初めてのお見合いで看護師女性に圧倒された43歳男性の婚活体験記

2018年11月23日

結婚相談所レポート 婚活体験記

結婚相談所に入会した43歳の男性が、初めてのお見合いで42歳の看護師女性と出会う様子を綴った婚活体験記の一章です。

お見合い相手の女性は夜勤明けで普段着で現れ、男性は彼女の美しさと強さに圧倒されます。しかし、次第に彼女の視線に慣れて会話が弾み始めるところで、後編に続きます。

この記事は、結婚相談所に興味がある30代~40代の男女に向けて、お見合いのリアルな雰囲気や心情を伝えることを目的としています。どんな展開になるか、ぜひ読んでみてください。

《第5回》
《婚活体験を綴る男性プロフィール》【黒田竜城(仮名)43歳・工業高校卒・会社員/535万円・166cm・70kg・志木市在住、両親同居、姉46歳(既婚別居)1名】

入会した結婚相談所の仲人カウンセラーに婚活体験記を書けと言われたが、作文はどちらかというと苦手である。しかし結婚相談所の活動も始めてだし、これを機会になんでも経験してみようと思い承諾した。どうなるかわからない。

この記事を書いた人

清水 泰治
1960年生まれ、埼玉県さいたま市(旧浦和市)出身。結婚相談所の経営とサッカーコーチの仕事に取り組む、パラレルキャリアを実践しています。

入会直後に申し込まれたお見合い相手は看護師

特別な理由はなかったが、入会直後、真っ先に自分にお見合いを申し込んでくれた、このナース女性に会ってみようと思い、お見合いシステムで「承認」ボタンを押した。

ちなみに、この結婚相談所では、お見合い料は「無料」である。年齢が自分と一つしか違わない。実はもう少し下の年齢の女性との出会いを望んではいるのだが、すぐに「俺だってナンボのものだ!?」と思う。

それにしても165cmかと思う。身長はほとんど変わらない。大きい女性は平気だけれど、相手からの申し込みだから、会うのだと思う。

「この方、田辺さんとおっしゃるの。今度の日曜日、午後2時、新宿西口、京プラ、あっ京王プラザホテルね、そこの2階に『樹林』というお店があります。そこです。でも待ち合わせはフロントロビー3階のお花屋さん日比谷花壇の前にしてね。それから2階のお店に行ってね」

仲人カウンセラーはそう言ってから、「そうそう、この人の職業、看護師さんってご存じよね。その日夜勤明けなので普段着で行っていいかって、向こうのお仲人さんがいいますから、かまいませんって言っておいたわ、承知していてね」

と言ったが、女性の普段着ってどういう格好?と質問しようとしたら電話を切られた。

ジーパン姿で現れた美人ナースとお見合い

日曜日の新宿は大勢の人であふれかえっていた。西口の交番前を通り、地下を歩き、ホテルヘ向かう階段まで来た時、一、二段前の階段を上る女性がいた。

お見合い相手はジーンズ姿の女性

少し大きめのセカンドバッグをかかえるようにしていたが、身体にぴったりのジーパン姿がセクシーに見えた。館内に入ったらすぐ「樹林」はあった。お見合いの待ち合わせ場所はフロントロビー3階の日比谷花壇前だ。

エスカレーターに乗ったが、やはりジーパン姿の女性が目の前にあった。花屋の店先に二つのベンチが置かれていた。一つは完全にふさがっていて、もう1つは2人分ほどあいていた。

ジーパンの女性はそのベンチに掛けると、脇にセカンドバッグを置いた。女性はすぐに、一度置いたセカンドバッグを自分の膝の上に乗せた。

約束の2時には15分くらい間があった。女性があけたスペースに掛けるかどうか迷ったが、結局は少し離れたところに立った。

すると、そのジーパン美人が立って、近づいてきて、「あっ」と思った。お見合い相手だったのかと思ったとき、「黒田さんですか?」ときた。

「田辺さん?」と僕。「田辺ミカと言います」と下の名前まで言った。 僕は外の地下の階段からエスカレーターに乗り、花屋のベンチに行きつくまでずっと彼女の後ろ姿を見ていたことになる。

緊張しながら始まるお見合い会話

「樹林」に入り、二人で向かい合ったとき、彼女は大きめの眼差しで僕をまっすぐ見た。僕は彼女を注視できない。なぜか強力な剣豪をみる思いで「太刀打ち」できそうにないと思った。

それでもウェーターが注文を取りに来る前に、「夜勤明けと聞きましたが…」とロ走っていた。

「そうなんです、なんか髪もぼさぼさで、こんな格好ですみません」

「いいえとんでもない、じゅうぶん素敵ですよ」 ナイスバディーですよ、と胸のうちで思っただけで、口にはしていない。

それにしてもこの田辺ミカさん、その物おじしない視線と、言葉を発するたびに薄紅色のくちびると、清潔な白い歯がまぶしすぎる。

これだけまっすぐ見られると、自分が卑小な人間に思えてくる。「オレはプレーボーイにはなれな」などと、思いもよらない感想が自分の中に湧いてくる。

身長も同じくらいというのは、やはり女性のほうが男性を圧倒するのではないか、などと、つい人格とはおおよそかけ離れた判断をしてしまう。

いつの間に来たのか、テーブルにおかれたコーヒーに、田辺さんが口にしたので、僕も一口飲んだ。

「お仕事はお忙しいんですか?」という質問が来た。「いやーヒマですよ」などと、うっかり出まかせをいう所であった。それどころか、会社にはこき使われているはずであった。

どうも自分の言葉が出てこないということが、こういう時にわかる。そのために時間稼ぎみたいに「ううう」とうなってしまうようだ。「ちょっと待ってください」というわけだ。

「最近は残業が多くて、なにか会社人間と言いますか、少なくとも家庭的ではないですね」と言った。

「今は独身ですからそれでも…。それをおっしゃれば、私などはまさに家庭的ではないですね」と田辺さんが答えた。

「いつも緊張を強いられるのでしょう?」と僕が聞いた。

「まあそうですが‥、ただ手順通りと言いますか、命を守る手順があるのでそれに従うだけですが…、抽象的な言い方しかできませんが」と田辺さんが言った。

「わかります、専門的なことを聞いてもわかりませんので…」と僕が言った。そうこうしているうちに、やっと田辺さんの黒い瞳を見つめることができるようになった、と思った。

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