データマッチング型と仲人型2つのタイプを解説
結婚相談所を選ぶ前に婚活サービスの現状は?
「2020年婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は16.5%で3年連続過去最高を更新」とブライダル総研の「婚活実態調査2021」が伝えています。
それに伴って、結婚相談所の利用状況も増加傾向にはあるようですが、特にネット系婚活サービスの人気がで上昇しているようです。その一つが、近年、AIを活用した「ネット婚活」を自治体が運営して結婚支援するサービスです。
政府は2021年度から、少子化対策の一環として、AI(人工知能)を活用した「婚活支援事業」を始める自治体に補助金を交付して後押しをしています。
年齢や年収などの希望条件に合わなくても、相性の良い見合い相手をAIで選び出すことで、婚姻数を増やし、少子化を食い止める狙いのようです。
埼玉県では、自治体が運営する、SAITAMA出会いサポートセンター運営協議会(KMAは協賛会員)によるネット系婚活支援サイト「恋たま」でAIを活用した出会いの機会を提供しています。
自治体運営だからテレビやマスコミに取り上げられることも多く、安心感もあることから利用者が増加傾向のようです。「ネット婚活」と「結婚相談所」の特徴と比較も記事にまとめましたので、よろしかったらこちらもどうぞ。
まずは、入会する結婚相談所を選ぶ前に、正しい情報をご理解いただくことや、ありがちなイメージ改善のために、結婚相談所の婚活サービスの種類(データマッチング型・仲人型)とその特徴を、それぞれ「メリット」と「デメリット」に分けて比較をします。ぜひ、ご参考にしてください。
結婚相談所のタイプは大枠で2種類ある
結婚相談所には、出会いの紹介を主なサービスとする、データマッチング型結婚相談所と、出会いから成婚までの活動をサポートする仲人型結婚相談所の2種類のサービスあります。
結婚相談所は、どちらのタイプも入会時に各種証明書の提出と人柄のチェックがあるので、結婚を真剣に考えている人が活動しているという特徴があります。
ここでは、結婚相談所の「データマッチング型」と「仲人型」について詳しく説明していきます。
データマッチング型結婚相談所とは?

例として「ツヴァイ(ZWEI)」「オーネット(O-net)」「エン婚活エージェント」※などがあります。※シンプルプランを利用した場合
日本でこのシステムが流布し始めたのは、統一される前の西ドイツのアルトマンという博士が、男女の特性、学歴、収入、身長、体重、地域などを入会時に分析し、コンピューターに記憶させて、より条件がフイットする男女を割り出し、その情報を会員に送ったのが始まりです。
現在も、大手結婚相談所上記3社とそれに追随するデータマッチング型のシステムは、おおむねこの原則どおりと言って過言ではありません。
しかし、ここ1~2年は、インターネット上で結婚相手を探す「ネット婚活」などが、独身証明書と身分証明書の提出だけで、お気軽にしかも安価で利用できることから利用者が増加。同様のサービスである「データマッチング型」は、顧客獲得に苦戦している状況です。
現在では各社とも、「マッチングアプリ」などを利用しての「ネット婚活」が増加したことなどを受けて、コンシェルジュ、アドバイザーなどの名称で会員サポートをする、仲人型のシステムと共通するプランでのサービスも併せて始めているようです。
プロフィールに嘘のない異性と出会える
データマッチング型では、入会時に本人確認書類、独身証明書、収入証明書などの提出が必要なので、プロフィールに記載されている内容は信頼できる情報です。したがって、結婚相手という大切なパートナーを安心して探すことができます。
データマッチング型では、「異性の会員情報」を毎週自宅へ紹介書として送付することから始まりますが、個人情報保護の観点から、送られてくるプロフィールには顔写真がありません。
現在プランによっては、セキュリティ対策のされたインターネットでも見られるようになり、顔写真を見て「お見合いする」、「お見合いしない」の判断ができるようになりました。
お見合いセッティング当事者同士で決める
自分が希望する条件に合った「異性の会員情報」が自宅でみられるわけですから、異性を選び、いったん結婚相談所へ希望を通達し、互いの連絡先(携帯番号)を開示してもらい、当事者同士が連絡し合い、待ち合わせ場所での目印を言い合って「初めまして」とお見合いになります。
しかし、お見合い日程を調整してセッティングしてくれる第三者がいないので、日程や場所がスムーズに決まらない場合があります。
「交際」の間も情報は送られ続けますから、器用な人なら何人とでも交際は可能で、大勢との自由な交流ができます。会員をやめない限り、交際の結果を会社に報告する義務もなく、気楽に楽しめます。
成婚料の支払いがなく仲人型より幾分安価
このシステムでは、出会った後の活動について、特に「成婚」という観点を持ちませんから、成婚に向かう交際中のサポートということについては重きを置いていません。
そのため、担当者からの出会った後の交際中のサポートがありません。したがって「成婚料」の支払いもありません。その分「仲人型」にくらべて、トータルの費用が幾分安価になっています。
いわば会員同士の情報の交換・開示によって交流を深めるところに意義があるという理解でよろしいかと思います。
データマッチング型のメリット
○本人確認書類、独身証明書や収入証明書などの提出義務があり安心
○余計なお節介がなくても交際を進められる人に向いているシステム
○マッチング後の婚活サポートがないため成婚料の支払がない
△毎月自動的に情報が送られる
データマッチング型のデメリット
×自分でお見合い相手を選ぶことができない
×コンピューターによる自動マッチングでしか婚活ができない
×容姿や性格などフイーリングで選べない
×マッチング後のお見合いは当事者どうしてセッティング
仲人型結婚相談所とは?

