過去のある41歳独身女性の婚活結婚後の人生は真逆の生き方で幸せ

2020年12月22日

お見合い結婚体験談 41歳女性

【過去のある女の婚活】
20年ほど前のことでした。経済的に裕福とはいえない家庭のため、大学の学費を親に負担してもらうのが心苦しく、やむを得ず水商売の道に入った女性から相談を受けました。

歓楽街で働くホステス

仕事柄、お客さんと付き合うことが多くなり、次第に“オトコなし”では夜も日も明けない状態になってしまったということです。その後は高級クラブで知り合った、富裕層の年配男性に囲われるお妾さん生活

「自分が思い描いていた理想の暮らしから離れていくばかりの人生でした。婚活しても水商売に偏見を持たれて結婚できるのか、とても不安な気持ちでいっぱいです。40代で人生をやり直して生きて行けるでしょうか?」という悩みを打ち明けられました。

私にそうした経験もなく、類推するしかなく困りましたが、何とか結婚してもらいました。

果たして的確なアドバイスができたのかどうか。結婚相談所のカウンセラーとしては結果オーライに終わり、これでよかったのかなあと思っています。

埼玉県さいたま市浦和区の結婚相談所 株式会社KMAのお見合い結婚体験談「備忘録ブログ」です。

《相談者》
【 丘みゆき(仮名)41歳・次女・大学卒・会社員・東京・豊島区在住・初婚・162cm・51kg・父75歳・高卒・母70才・高卒・姉44歳・高卒・既婚】

《妻は仲人名人》
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。

仲人名人新聞記事

どんな生き方をすれば幸せになれるのか

長年、結婚相談所を続けていると、いろいろな相談者がお見えになります。今回の女性も、その一人でしょうか。

相談室の椅子に座るなり、「結婚もそうなんですが、これからの生き方がわからないんです」と大真面目です。

私は即答できない。

丘みゆきさんをまじまじと見ると、お化粧の仕方が独特で、若い人は違うと思った。どちらかというと「化粧濃いめ」であった。

「これまでどう生きて来たか。いまどう生きているか…」

間をおいて「…ですかねえ」と私は言ってみた。

そうしたら彼女は話し出した。

「わたし親から、姉が行けなかった大学に入学させてもらって、今はそこそこの会社に勤めています。うちは暮らしが裕福でなかったので、学生時代はアルバイトをしました。女って収入だけを追求しますと、どこまでも高いところへ行けるとわかったんです。最初は喫茶店、次はスナックへと手をのばして、気がついたら家から出て一人住まいしていました」

これまでの人生で経験した辛い過去とは

彼女は少し顔を曇らせたように見えた。続けた。

「そのあとキャバレー、ピンクサロン、銀座クラブのホステスなどを経験しました。どんどん収入が上がるんです。結局、あとの3年間の学費は全て自分でまかないました。大学の授業は、肉体的にしんどかったのですが、5年で卒業しました」

何かつらいことを思いだしているのか、泣き出しそうにした。

「つらいことを経験されたのですね…」と私は言ってから「しまった」と思った。

案の定、彼女は堰を切ったように肩をふるわせて泣きだした。

誘い水になったようだ。誰にも言えないことがあったのか、と思った。身内には言えなくても、アカの他人には言えるということもある。彼女はやっと気が付いたように、

「あっごめんなさい、こんなこと」と言ってハンカチで涙を拭きながら、笑顔を見せようとして、ひきつっていた。

「誰にも言ったこともなくて…、なにかこちらへ伺うとなんでもしゃべってしまえるような気がしてきて…ごめんなさい」

つらかった過去を思い出し泣く女性

結婚相談所は人生相談室遠慮なく話して

「よろしいわ。なんでもおっしゃってみて、それでお気がすむなら遠慮なくどうぞ…」

「ごめんなさい、すみません。でもこちらは結婚相談所ですのに」

「あのね、結婚相談所って人生相談室なの」

「そうなんですか…?」

「まあ、結婚って人生の節目でもあるし、そこに差し掛かると誰でも、それまでのことを考えるし、これからの未知の世界へ飛び込むわけですから、とくに女性は、社会的な収入を失うとなると考える人も多いですから、人生相談になるわけですよ」

「なるほど、本当の意味のカウンセラーの先生なわけですね」

先生、と言う人はいるが、それほど多くはない。私がしゃべらないでいると、彼女が話し出した。

「私、人生において、少なくともこれまでは、上質な生き方をしていないんです…」

と言ってから、

「それは私の理想の生き方とは真逆に、真逆に向かってしまうんです。水商売に入ってから狂い始めたんです。自分を含めていろいろ見てきましたが、水商売で事業として成功している人は、周りに流されない、自分に厳しい人ですね。作詞家で小説家の山口洋子さんは、私はお会いしたことないんですが、成功者だと思います。才能を見事に開花させたと思います。それに比べて私などは…」

