お見合い負け癖がついちゃって自信が持てないが…婚活体験談30代
お見合いの負け癖がついているので、お相手から交際希望の返事をもらえる自信がなかった。加えて仕事が立て込んでいることもあって、お見合いの結果報告をしたのは、翌日の午後だった。
結婚相談所には既に彼女から「交際希望」の返事が届いていた。シフト制で働く彼女が、翌週の日曜日に休みを取ってくれたので、初デートの約束をした。
1979年の創業より、埼玉県さいたま市で“成婚にこだわった”婚活サービスを続けている、株式会社KMAの「結婚相談所体験談ブログ」です。
前号・第9回の記事≫≫ お見合いで夜の食事を薬剤師女性からご馳走になる婚活体験記30代 の続き
第10回
「婚活体験記」を書いてみない?と担任カウンセラーさんに言われて、意外な依頼だったのでちょっとためらったのですが、「書くことで、いろいろ自分が活動していることを確認しながら進めるので勉強になるわよ」と言われ、承諾しました。
【山田雄太(仮名)35歳・大卒・会社員・埼玉県上尾市在住・168cm・69kg】
お見合い負け癖からの脱却はできるのか?
ロイヤルパインズホテル浦和でお見合いをした吉田真由さんから、あちらの相談所を通じて交際希望の返事がきていた。
僕が仲人カウンセラーに返事をしたのは、会社の仕事が午前中から立て込んでいて、結局、午後の報告になった。
「良い返事の場合は特に早く報告してください」と言われていたが、正直言ってお見合いの負け癖がついているので、交際希望の返事をもらえる自信がなかった。
「先方様からは朝一番で連絡が来ていたわ」
と仲人カウンセラー。
「お食事、ご馳走してくださったんですってね」
そんなことまで伝わるのか。
「いえね、あちらの仲人さんが聞いたみたいなの、お食事したの?って。そうしたら真由さんのほうから、わざわざ自分の休みに合わせてくださったので払わせていただいたって」
それにしてもお見合いがしょっちゅうあると彼女大変だろうなあ、と思ったら「違うのよ、雄太さんあなたを気に入ったのよ」
と仲人カウンセラー。ふ~ん信じない。いやここは素直に信じたほうが良いのか。
「ほんとですか?」
と僕は言っていた。
「あなたも吉田さんのことよかったんでしょ」
そりゃそうだけれど。実際、真由さんは僕と初対面とは思えないと言っていた。
考えてみるとその言葉、日常の会話とは思えない。ドラマの世界のことをあの人は言ってしまったのか。道理で言ったあと顔を赤らめていたのだ。
そうしてみると「オレはドラマの主人公?」いやいや、そんなことで有頂天になったらいけない。気持ちを引き締めてかからなければいけない。
「今夜9時くらいに電話してね」
「え、誰にですか?」
一瞬わからなかったが、彼女の他にはいない。
「あなたね、私にしちゃだめよ」
と笑った。面白い仲人カウンセラーだ。
「夕べのこと、ごちそう様って言っといてね」
どこかの母親とおんなじだ。そんなことわかっているつもり。と思ったが、結局実際のところ、「どうも…」としか言わなかった。
交際初デート場所は彼女希望で東京タワー
吉田真由さんは、さいたま市の浦和駅が最寄りの駅と言っていた。翌週の日曜日、勤務先の薬局の同僚に勤めを代わってもらって休みを取ってくれた。
11時前に僕が上尾駅から浦和駅まで行き、待ち合わせて、一緒に電車に乗った。真由さんは何か遠足にでも行く学童みたいに楽しそうにウキウキした顔を見せていた。
交際初デートで行きたい場所は?と聞くと彼女の希望は東京タワーだった。東京スカイツリーじゃないのか、と僕は思った。有楽町まで行って地下鉄に乗り換えて神谷町で降りた。
なんでも小さいころ飯倉二丁目あたりに住んでいて、引っ越した後一度も行ったことがないらしい。20数年ぶりらしい。
飯倉二丁目の交差点まで来ると、目の前に東京タワーがそびえていた。
僕は彼女が歩くとおりにまかせた。交差点を少し下って、右の路地を曲がると、坂が上りになった。その中腹まで来ると、瀟洒な家が坂道に並んで立っていた。
「このおうちがうちだったの」
と真由さんは言って指さした。
「へえーおしゃれだなあ」
と僕。
「ううん、こんなんじゃなかったの、古い家だったの」
彼女はひととき昔を懐かしむように眺めていた。
「庭の感じは同じかなあ」
と独り言のようにつぶやいた。
細い通りを抜けて右へ出ると狸穴(まみあな)だった。少し風が出てきて寒くなったので、二人は後戻りして東京タワーヘ向かった。
デートに手作り弁当を用意してくれた彼女
東京タワーの入口へ入ると、けっこう人がいた。外国人の家族もいた。僕たちはその中のベンチに腰掛けた。すると真由さんは、
「お弁当持ってきたわ、食べましょう、おなかすいたでしょ?」
「おなかすいたでしょ?」はこれで2回目だった。
彼女は2人の間に空間を作って、小さなバスケットを出した。おにぎりが4、5個出てきた。
「これがしゃけ。これおかか」と指さした。
「あっ飲み物買ってきます」
と僕がいうと
「大丈夫持ってきましたから‥」
彼女はおもむろにポットを取りだして、持参した紙コップに暖かいお茶を注いでくれた。
(以下次号)
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