したがって、男女が結婚できるまでその間に入り、邪魔にならない程度のお節介で交際にかかわり、結婚まで見守るというものです。
―見、古めかしいようでいて、たいへん現実的で、合理性をもっています。しかし、一人の仲人が自分の結婚相談所の会員だけを引き合わせ結婚させるには人数が少なすぎます。
連盟加盟の仲人型結婚相談所は会員数多い
そこで考えられたのが、元をただせば「住宅情報」などに範を得て、一人ひとりの仲人の会員を持ち寄り、結婚相談所連盟として全国的なネットワークを構築して会員情報を共有したのが始まりなのです。
それによって、会員数に関していえば、大手結婚相談所に登録される以上の会員数から結婚相談所連盟のお見合いシステムを利用して、お相手探しができるようになりました。
行政の指導により、セキュリティに関しても、大手の結婚相談所に引けを取らない厳しい個人情報の管理意識の高い仲人の集まりと言ってもよろしいでしょう。
現在、日本で考えられる仲人型 結婚相談所連盟の二大組織は、
日本結婚相談所連盟(IBJ/プライム市場に株式上場されています
日本ブライダル連盟(BIU)
があります。 日本結婚相談所連盟(IBJ)は、登録会員数が業界No.1*の80,296名、加盟相談室約3,415社(2022年7月時点)、日本ブライダル連盟(BIU)は、会員数60,664名(提携先含む)、加盟相談室1,631社(2022年6月現在)とホームページで公開、上記のデータマッチング型の法人1社1社の男女合計の人数を優に超えています。
(*)日本マーケティングリサーチ機構調べ(会員数:2021年12月末時点、大手結婚相談所・連盟対象)
株式会社KMAは、その二大組織と首都圏在住者が多い会員数43,975名(2022年3月時点、提携先含む)の日本仲人連盟(NNR)に加盟しています。したがいましてKMAに入会されたお客様は、各連盟のそれぞれのお見合いシステムを利用して、登録されている多くの会員様からお相手探しができるというわけです。
会員登録には証明書類の提出が必須
会員さんは、本人確認書類、独身証明書、収入証明書、国家資格証明書(医師・法曹資格・公認会計士・税理士など職業の方)の提出が必須という点です。したがって安心して結婚相手を探せる活動に取り組めることができ、結婚後の見通しも立てやすいのです。
インターネット利用の検索からお相手探し
パソコン・スマホを使ってインターネットで閲覧できるセキュリティ対策のしっかりした「お見合いシステム」により、24時間いつでもお見合いのお申し込みができます。
お相手からいただく、お見合いのお申し込みは「承諾ボタン」を押すとお見合い成立です。仲人カウンセラーが間に立って、日時と出会う場所(お見合い会場)を決めます。
二人は、仲人カウンセラーがセッティングしてくれる会場へ出向き「初めまして」でお見合いの会話を進めればよいのです。
出会いから成婚までのサポートがあります
多くの仲人型結婚相談所では、結婚が決まったら、めいめいから「成婚料」と称する成功報酬としての費用を入会時に決めてあることです。これは結婚ができればいただくというもので、その点も合理的といえます。
何よりも仲人カウンセラーは自分がかかえる会員さんに早く結婚していただこうと頑張ります。その点で会員さんと仲人カウンセラーとの利害が完全に一致しています。
男女のお付き合いは、心の交流が大切ですが、それだけにご本人同士のコミュニケーションがたいへんむずかしくなります。
そこで私たち仲人カウンセラーが間に立って、スムーズな意志の交換ができるようにして差し上げて、成婚まで導きます。
仲人カウンセラーのサポートあることから、短期間で「成婚」ということが少なくありませんし、一般的にデータマッチング型よりも「活動期間」が短く「成婚率」も高いようです。
仲人型 結婚相談所のメリット
○本人確認書類や独身証明書、収入証明書などの提出が必須なので安心
○自分で条件を変えて、いつでも検索ができて、お見合いを申し込める
○カウンセラーの紹介もあって気安く会える
○カウンセラーが仲介する交際だから結婚に対する真剣度が高く、成婚が早い
仲人型 結婚相談所のデメリット
×婚活サポートの人件費がかかるのでデータマッチング型より料金が高い
×仲人カウンセラーと相性が合わない場合がある
結婚相談所ハイブリッド型の特徴を持つKMA
結婚という目標を明確に持って活動するなら、データマッチング型と仲人型の両方を持ち合わせたハイブリッド型の結婚相談所の方が、婚活をスムーズに進める上では有利になるでしょう。
日本結婚相談所連盟に加盟するKMAでは、会員様の趣味や嗜好、活動履歴、顔の好みなど、あらゆるデータを最新AI(人工知能)が分析して、マッチング率の高いお相手をご紹介する「AIマッチング」のシステムを利用できます。
この「AIマッチング」よって、ご希望があれば会員様へのデータマッチングによるお相手紹介ができるのです。
また、KMAでは会員様ご自身がお見合いシステムを活用して希望する条件でお相手探しが自由にでき、仲人カウンセラーからの活動のサポートも受けられますので、まさにハイブリッド型なのです。
結婚相談所選びに迷った時は、データマッチング型と仲人型のどちらの特長も兼ね備えているハイブリッド型をおすすめします。