と下を向いたままである。

山口洋子さんは、女優を断念してから、クラブ経営者(銀座のクラブ「姫」)として花開き、その後、作詞家としては、五木ひろしの「よこはま・たそがれ」など多数のヒット曲を世に送り、小説では「直木賞」を授与するなど活躍していた。

私は、

「人は人、ですよ。山口洋子さんって私ももちろん直接は存じ上げませんが、テレビなどでの言動だけで判断しますと、ご自分のことを幸運であったとおっしゃっています。成功者は押しなべてそう言いますね。努力はしたつもりだけれど、その上に出会いによる“幸運”があったから成功したと必ず言いますね。でも思うにその幸運を引き当てるのにも、出会うための努力を怠らなかったのでは…」

私がそこまで言ううち、彼女は激しく(と私にはみえた)頭をふった。

女性の悩みは?性依存症カウンセリング

「私は、そういう出会いもまったくなく、というよりそんな出会いすら求めるべくもなく、男を求めていました。なにかで読んだのですが、性依存症というらしいのです」

と言って、「どうしたらいいのでしょう…?」と懇願するような眼差しである。

私には性依存症についての知識はない。しかし悩みを聞いてあげることはできる。

カウンセリングとは“徹底的に話を聴く”。クライアント(相談者)は自分で語ることによって、自分で“気づく”。そのことで、悩みの大半を解決するのです。

私は自分が経験していない“性依存症”について知りたいという関心が湧いたが、それよりも目の前の丘みゆきさんである。

「具体的にはどんなことに悩んでいますか…?」と質問した。

彼女は語り出した。

「最初に勤めたスナックのお客だった男が、あとで分かったことですが、名うての女たらしでした。でも私には初めての男性でした。私は彼とのセックスで、最初から快楽の絶頂を味わったと思います」

彼女は、私に知られないようにして、深いため息をつきました。

私は「それで?」などとは聞けません。“はあ~、そんなものか”と、何かで読んだ知識を具体的に実物にしゃべらせているわけです。

私は彼女を正視しながら、なにか彼女の悩みを解決する糸口がないのかさぐります。

「それからは…」と彼女は話し始めました。

「私は、いま思えばそれ以来、収入を得るというよりも“男を得る”という関心が強かったような気がします」

ここまできたら何でも聞いてやろうと思いました。

「最初の彼はどうしました?」と、聞かずもがなの質問でした。

「もう…!!」と、当然です、という口調で、「たぶん、私のような感受性の未熟な若い女では満足しなかったのです」と言い切った。

もちろん私には理解の外でしたが、彼女の眉間(みけん)に刻まれた苦悩の縦ジワが、経験者でなければわからないだろうというふうに物語っていた。「それで?」と私が聞く前に彼女は話し続けた。

憂鬱な表情を見せる女性

「それでも、次々と男と女の関係を持ちましたが、たいがいの男性は必ずと言っていいほど“結婚しよう”と言ってきます」

当然かもしれない、と私は思う。

「でもそれが面倒になるのです、私には」

“ふむふむ、次から次と求めるからね”などと、私は自分に納得させる。

「一人の男では満足しないんです」と彼女。

これはわからない。

「お店のお客さんと好い仲になると、“あの子は客と寝る”という噂になって、その店には居られなくなってやめることになります」

彼女は、誰か他の人のこと話しているように話します。

お妾さん生活で経済的援助を受けるが…

「ある時、客のランクが少し上質の高級クラブに勤めたころ、上品で頭のよさそうな年配の男性と出会って、その人が会社の接待で使う銀座のクラブを紹介されました。その男性は大会社の専務取締役でした」

「あなたその時おいくつ?」と私は興味半分になり聞きました。

「ちょうど大学を出た時でしたから23歳です」

「若かったのね、まだまだ」

「その歳まであらゆることを経験しました。結局その男性とも好い仲になって、マンションに住まわせてもらって、銀座のクラブに出ていたのです」

“愛人…かな”と私が思う前に彼女が、「まあ、お妾さんですね。まもなく彼は大抜擢とかで社長になったんです。彼は私をホステス稼業から足を洗わせて、彼の会社に入社させるんです」

