仲人は昔からお節介焼きと相場が決まっている!母親を説得に訪問

第6回 成婚に結び付く仲人の「勘」が顔を出す

仲人母ちゃんのカウンセラー体験談

 

今は息子の嫁にあとを継がせていますが、少し時間ができましたので、私の仲人おばさんとしての実体験を書き留めた備忘録としてのノートを取り出して、人生の集大成のつもりで書きます。時代はとびとびですが、思い出すままブログに投稿します。

 

この世界にのめり込んだきっかけは、25歳の時(すでに結婚していました)私の大学時代の同級生と職場の同僚の男性の縁を結び付けたことが始まりでした。
前号・第5回の記事≫≫ 差し出がましいお節介!母親がお見合いを断わるも仲人の勘が働く の続き

 

【高島竜彦(仮名)31歳・富山医科薬科大卒・医師・171cm68kg・さいたま市在住・父60歳・大卒・会社員・母55歳・高卒・兄33歳・大卒・会社員】

 

《お見合いを決めたが…懸念していたことが現実になった!》

 

わが相談室の入会者第1号が医者であることに、私は少々力んでいたような気がする。

なにしろまだ26歳の主婦で、自営業など初めてのことであった。

 

男性医師に申し込みが10人ほど入ったのだが、母親がさっそく出かけてきて、

 

「全部お断りしてください」

 

と言われ、9人は断った。しかし、次の女性だけはキープしてしまった。

 

「学習院大卒・27歳・会社員・160cm50kg・水戸市在住・父57歳・大卒・経営者・母57歳・大卒・主婦・姉29歳・大卒・既婚主婦」

 

私の思い込みではあったが、こんな素晴らしいカップルはないと、自分で決めつけていた。

また、医師本人も相談室へ訪ねてきて「この人に合わせてください」という。ただ、母親と私とのやり取りについては、

 

「あなたが断わった後、再度先方からお申し込みがあったことにしましょう、そういうことって有りなんでしょう?たぶん?それをきょう私が見て返事をした、ということに」

 

と提案してくれたので、お見合い日を決めた。

 

しかし懸念していたことが現実となった。

彼が帰った後すぐ母親から電話が入った。勝手なことをするのなら、相談所を脱会するという。

 

ただそのあとすぐ男性医師からの電話で、

 

「私はお見合いしますから、先様によろしくお伝えください」

 

とのこと。電話の向こうで親子のやり取りが聞こえた。「結婚するのは僕だよ」の声。

 

私は後悔した。余計なことをしなくても、この医者なら時間の問題で結婚はできるはずである。

 

ただ、女性の親の経済力など、いろいろ勘案したことは確かである。いつまでも勤務医で我慢できるのだろうか。

 

いずれ医院を経営したくなるのではないのか、と思ってしまった。事実、私の伯父は60を過ぎても、いまだ小さな医院で勤務医をしている。

 

《母親を説得!いずれ医院を経営したくなるのではないか…》

 

お節介焼きな仲人

 

しかし、それこそおせっかいであった。私は頭を抱えた。「どうしたものか…」

私は青年の家に行って母親に謝ることにした。

 

いや説得にいくと言ったほうがよい。

男性医師は固く「お見合いに行く」と言い切っているからだ。

 

北浦和公園をぐるりと回った、閑静な住宅街であった。二階建ての普通の木造家屋であった。「高島」という表札がかかっていた。

 

玄関先で母親からにらまれた。私は応接のソファーに掛けるなり、頭を深々と下げた。

 

「申し訳ございません」

 

そうして、これはもうすでに先方に承諾の返事をし、お見合いが成立してしまっていることなので、とにかく一度お会いしていただいて「その後お断りの場合は私がいたしますから、今回はともかく」と説得した。

 

「竜彦がお見合いをすると、何か意地を張っていますから、会うだけ合わせますよ。そのあとはお断りください」

 

そこまでこぎつけて「ほっ」とした。「ところで‥」と母親。

 

「仲人は昔からお節介焼きが相場ですが、あなたは見るところお若いのに、そんなにしてまで、お節介しなければならない理由がどこにあるのですか?」

 

それは答えにくい質問であった。これはもう総合的な判断、というより「勘」のようなものであった。こうした勘は、その後の私の仲人人生のなかで、かなりの確率で顔を出すもので、しかもことごとく成功することになる。

 

母親の質問には、「私の勘です」などと言えないので、理由をいろいろ作らなければならない。

 

「まず、私が考えたのは竜彦さんの将来です。いつまで勤務医でいられるかと考えました。彼がおっしゃっていましたが、学閥というものに与しておられない、後ろ盾もなさそうですすし、あっごめんなさい」

 

「いいのよ事実ですから」

 

「失礼いたしました、ごめんなさい、私の伯父も医者なのですが、その伯父と重なってしまったものですから。自分は経営に向いていないからとは言っていましたが、やはり医院を経営してみたかったのではないか、と私などは勝手に思うものですから」

 

このくだりになると、母親はじっと私を見た。

 

「嫁の実家に力があって、援助できるなら、竜彦さんの医者としての能力を最大限に生かしてくれるだろう。これは医者にとっては恥ずかしいことでもないと思いますものですから」

 

そう言った時、彼女の眼がうるんだ気がした。

 

次号・第7回の記事≫≫ 医師から電話!母はお見合い後に断れと言うが僕は彼女を断れない につづく

 

 

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