お見合い仲人同席して婚活指導!女性に興味ない態度はいけません
お見合い結婚体験談
【女性に興味ない男性 前編】
お見合い成功のコツ=お見合い相手に興味を持つことが大切です。お見合い前日までに、お見合いプロフィールを必ず確認して頭に入れておく準備が必要です。
《入会エピソード》
もう20年も前の話です。広田正人さん。この方も思い出深い男性です。さいたま市に両親が住む方で、母親がまず説明を聞きに来て、次の週、ご本人が訪ねてきました。
つくば市の研究所に勤めるだけあって学者肌でした。私の入会説明を逐一メモしていました。婚活歴は6年前から大手と言われる、いわゆる結婚情報サービスの会社を2、3社転々としていたと言います。収入はソコソコありましたが、男性としては身長が160cmと低いので、たしかにお見合いが成立する確率は低い。
しかし、お嫁さんは一人でいいわけですから、お見合いも何回かしたと言いますので、結婚できていないのは、彼自身に何か原因があるのかと考えましたが、入会時の面談では気が付きませんでした。
《成婚者 プロフィール》
【広田正人(仮名)42歳・東京農工大学農学部卒・会社員(研究所勤務)・つくば市在住・初婚】
【妻は仲人名人】
昭和から平成の時代にわたり、“仲人おばさん”としての経験を備忘録としてノートに書き留めていました。今は息子の嫁が仲人を継いでいますが、少し時間ができましたので、時代はとびとびになりますが、創業者が当時を思い出すままブログに書きます。
親が結婚しろとうるさいので何とかなりませんか?
「たぶん、難しいとは思いますが、結婚を、どうしてもしたいんです」
広田正人さんは、相談室に入って、開口一番に言いました。
「いろいろやってきましたが、大手結婚情報サービス3社に入会しても、思うようにいきませんでした。もう結婚はあきらめようと思いましたが、母が“死んでも死にきれない”というんですよ。何とかなりますか?」
「何とかはなりますよ、男女の出会いですから、お相手あってのことです。ご自分の一挙手一投足がお相手に影響を与えるし、影響も受けることがあります。入会後の問題は“お見合い時”と“交際期間”です。うちは、と言いますか、私はそこを見させていただいています」
というと、彼は目を丸くした。
「今までのところとは、こちらは基本的に違いますね、そうした考えをお聞きしたのは初めてです」
「私は仲人ですから、男女の交際について、あれこれ相談に乗って差し上げて、よい結婚をしていただくのが仕事です」
彼は少し興奮気味に顔を紅潮させていた。そして、
「僕は、背が低いですから、モテません…」
「そんなことはありません。背が低いから結婚できないということはありません。他に何か原因があるものですよ」
というと、彼は「えっ‥」と言って、何か過去のあれこれを頭の中で巡らせるような顔をした。
「なにかあるんでしょうか…?」
と不安そうに、独り言のように言った。
お見合いは相手に興味を持つことが大切
広田さんが入会して、20日ほどしてプロフィールが会員情報誌に載ったころ、うちに入会してあまり積極的にお見合い申し込みをしない、私立大卒の山田美知子さんという女性と「お見合い引き合わせ」をした。
男慣れしていない山田さんの活動活性化を促すという目的もあったので、お見合いは仲人同席、うちの相談室でおこなった。
当日、彼は背広ネクタイでやってきた。35歳の彼女も小柄です。細かい花柄のワンピースを着ていた。私は二人を紹介して、お茶入れにかかった。二人の会話が聞こえない。お茶を出しながら、
「あらあら、お二人とも何かお話したら?黙っていたらわからないでしょ?広田さん?」
すると彼は、やおら話し出した。
「あのう、趣味はなんでしたっけ」
彼に彼女のプロフィールは渡してある。“なんでしたっけ”はない。華道に茶道に読書とわかっているはずである。
「お花を生けることと茶道と、それに読書を…」
と山田さんはこたえる。男慣れしていない彼女も男性の前ではハキハキしない。
「そうですか。そうなんだ」
彼も、なにか上の空である。この沈殿した空気は何なのか。二人とも私を知っているから遠慮するというのも、永年の経験で分かってはいる。が、このまま駅前の喫茶店へ行かせてもあまり変わらないような気もする。
私自身には理解不能なのだが、経験則からいうと“結婚”ということには興味・関心を持つが、こと“性”というものには興味を持たない男女がいる。この二人ともそのように思う。
しかし、その前に常識的には、知らない者同士が初めて会うのであるから、もう少し事前準備して(お相手プロフィールを渡してあるが)話題の持っていき方とか、相手への興味の持ち方とかを緊張感をもって学んでほしいと思う。
だが今日の場合、二人で経験してもらう真剣勝負の場であるから、レクチャーをするのはやめにするつもりでいた。私は二人の間に位置するが、ソファーから少し離れた椅子に腰かけていた。
「これからは駅前の喫茶店へいらっしゃるか、まだここにとどまるか、自由ですよ。ご自分たちで判断してください」
と私。それでも二人は交互に私を見ては腰を上げようとしない。私もしびれを切らした。
「ではお二人にお聞きします。まず広田さん、あなたは女性の“性”というものにすごく興味関心はおありですか?」
「まあ少しは興味があります」
かれは即座に答えた。
「では山田さん、男性の“性”について興味関心は?」
「あります…」
といって彼女は私を見て顔を赤らめて目を伏せた。問題は男性の広田さんである。
「広田さん、あなたの少しある、が気になります。ねえ美知子さん?」
と山田さんに振った。彼女は「えっ」という顔をして、
「そうですか?」
と言った。
「思うに、女性からしたら、男性からは“女性にすごく興味ある、関心がある”と言ってほしいものです。男性は女性より能動的で、主体的に行動に移せるからです」
「動物生理学的に言うとそうなりますね」
「あら、わかってらっしゃる」
と私が言うと、こんどは彼が顔を赤らめた。
「今どきは女性がリードする時代になったと言っても、まだまだ男性の主体性が大事です。特に、ことお見合いという保守的な仕組みの中では、男性の一定の態度が大事になってきます。さあ、これからはここをお出になって、駅前の喫茶店にでも行ってらっしゃい」
と言って二人を送り出した。
女性に興味が持てない男性に仲人が婚活指導
広田正人さんはお相手異性への関心度を高めることが必要。
お見合いする二人は、事前準備としてお相手のプロフィールを見られるわけですから、よく読んでその知識はきちんと頭の中に入れておかなければなりません。
広田さんはお見合い相手の山田さんに対して「趣味はなんでしたっけ…」と本人に聞くようではお見合いをする資格はありません。それと女性に「少しは関心があります」と答えました。
照れくささも手伝ったとは思いますが、お見合い相手の女性を前にしているわけですからどういう状態でも「大いに興味があります」くらいは言いたいものです。
それは女性にも言えることで、彼女も、もう少しお相手に対して「興味がある」というアピールをしたほうがよろしい。
後編の記事≫≫ 投げやりな態度のお見合い男性へ何のために結婚するのか教え諭す につづく
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