこぎつけて「ほっ」とした。「ところで‥」と母親。
「仲人は昔からお節介焼きが相場ですが、あなたは見るところお若いのに、そんなにしてまで、お節介しなければならない理由がどこにあるのですか?」
それは答えにくい質問であった。これはもう総合的な判断、というより「勘」のようなものであった。こうした勘は、その後の私の仲人人生のなかで、かなりの確率で顔を出すもので、しかもことごとく成功することになる。
母親の質問には、「私の勘です」などと言えないので、理由をいろいろ作らなければならない。
「まず、私が考えたのは竜彦さんの将来です。いつまで勤務医でいられるかと考えました。彼がおっしゃっていましたが、学閥というものに与しておられない、後ろ盾もなさそうですし、あっごめんなさい」
「いいのよ事実ですから」
「失礼いたしました、ごめんなさい、私の伯父も医者なのですが、その伯父と重なってしまったものですから。自分は経営に向いていないからとは言っていましたが、やはり医院を経営してみたかったのではないか、と私などは勝手に思うものですから」
このくだりになると、母親はじっと私を見た。
「嫁の実家に力があって、援助できるなら、竜彦さんの医者としての能力を最大限に生かしてくれるだろう。これは医者にとっては恥ずかしいことでもないと思いますものですから」
そう言った時、彼女の眼がうるんだ気がした。
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