「するとそれからかれこれ15~6年になるわけですね」

「そうですね、それからが大変なんです」

彼女はすっかり語り部になっています。

「単なるOLの女の子になったら収入が激減になるわけですが、彼がその減った分をお手当として上乗せしてくれたんです」

当時はまだ、女子会社員をOLと言っていた。

ドラマのような人生経験が婚活の足かせ

「その男性は相当の実力の持ち主なんですね」

「それが急死するんです」

「えっ!…」と絶句する。

「交通事故に巻き込まれて、ひと月しないうちに亡くなりました」

“なんだか小説を読んでいるか、ドラマを見ているような…”と思っていたら、「まるでドラマでしょう?」と彼女はこちらの顔色で、私が考えている感想まで当ててしまうようです。

「それからがたいへんでした。マンションは彼が住宅ローンを組んでいたらしくて、ある日女性が訪ねて来て“このマンションは私の持ち物だから出て行きなさい”というんです。

彼の奥さまです。団体信用生命保険に入っていたので、残りの住宅ローン返済を免除され、遺族として奥様がマンションを相続したのです」

「それでどうしました?」

「奥さまは、“それともお家賃でも払って、今までどおりお住まいになる?”っていうんです。35万円もする家賃相場の都心マンションですから、とても払えません」

「そうねえ、OLのお給料じゃねえ」と私。

家賃支払いのイメージ(給料袋と家の模型)

「それから私は埼玉の実家に戻って、そこから丸の内の会社に通いました」

「その時あなたはおいくつ?」

私は話を補足するように、彼女のその時々の年齢を聞いた。

「まだ30歳前でした」

彼女は、同性が見ても、話しているときの口元はセクシーです。

「それで、現在は池袋のワンルームマンションに住んでいるんです。もう10年になります。本当は現金があるので買っちゃおうと思ったのですが、やめました」

「じゃあ貯金しておられたんですか?」

「ええ、私はお金をあんまり使うほうじゃないし、彼との生活の中でもけっこう貯められました」

「そう、それでその依存症…」と私は気になることを聞きたくなった。克服できたのかどうか。

「もう、あの亡くなった彼をしのぐほどの男性はいないので、すっかり“男漁り”はやめました」

「そう、よかったわ…」

私は胸をなでおろした。そして、話しているうちに、うちの結婚相談所で誰か彼女にぴったりの男性がいないかと、頭の中で考えを巡らせていた。

「それで私は結婚なんかできますか?」

「結婚したいんでしょ?」

「結婚したいと思うようになったんです、最近」と彼女は目を輝かせて言った。

これまでの“汚点ともいえる自分”の過去を洗いざらいしゃべったことで、なにか憑き物が落ちたようにサッパリしていた。

女を知らない年下の男性をお見合い紹介

「立教大学を出た男性がいるわ一人、あなたはどこの大学?」

「法政です」

「じゃちょうどいい」

「えっおいくつですか?」

「36歳かな?」

「年下かあ」

「いやですか」

「いやじゃありませんが、年下とはお付き合いしたことありませんので」

「あの、これは結婚ですからね」

「そうでした、でもその方が5歳も年上の女をいいというかどうか」

「いいと言います、それにその年になるまで女性を知らないんだと言っています」

「ええっ!」

彼女は声を出した。

「却っていいんです、私が思うに…」

私は彼の履歴を彼女に見せた。

「彼はさいたま市の魚屋さんの息子なんです、今は会社勤めしていますが」

「魚屋さんいいですね、私やってみたい!」

「あなたも変わってるわね、あなたがやるわけじゃないのよ」

「なんだか私、魚屋さんになりたい、魚を捌いたり、威勢のいい声を出して商売してみたい」

「いよいよ変わってますね」と言って、二人は声を出して笑った。

まとめ|自分らしい生き方働き方で幸せ

~私は涙が止まらなくなって、オイオイ泣いた~

丘みゆきさんは、結局入会して、私の勧める魚屋さんの息子とお見合い後、交際に入りました。例によって「デートの中身を全部仲人の私に報告すること」「結婚が決まるまで肉体関係を結ばないこと」を約束し、それを守って交際を続け約3カ月で結婚の意思表示をした。

何年かたって、挨拶に来たときは、彼女はよちよち歩きの子供を抱いて、幸せそうにして話した。

「あれからすぐに義父(ちち)が亡くなり、私が魚屋の跡を継いだんです。義母(はは)はあまり体が丈夫じゃないんで、私がやらなくちゃって、ねじり鉢巻でやってるんですよ」

「まったくあなたも変わったわね」と話しながら、私は涙が止まらなくなってオイオイ泣いた。彼女も泣いた。

その後、その女魚屋さんのお店は、夫婦で威勢のいい呼び込みのダミ声を響かせて、大変賑わっていて商売繁盛しているという噂である。

魚屋のショーケース
(この項了)

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